レビューの前にレギュレーションとスターチャートの見方解説
試し消しの舞台はこちら。
誰もが使ったことがあるであろうシャーペン0.5HB芯とルーズリーフです。
使ってみてわかった消しゴム性能は、以下のようなスターチャートで表します!
MONOはよく消えるので消字力4.5にしています。MONOと比べてそんな感じか〜と思っていただくと今後のレビューも感覚が掴みやすいかもです!(あくまでも筆者の主観であることはご了承ください)
それではさっそくレビューに参りましょう!
①SEED サラサラレーダー
特徴:ヌルヌル消し味で万人を虜にしうる丈夫な美丈夫
大きさはいわゆる普通の消しゴム。縦2cm横5.5cm厚み1cmくらいです。真っ白な見た目が美しい!
実消し!
「サラサラ」より「ヌルヌル」に近いかも!
【消し味】
適度なコシによって紙に少し吸い付く感じもありながら、効率よく削れることによって滑らかな紙当たりと消し心地を実現していると思われます。固めで折れる心配も無さそう。
冬ほど硬くはなく、夏ほど溶けてはおらず、ほんのりとした柔らかさと滑らかさがある春のキャラメル……を紙面に走らせたらこんな感じかもしれないです。違うかもしれない。
【消しカス事情】
消しカスがまとまります!
消した後の紙面にコナコナした消しカスが残らずクリーンです。
【気になる点】
摩耗が早い!10分の試し消しで角が1つ完全に潰れました。学生さんは1ヶ月保つだろうか。
また「力を入れずに消せるに違いない!」と思って使うと肩透かしかも。
元祖Radarくらいは力を使います。
でっかでっか書かれた「サラサラ」の4文字も人を選ぶ可能性が。
限定パッケージが出て巨大文字がナーフ(※)されることに期待です。
※ナーフ:弱体化の意。多くは強すぎるものに対して運営が発動する。
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消しゴム図鑑のページが増えました。
②SEED まとまレーダー
特徴:命令形ネームに恥じぬ、モッチリ&マッタリの超消字!
言うまでもないことですが同ブランドのサラサラレーダーと同じ大きさです。
実消し!
よく消えます!
【消し味】
柔らかくもコシのある消し味で、消えの初速がハンパではないです。
「こんくらいで消えるかな」という想定より一足早く消える感じ。
紙面をがっしりと捉えて消している感覚もあります。そのおかげか、消し残りの線がほとんど目立ちません。
口に入れて少ししたくらいのハイチュウって、表面は柔らかめだけれど、噛むと思ったより抵抗がありますよね。そういうモチギュッと感。
【消しカス事情】
GIFの最後にも写っていたように、消しゴム本体にビシッとまとまります。
言うことなし!文句な〜し!!
でも消しゴムに付いた消しカスをつまんで捨てるのは面倒だな、という方には向いてないかもしれません。
【気になる点】
サラサラレーダーと同じく、削れの速さとでっかい平仮名表記のシュールさが挙げられます。
「まとまレーダー」という小林製薬的ネーミングセンス、私は好きです。
※小林製薬だと「アンメルツヨコヨコ」の字面が好き
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長持ち度以外はかなり隙がありません。
〜余談〜
改めてご覧下さい。
レーダー2種の裏面には消しゴムについての解説があります。この部分が味わい深くて大好きです。
なぜって、何がどう凄いかイマイチ伝わってこないのですよ。
「マイクロパウダー(細かい粉?なんの粉?)」、急な「充填剤」、「特殊樹脂(そもそも特殊じゃない樹脂がわからない中で特殊な樹脂とは?)」、
と、なんか分かるようで分からんフワフワ感が漂います。
ただ、レーダーに限らず他の消しゴムでも、こういったふんわり解説はあるあるなのですよね。
思うに、詳しく書いても一般人には伝わりづらかったり、企業秘密的な観点から具体的な材料や材質は書けなかったりするのではないでしょうか(あくまでも推測です)。
それゆえ(?)の婉曲な表現に想像力が掻き立てられ、消しゴムへの憧れが深まります。
また、説得力を持たせたいけれどもあんまり詳しいことは書けないという制約の中で捻り出された(のかもしれない)スカスカな図には、いじらしさすら感じます。
だから裏面のふわふわ解説が好きなんです。
〜余談終了〜
最後の消しゴムレビューに参ります!
③SEED カドループ
特徴:永久回復のエターナルカドを手に入れた超越者
消しゴムらしからぬ大きなパッケージ!カドモドシートなる専用の部品も付属します。
パッと見は先のレーダーシリーズと同じ、普通サイズ消しゴム!
まあ何はともあれ……
実消し!
ちょっと苦戦しているのと、消しカスがボロンボロンなのが見えますでしょうか
【消し味】
消しゴムヲタクとして自分の感覚に嘘はつけません……。
硬くてポロポロ、消字力はギリ合格くらい。
実消しの所要時間が先の2種と比べて約2倍という点で……ネ……。
煮込みすぎてしまった鶏のつみれのようなポロポロ具合です。肉汁が全部出ていったハンバーグでも可。
RadarやMONOやArchみたいな気持ちで使うと「思ってたんと違う」となるかもしれません。
【消しカス事情】
消しカス多し!ポロポロし!!紙面にコナコナ消しカス残りし!!!
【気になる点】
消しカス多し!ポロポロし!!紙面にコナk(以下略)(2回目)
詰まるところ、摩耗も激しいです。
消字力もギリおkではありますが、ノンストレスとも言い難く……。
SEEDさんならもっと性能の良い新型を出せる気がします!という面倒臭いヲタクの気持ちが出てきます。
※おkって死語かも。OKの意です。
ちょっと辛口レビューになってしまいました。が、しかし、カドループの目玉は「カドの復活」!!
再生さえ上手くいけばカドループという製品としての矜持は保たれるでしょう。
というわけで、いざ復活ループ!!!
今回は熱湯パターンでチャレンジ!
事前にカドを丸めておきました。左奥にある四角いのがカドモドシートです
耐熱容器にお湯を
ダバァ……。皆さんはこうならないように気をつけてください
熱湯に30秒ほど浸します
カドモドシートでむぎゅー!
左側が復活中のカド。もう1回やりますか!
ポチャァ……
カドモドシートにもっと力を込めて!!!
なかなか良い!!右側の未使用カドと遜色ない気がします!
比較用。カドモドシ前はこうでした
見事に復活ループ成功!
温め時間わずか30秒で変形可能で、しかも簡単に成形できるのが凄いです!
実は以前、同じ方法で形成する消しゴムを自作したことがあります。でも、そちらは1~2分ほど温め時間が必要で地味に大変だったんですよね……。
きっと、手軽にループができるように作られているのでしょう。その上で消字力も担保させるのは開発者の苦労が拝察されます。
特許出願済みは伊達ではないのですね。
傍から見ると「カドが戻る?ほーん?」となるかもしれませんが、復活作業には工作チックな楽しさがあり、ちゃんと新品くらいになると驚きと共に嬉しさが生まれます。
なにより新しい消しゴムを使う時のワクワク感を何度も得られるというプライスレスな価値もあります。
独特な消しカス事情にさえ目を瞑れば非常に面白く興味深い消しゴムです!
復活成功も加味した独自分析ステータスはコチラ!
急遽「カド復活」の項目を設けました
以上で3種のレビューは終了です!
ここまでお疲れ様でした!
消好人のイチオシとまとめ
2025年新発売の消しゴムレビューはいかがでしたか?
私のイチオシはズバリ、「まとまレーダー」。
消えすぎ&まとまりすぎの強性能と独自のネーミングに敬意を表します。
一気に私のお気に入り消しゴムの仲間入りを果たしたこの実力、他の方にも試してみていただきたいです!
今回レビューした3種はサラサラ、まとまり、再成形……と、それぞれに明確な強みを持つ消しゴム達でした。
これらに限らず、近年は何らかの性能が特化したものやデザインが凝ってるものなど「尖った」消しゴムがトレンドな気がしています。
つまり、今後も個性爆発な消しゴムが発売される可能性が高いということ!
新作消しゴムから目が離せませんね。
この記事は読者投稿でお送りいただいた記事です。
編集部より寸評
なんか熱意がすごい、というのが第一印象でした。それでいて消しゴムマニア以外にもしっかり伝わる平易な説明で書かれていること、そのうえでなおあふれる情熱と消しゴムへの愛が薄まっていない点も含めて、読み応えのある原稿でした。
文具マニアよりさらに絞った、消しゴムマニアという狭さもいいですよね。(編集部・石川)
記事原稿募集中
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