拡大とはいたずらなのか
街頭広告の「でけぇ!」がプロの仕事だとしたら、私の作り出した「でけぇ!」はアマチュア。
いわばカツオのいたずらみたいなものだ。 出先でカバンを開けたらカエルが飛び出してきたぐらいの、今時ちょっとお目にかかれないような茶目っ気のあるいたずら精神を感じる。
考えてみればオロナミンCの宣伝カーだっていたずらの一種みたいなものじゃないか。いたずらは拡大の原点だ。
拡大をリアルに取り入れる
そんなカツオスピリッツを受け継ぐべく、私の拡大体験もここらで横道へそれてみよう。
コンビニやカラオケなどで配っているクーポン誌には「コピーOK!」と書いてある。
どんな奇特な人がわざわざコピーしてクーポンを使うのか常々疑問だったのだが、もしかして、カツオが?
私も飲み屋のクーポンを早速コピーした。もちろん400%拡大だ。 並べてみるとその差は歴然。ここまで大きいと仮装大賞の賞金みたい。「弐千円ご優待」の文字が頼もしい。
愛想のない店員さんにあたると怖いので、いつもよりやや高めの居酒屋さんをセレクトした。イタズラをするために最大限の予防線を張る。クーポンの意味があるやらないやら。そんなわけで、 写真が暗いのですが、高めの居酒屋さんということでご了承ください。
席に着くとおもむろにクーポンを取り出した。我ながら大きい。
古賀「すみません、クーポンをまちがえて拡大コピーしてしまいまして…。」
店員さん「……。ぷっ(笑)。しょ、少々お待ち下さい。」
ウケた! ウケました! かわいい店員さんにウケて、気分はカツオだ、小5男子だ。 その後、確認によって無事OKがでて、しっかり割引を受けることができた。
拡大したクーポンを持ち込んだ客は初めてだったらしい。照明の暗い飲み屋にカツオ人口は少ないようだ。なお、ある程度の拡大なら大丈夫ですが、度がすぎると困るそうです。また、縮小は字がつぶれて読めなくなった時点でNGとのことでした。
気持も新たに、 次はさらに一歩踏み込んだ拡大道へと進んでいきます。