ETOランドのETOは「干支」「エトランゼ」「Ever green Treasure Oasis」
ETOランドは宮崎県の北方(きたかた)という県北部の町にある。宮崎県北部には他にめぼしいレジャー施設がないこともあって、周辺で育った人なら一度は行ったことがあるようだ。
僕も祖父母の家で過ごす夏休みに連れて行ってもらった。山のてっぺんにあるので道中はカーブにつぐカーブ、実をいえば車酔いがいちばん印象に残っている。

また、北方町といえば、地域区分に十二支すべてを取り入れている唯一の町として有名である。例:「北方町川水流卯」、「北方町早中巳」
したがってETOランドは干支にちなんだ命名であるものの、施設のホームページを見ると「エトランゼ」と「Ever green Treasure Oasis(ETOの頭文字)」にも引っ掛けてあるらしい。かっこいいので共有しておきます。

目指せETOランド!すさまじい山道
先にも書いたが、ETOランドはたどり着くまでの道がとても険しい。少なくとも子どもの頃はそういうイメージだったが、現在はどう感じるのだろうか。とりあえず行ってきます。


この林道を六峰街道という。職場の人が語るところによると「昔は眺めが良かったけど現在は木々に遮られて何も見えない」らしい。生き証人みたいなことを言ってるな、と思った。うっかり人は歴史になる。

実際のところ、過去をあまり知らない身からすれば十分に満足できる景色が見られた。それよりも脇にガードレールがあったりなかったりするのが気になる。
何より可笑しかったのは山を登り続けて標高が高くなったことによる気温差で、写真を撮るために窓を開けたら外がヒンヤリしていてウケた。出発地からは500mほどの高低差がある。


道路はイメージ通りの険しさで、牛乳がバターになるくらいぐわんぐわんした。しかしハンドルを握っているので酔わず。ETOランドさん、私は成長して強くなりましたが、あなたはいかがですか?
ETOランド着、営業している!
山道を登りつづけること1時間弱、ETOランドにたどり着いた。

奥まった駐車場に車を停める。ほかに車はなく、来園者もいないようだ。落ち着く。20年前もそこまでワイワイ賑わっていた印象はない。
また素晴らしいことに入園も駐車も無料である。好感度爆上がりだ。スタッフさん曰く第三セクターがETOランドを運営しているとのことで、だからこそなせる技なのだろう。行政バンザイ!!!!


おや、駐車場の奥に気になる小屋があるので見てきます!


営業日以外の下調べをしてきていないので何ができるのか分からない。このままでは水たまりと太陽光パネルと洗面所で記事が終わってしまう。管理棟のような施設があったのでとりあえずそこに行ってみよう。

管理棟に住みたい
管理棟は現役を感じさせる綺麗さで、特に螺旋階段は塗り替えられたばかりなのかビッカビカのエメラルドグリーンである。

管理棟の中を覗いてみるとスタッフさんがいて何かしら販売しているようだ。かろうじてトイレがあればラッキーくらいに思っていたので嬉しい。



売店では今日びあんまり見ないインチキめいたおもちゃから駄菓子、カップ麺などワクワクするものが売られていた。おはじきと小さな消しゴムがそれぞれ5円。5円って!

この管理棟には売店があるほか、卓球台・ビリヤード台・アーケードゲーム・マッサージチェアなどが設置されている。大成功したYouTuberの自宅のようだ。結局同じところに行き着くならETOランドでいいな。

また、園内マップで確認したところ、屋外の現役アトラクションとしてはゴーカートやアスレチックなどが用意されているようだ。それと宿泊までできるらしい。すばらしい。
せっかくなのでゴーカートの乗車希望の旨をスタッフさんに伝えると準備に時間がかかるとのことだったので、管理棟のなかで遊んで待つことにした。

それで、なんと、上海があったんですよ。わたくし、上海大好きじゃないですか。上海で時間が潰せるなんて、これほどの喜びはありません。泣かさせていただきます。

ゲームは上海くらい低刺激であってほしい。ランクマとかトロフィーとかもうたくさんだ。理不尽に手詰まりになることもあるけれども、その粗さがまたいいんです。征服しきれないところも愛らしい。
……あ、スタッフさん、ゴーカートの準備ができましたか、ありがとうございます。上海なんてもんはいつ止めてもいいですからね。
ゴーカートに乗る
ETOランドは時を経ていくなかで施設やアトラクションの運用廃止が多々あり、現在の一番の目玉はゴーカートとなっている。せっかくなので乗っておこう。1周300円くらいでリーズナブル。



コースは約600mで、あっという間に一周してしまった。ちょっとだけ楽しかった。
上海を遊んだのときにも思ったが、レジャーはちょっと楽しいくらいでちょうどいい。楽しすぎると疲れる。その点でいうとETOランドは満点だ。低燃費低刺激。自分自身で楽しみを見つけ出す悦びもある。
その他の楽しみたち
前段でまとめじみたことを書いてしまったし、楽しさのピークも上海だったので後のことは写真を並べて軽めに紹介していこう。






ああ、楽しかった。凧揚げおもしろい。
とにかくこの記事で伝えたかったのはETOランドが現役バリバリということだ。静かで入園無料で管理棟は暖房が効いていてトイレもある。おまけに道中は頭文字Dを彷彿とさせるような峠でスリル満点、そしてなにより、上海が遊べる。
上海最高!!