展開のフォーマットが決まっていて、比較記事のお手本のような構成でした。
商品写真→使っているところのGIF→まとめの画像
冒頭に「3つ抜粋し」と数を宣言して、各商品には①と項番がついている。
余談にも〜余談〜という区切りが付ける親切心。
そのおかげでいま何を読んでいるのかが分かるのでストレスなく読めました。
消しゴムに対して「柔らかくもコシのある消し味」と書いてますが、そんなこと考えたことありませんでした。もっと味わいます。
こんにちは、編集部 石川です。
ライター間でよく話題になるのですが、記事の撮影をしてると「YouTuberかな」ってめちゃくちゃ言われます。でも「TikTokかな」でもいいと思うんですよね。なぜなのか。
単にYouTubeの方が知名度があるのか、あるいは「TikTokはやってなさそ~」って思われているのか、どっちなのか気になります。
さて、月刊新人賞では、みなさまからいただいた投稿原稿のうち、優秀作をご紹介します!
投稿作品の紹介コーナーです。読者の方が執筆した記事をご紹介しています。
*月刊新人賞とは
*原稿の投稿はこちらから!
まずは超優秀作。記事として掲載した作品をふりかえります。今月は2本!
貴方は2025年発売の新作消しゴムを知っているか(3/12 掲載、消しゴムが好きな人)
編集部より寸評

展開のフォーマットが決まっていて、比較記事のお手本のような構成でした。
商品写真→使っているところのGIF→まとめの画像
冒頭に「3つ抜粋し」と数を宣言して、各商品には①と項番がついている。
余談にも〜余談〜という区切りが付ける親切心。
そのおかげでいま何を読んでいるのかが分かるのでストレスなく読めました。
消しゴムに対して「柔らかくもコシのある消し味」と書いてますが、そんなこと考えたことありませんでした。もっと味わいます。

なんか熱意がすごい、というのが第一印象でした。それでいて消しゴムマニア以外にもしっかり伝わる平易な説明で書かれていること、そのうえでなおあふれる情熱と消しゴムへの愛が薄まっていない点も含めて、読み応えのある原稿でした。
文具マニアよりさらに絞った、消しゴムマニアという狭さもいいですよね。(石川)
エクストリーム・バスが来ない2026(3/19 掲載、こしょん)
編集部より寸評

おもしろかったです。2000年代前半のテキストサイトを彷彿とさせる文章でした。
ワンエピソードの良さは石川さんが書いているので、私からいいなと思ったところを2点。
・自分の弱さを書けていること
> 忙しそうな人には怖くて声を掛けられません。
頭良く見せようとすることはかっこ悪いので、このあるがままの態度は素敵です。こういうところからファンになります。
・分からない比喩でも読める
>「デュエル・マスターズ」の下に書いてある変なセリフパートが補足してくれました。
このカルチャーは経由してないので分からないのですが、嫌な感じがしないのはなぜでしょうね。比喩であるということが分からなくても書いてあることがおもしろいからですかね。(林)

「旅行記は行動を羅列せずワンエピソードで!」というのは投稿記事へのアドバイスとしてずっと言われている(というか僕が言っている)ことなのですが、そのお手本のような記事でした。なんたって「来ない」というところに注目しすぎて「来た」は追伸パートになっちゃってますからね。追伸にしたから最高!ということではないのですが、そのくらいワンエピソードにフォーカスしてるのはすごく良いと思いました。
あと文体も古き良きインターネットのテキスト文化の匂いを残しつつ今っぽさもあって個人的に好きです。(石川)
原稿掲載までは至りませんでしたが、面白かった作品を佳作としてご紹介します。
「せんべい」より「クッキー」という言葉が使われるようになったのは⚪︎⚪︎年!?国立国会図書館のNDL Ngram Viewerで遊ぼう!(しらべちゃうアニマル)
国立国会図書館の本にそのキーワードがどれぐらいの頻度で登場するかをしらべられるサイト、『NDL Ngram Viewer』を使って「クイズこれ何のグラフ?」をやっていきます。
編集部より寸評

目の付け所としては最高だと思います!
なんですが、クイズ形式ではなく文章で読ませた方がいいと思います。クイズって回答者のキャラクターありきだと思うので、文章の方がまどろっこしくなくてありがたいです。
で、通常の文章で書くときに、例えば「千葉のおじさんはハンサムって言われてました」とか書き手の存在を匂わせるのがデイリーポータルZでよくやる手なんですよね。
くまでも実際の人格を重ねていいと思います。くまだけど人間ドックにこのまえ行ってきたとか書いても。(林)

毎回、研究の話を分かりやすく解説してくれるしらべちゃうアニマルさん。今回も内容はおもしろいです!
その上で改善点を言いたいのですが、今回はちょっと難しい印象でした。「難解で読んでもわからない」レベルでは全然ないんです。わかりやすく配慮もされてる。それでも「難しそう」って思われたら読者は読まずにどっか行っちゃうので、あとはいかにその印象を消すかの勝負です。
と思うとやっぱりクイズ中も写真や絵はあった方がいいですね。あとクイズの問題(答えの難度ではなく問題自体のよみとき)が1問目が一番難しいのがちょっとハードル高いかも。2~3問目みたいな日常的に見慣れた形式の問題にしたいです。(石川)
【安全】粘土を食べる【合法】(tyuuuW)
皆さん、”小麦粉粘土”ってご存知ですか?いわゆる「食べられる粘土」です。”美食の探究者(Gourmet Inquirer)”であるこの僕がこれを見逃すわけがありません!
編集部より寸評

こちらは書き手の存在が強すぎの記事です。
キャラクターは申し分なし。サイトに欲しいキャラクターです。
普通のことを言ってしまうのですが、料理の見た目と部屋の背景が気になりすぎます。
でも部屋は3回ぐらい見てたら面白くなってきました。調味料が増えていくのは食べるのに苦労しているからかなとか想像できますね。でも公園とか外でできる記事にするのがいいと思います。(林)

おもしろかったです。「味がしない物に上書きされるなんて思っていなかった」「こういうリアリティのある不味さが一番きつい」など、まずさの表現が饒舌なのがいいですよね。単純に面白いし、また特に食品系は「まっず!!!」みたいに勢いで押すと印象悪くなっちゃうのですが、こういうウィットの利いた表現だとスルッと受け入れられます。
ただデイリーの記事だと思うと、さらにポジティブに振ってもいい気がしますね。具体的には、さいごシュウマイで光明が見えた形なので、そこからさらに発展させてよりおいしいものを作るとか。そのぶん、まずかったものはひとつふたつカットしてもいいと思います。で、最後は「おいしくない」「身体に悪い」で締めずに、「おいしく食べる方法はある」的にポジティブ方向に振って締める、でしょうか。(石川)
掲載や佳作入選には至りませんでしたが、「ここを直したらよくなるからアドバイスしたい!」というポイントのあった記事たちです。
マザー牧場が企画した、歩け歩け大会に参加してきました💪
「マラソン大会にも出たし、余裕でしょ!!」
とスタートしたものの、
「これ登山じゃーん」って、
疲れまくった話だよ😇
編集部より寸評

歩け歩け大会だから歩く行為について書いている部分が多いですが、最初の弁当のような関係ないエピソードを増やしていいと思います。
あと、感情の起伏があった部分が「しみじみうまい」などひとことで表していますが、ここはもっとくどく書いていいかも。歩く前に食べちゃって苦しくならないか心配したか/しなかったか、食べてるベンチの前はどんな景色だったか、何分で食べたのか、とか具体的なディテールを重ねていくともっと印象深くなると思います。。(林)

イラスト入りで読みやすい記事でした!写真も文体も明るくて、読んでて楽しい記事です。
もう一息の理由ですが、説明不足で流れがわかりにくいところが多かったなと思います。
序盤で「昼ごはん食べよ」がありますが、この時すでに出発してるのか、待ち時間なのか、急すぎて状況がわからないんですよね(出発パートまで読み進めればわかるけどそれだと遅い)。ここは「出発まで時間があるので昼ごはん食べよ」にすれば一気にわかります。
そのあと「さっきあいさつしてくれたスタッフが、ずっとついてくる。。。」もちょっと唐突なんですよね。出発直後なのか、30分くらい歩いたところなのか状況が書いてあるだけでイメージしやすいし、印象も変わってきます。その次の「前に人がいるー!!」もその直後なのか、しばらく歩いてからなのか、とか。
エピソードごとに状況をしっかり説明する癖をつけるといいと思います!(石川)
たまひとつぶ540円のどデカいいちご「でかほっぺ」を食べてみました(ワタゲビト)
スーパーでひとつぶしか入っていない、540円もするいちごを見つけた。
迷うことなくカゴに入れた。食べてやろうじゃねえの。
編集部より寸評

シンプルで好きです。「これすごくない」に投稿してもらいたい内容だと思いました。
味の説明もあるし、「いちごをこんなに丁寧に食べる体験ができて」と感想も書いてあるのでじゅうぶんですね。寄りの写真が多いので、引きの写真があるといいかも。(林)

インパクトもあってすごく良いネタですね!
これはこれでネタとして完結していて良いです(無理に引き延ばすものでもないと思います)が、記事掲載基準で考えるとより長い記事も見てみたいなーということで、今回はもう一息とさせていただきました。
ひとつアドバイスするとしたら大きさの表現でしょうか。普通のイチゴと比べるのはすごく良いと思うのですが、しかしそもそも普通のイチゴ自体も大きさに揺れがある&そんなに毎日見るようなものではないなので、より身近なものとも比較した方がわかりやすかったと思います。コインとか、スマホとか、手とか。比較写真としてではなくても、手で持ってる写真があれば自然にサイズ感がわかりますよね。
あと手書き文字は味があるのですが、最初のトップ画像だけでもフォントにするか、めちゃくちゃ丁寧に書くかすると良いかも。「読みにくそう」というイメージからのマイナススタートになっちゃうともったいないので。(石川)
最後に、編集長 林からのメッセージで今月の月刊新人賞はおしまいです。では林さん、どうぞ。
デイリーポータルZで記事を書くことのいいところは、必要ないことでも「これは記事になるかもしれないから」という言い訳ができるところです。
セイコーマートに行くために茨城まで出かけたり、水かきを買ったり。
でも、必要はないけど、どうしてもやりたいこと・欲しいものこそ人生の中心です。デイリーポータルZ的じゃなくてボルダリングとかギターもそうですよね。そういうことをしたくて働いている(「余暇」などと言いますが、むしろ働くことのほうが「余」です)。
記事を書くと「余暇」なんてひどい言われかたをしている楽しいことが中心になります。
この月刊新人賞を言い訳にして、楽しいことをして送ってください。
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