
シュクメルリ、アチャルリハチャプリ……ジョージア料理をはじめて味わった
ほろ酔いになりつつ、メインディッシュへ
紀元前から脈々とワインづくりが行われているジョージアはワインも欠かせない。
今回は、ワイン好きのせいこさんセレクトで「ルカツィテリ2019 シャラウリ」「スリー・クヴェヴリ サペラヴィ SS No.7 2019」「ルカツィテリ クヴェヴリ2021」の3本をいただいた。
(早口言葉にしたらとても難しそうだなと、記事を書いている今わたしはおろおろとキーボードを打っている。)

伝統的な「クヴェヴリ」という、ジョージア産土製の壺で仕込む独自の醸造法があるそうだ。
ワインについての評価や、それについての言葉を持ち合わせていないわたしだけれど、中でもシャラウリの味は印象的だった。
芳醇なフルーティーさという言葉がわたしの引き出しからやっとこさ出てきた。つまりはおいしい。
果皮と一緒に6ヶ月熟成させているんですって!だから濃厚な果実ジュースのようにも感じるのか。色は綺麗な琥珀色でした。
たぶん当たり前のことなんだけど、その土地の料理にはその土地の飲み物でいただくのが一番良いんだな。
JUNERAYさんの記事「ジョージア式の宴会を試してみたら、タマダがクヴェヴリワインでガウマルジョス」にもあったように、ジョージア式の乾杯は“ガウマルジョス!”だ。語感がほんとに気持ちいい。
あれを口に出せたことが嬉しくて、わたしはすっかり酔ってしまった。
メインディッシュでいただいたのは「シュクメルリ(Shqmeruli)」。本場のシュクメルリである。
チキンをガーリック入りのクリームソースで煮込んだ逸品。お店に入ったときからこの香りがずっと胃袋を刺激していて、ようやくお会いできましたか、といった感慨深さである。

がつんとガーリックがやってきて、あとからクリームの優しさが追いかけてくる、そんな味。骨から身を離しながら、ときおりソースを口に運ぶ。
野菜だけが座っていたコの字カウンターに、ちょっぴりヤンチャな鶏肉とにんにくが相席してきて和気あいあいとさらに良い空気になった。コースのバランスがすごい。
“鶏肉を焼いて煮込む料理”って、全世界で何種類あるのだろう。国が変わっただけで、肉を焼いて煮込んでやるぜという意気込みは、きっと日本もジョージアも一緒なのだ。
シュクメルリにひたすら集中する。ワインもさらに進む。

![]() |
||
<もどる | ▽デイリーポータルZトップへ | つぎへ> |
![]() |
||
![]() |
▲デイリーポータルZトップへ | ![]() |