「Free Wi-Fiのステッカー」とは何か
ホテルのFree Wi-Fi、超使う。
新幹線のFree Wi-Fi、めっちゃ便利。
入ったカフェにあるFree Wi-Fi、ありがたい。
でも街なかにあるFree Wi-Fiってあんまり使ったことがない。
ひとを待っているときとか、外国人観光客にとっては便利なのかもしれない。
でもわたしは、あまり使わないにも関わらず街なかFree Wi-Fiの存在を知っている。それはひとえに、「Free Wi-Fiのステッカー」がその存在を主張しているからである。
例えばこれは、一番公式感のある、スタンダードなタイプ。
青海波の模様のようなWi-Fiのマーク、そして「Free Wi-Fi」の文字を大きく配置し、まさに無料でWi-Fiが使えることをでかでかとアピールしている。このようにシンプルに最低限の情報を伝えるためのデザインもあれば、もっとお茶目なデザインもあるのだ。
例えば、沖縄のWi-Fiステッカーを見てほしい。
県を象徴する花で県の形を作っているのだ。ダブルミーニングの凝ったデザインですごくいい。
もうひとつ、仙台のこれも見てほしい。
Wi-Fiのマークと地元のゆるキャラが融合していてかわいい。
こういった凝ったWi-Fiステッカーが気になりだすとどんどん目に入ってくる。そしてどのマークもデザインに遊び心があってついつい収集したくなってしまう。
旅行先で写真を撮ったり、他のひとに共有いただいたりして集めたので、そのコレクションをぜひ見てほしい。
地形アピールタイプ
集めたFree Wi-Fiステッカーをいくつかグループ分けしてみた。
まずはその土地の有名な地形をデザインに入れてアピールしている「地形アピールタイプ」を見てみたい。
例えば、滋賀県大津市で見つけたこちらのFree Wi-Fiマーク。
Wi-Fi電波の発信源が琵琶湖になっている。
よく考えてみると、滋賀県の形ではなく琵琶湖の形なのだ。なんならWi-Fiスポットの名前もBiwako Free Wi-Fiである。滋賀の人々がいかに琵琶湖へ愛着を持っているのかがわかる。
お次は新潟県佐渡市で見つけたステッカー。
佐渡島が海に浮いている。佐渡島サイズに描かれたWi-Fiのマークが際立つ。海の青、島の緑、Wi-Fiの赤。佐渡島の自然とWi-Fiを調和の取れたカラーで表現していて素敵だ。
島つながりで冒頭に紹介した沖縄のステッカーも見ておこう。
沖縄のWi-Fiステッカーでは、ハイビスカスが無秩序に配置されているように見えて、実は沖縄本島の形を模している。
沖縄の形を全面に出さず、よく見ると島の形…?となるさりげなデザインがたまらない。
ちなみに沖縄市の花はハイビスカスだそうだ。市の花、木などはWi-Fiステッカー界では頻出モチーフなので覚えておいてください。
東京都のFree Wi-Fiステッカーでは、天然の地形ではなく土地のランドマークをアピールしている。
パッと見シンプルでなんの変哲もないデザインだが、ステッカーの下部に注目してほしい。
有名な建物をこれでもかと盛り込んでいる。シルエットだけでもみんなわかるでしょ、という強者のマインドを感じるデザインだ。