聞かれもしないのに
だんらんパックを注文しに向かう途中、店員さんに購入用途を聞かれたらどう答えようかと悩みだしてしまい、「子どもの集まりで〜」とか「親戚の集まりで〜」とか、聞かれもしないのにあれこれ買う理由を考えた。
もちろん、そんな質問は一切なかったです。
銀だこには『だんらんパック』という、大人数でシェアするための特大サイズたこ焼きがある。
だんらんパックをだんらんせずに、ひとりで食べたい。
ある日、ショッピングモールのフードコートをさまよい歩いていたら、築地銀だこの前でこんな看板を見つけた。
奥行きのある箱にずらりと並んだ大量のたこ焼き。
まるで全校集会で体育館に集まった生徒のように規則正しく、美しく並ぶたこ焼きのビジュアルに圧倒された。
銀だこで売られている通常サイズのたこ焼きは、1皿8個入り。24個入りなら、通常サイズの3倍ということになる。
商品写真の迫力はなかなかのものだが、いつも食べているたこ焼き×3皿と思えば案外ペロリと食べられてしまう気がした。
よし、だんらんパックをだんらんせずに食べてみよう。
先ほどの看板にも簡単に記載されていたが、だんらんパックには3つのメニューがある。
ソースたこ焼きのみで構成された『だんらんパック16個入り』と『だんらんパック24個入り』。そして、てりたま・チーズ明太子・ソースたこ焼きの3種類を一度に味わえる『贅沢だんらんパック24個入り』。
ソースたこ焼きのみでも十分楽しめそうだが、チーズ明太子に惹かれだんらんパックの最上級メニューである贅沢だんらんパックに決めた。
わたしがいつも行く銀だこはどの時間帯もひっきりなしにお客さんが訪れる人気店なので、開店と同時に注文カウンターを目指す。大勢が並ぶ中で用意に時間がかかるであろうだんらんパックを注文すると、ほかのお客さんを待たせてしまうのではないかと心配したからだ。
あと正直言うと、朝イチでどでかい銀だこの箱を持って歩く姿をできれば知り合いに見られたくない。知り合いとよく会うショッピングモールなので、できるだけ人通りが少なくかつ最短ルートで銀だこにたどり着けるルートをシミュレーションしてあった。
特大サイズの商品を買う時は、事前準備が重要である。
それ以外にも、わたしがだんらんパックを急に注文することで銀だこ店員さんに負担がかかってしまうのではないかという不安もあり、数日前店舗を訪れだんらんパックをいきなり当日注文しても大丈夫かの事前確認までしていた。
結論1パックならまったく問題なかったのだが、小心者なので通常と異なる動きをする時はあれやこれや気になってしまう。
初めてのだんらんパックを心待ちにしている気持ちと、知り合いに見られたくない状況とが複雑に絡み合い、とにかくドキドキした。
銀だこを買うたびに、十数年前バイト先で知り合った子が銀だこでもバイトを掛け持ちしていて「たこ焼き焼く時めちゃくちゃ火傷する。熱すぎる」と毎日腕をさすっていたことを思い出す。
銀だこのおいしいたこ焼きは、店員さんの身を投じた努力あってこそのものなのだ。ありがたみを感じながらいただきたい。
緊張の買いものも終わり、だんらんパックとともに無事帰宅。
箱を触るとまだまだ温かく、いよいよ大量のたこ焼きを独り占めできる瞬間が近づいてきたと胸が高鳴る。
開店直後に買ったため、今まさに作り始めました!という熱々のたこ焼きを詰めてもらえたのだ。
マクドナルドのポテトもタイミング的に揚げたてが回ってくるとハッピーな気分になる。ちなみにミスタードーナツも開店直後のドーナツがかなりおいしいらしい。今度ぜひ検証してみたい。
銀だこのソースたこ焼きの正式なメニュー名は『ぜったいうまい!!たこ焼』だそうだ。記事を書くにあたり初めて知ったが、店頭で注文する際これをフルで読み上げるお客さんがどれくらいいるか絶妙に気になる。
普段、通常サイズのたこ焼き1皿8個入りを食べると、腹6~7分目といったところ。食べるスピードも速いので欲を言えば2皿目に突入したいところだが、グッと堪え1皿で済ませている。
今日はいつもの3倍、24個までは食べてOK!
案外ペロリなのか、それとも24個に到達する前に限界が来るのか、欲望のままにたこ焼きに食らいつきたい。
まずは銀だこの定番、ソースたこ焼きをいただこう。
できたてが食べたいので普段はイートインが多いが、持ち帰って家で食べても十分おいしい。買ってから家に着くまで10分という最速スピードで帰ってきたのも大きかったかもしれない。ウーバーイーツの配達員だったら早すぎて逆に気持ち悪いくらいだ。
てりたまには、ソースたこ焼きとは違う銀だこ特製のてりやきソースがかかっている。だから甘みを感じるのか。たまごの風味ともよくマッチしていて、食感も楽しい。
やさしい味わいが特徴的で、お気に入りのメニューに仲間入りした。
たこ焼き×チーズ×明太子という黄金の組み合わせ、こんなのおいしくないわけない。銀だこメニューの中でもかなり人気の高い商品だそうで、食べながら全力でうなずいている。
何個か食べ進めているとたまにチーズと明太子のかたまりに当たり、その背徳感がたまらない。
チーズ明太子を開発してくれた人、ありがとう!!!
食べては目をつむり、食べては目をつむりを繰り返していたら、気がつくとすでに6個たいらげていた。
まだまだ序の口、これからが本番といった腹の具合である。
通常サイズのたこ焼きは1皿8個入り。
6個からさらに2個食べ進め、1皿分にあたる8個を食べ終えた。贅沢だんらんパックでいうと3分の1の量だ。
8個食べた感じはやはりいつもと同じ腹6~7分目。これでおしまいでもいいけど、食べていいならもっと食べたいというあの感じ。今日は食べてもいいので、このまま食べ進めます!
贅沢だんらんパックのいいところは、違う種類のたこ焼きをいったりきたりしながら楽しめる点。
チーズ明太子で口の中が少ししょっぱくなったと思ったら、てりたまに戻ってまろやかにし、口をリセットすることもできる。
普段は同じ味のたこ焼きを8個連続して食べるので、一度にいろいろな味を食べられるのはかなりエンタメ性が高いと感じた。
10個を超えたところでペースダウン。おいしくいただいているのは間違いないが、腹が急に膨れてきたのだ。
大食い企画ではないので、無理せずおいしく食べられるラインをゴールとしたい。
食べたい気持ちと腹の具合を考えながら食べ進め、結果12個でピリオドとなった。
たこ焼きを合計12個、贅沢だんらんパックを半分食べた感想としては
そして残り12個のたこ焼きは、インターバルを空けて午後改めておいしくいただいた。時間をおけばフレッシュな気持ちで食べられることもわかったので、まったく損な気持ちにはならなかった。
銀だこのカリカリふわトロのおいしいたこ焼きをたくさん食べられて大満足だ。
贅沢だんらんパックは、だんらんしながらでもだんらんしなくても、銀だこ好きには最高のメニューだった。
だんらんパックを注文しに向かう途中、店員さんに購入用途を聞かれたらどう答えようかと悩みだしてしまい、「子どもの集まりで〜」とか「親戚の集まりで〜」とか、聞かれもしないのにあれこれ買う理由を考えた。
もちろん、そんな質問は一切なかったです。
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