特集 2019年11月19日

川崎には味噌だれで食べる餃子がある~東急沿線さんぽ

味噌だれで食べる餃子がおいしいことを紹介する記事です。

餃子はいつだっておいしい。お腹が空いたとき、仕事で嫌なことがあってレモンサワーと一緒に食べているとき、何かしらで優勝したとき、いつだって餃子はおいしさを僕たちに与えてくれた。そんな餃子だが、あなたはどんなたれで食べるだろうか?しょうゆにお酢、ラー油を混ぜたタレが一般的だが、川崎ではみそだれで食べるという。ずるい。食べさせてください。

 

※この記事はデイリーポータルZの運営元であるイッツコムのサービスエリア、東急沿線の魅力を紹介する記事です。

1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。(動画インタビュー)

前の記事:天丼を食パンに乗せたらおいしい


 

武蔵小杉に味噌だれ餃子を食べに行く

味噌だれ餃子がある川崎。東急沿線だと武蔵小杉にあるそうだ。餃子のことをずっと考えながら仕事をして、定時になった瞬間、誰よりも早く会社を出た。餃子と好きな子は待たせては行けない。

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武蔵小杉の地名を聞くたびに(武蔵って名前、かっこいいな)と思う。
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タワーマンションなど開発が進む中、雰囲気のある飲み屋街もあるのが武蔵小杉のいいところ。

いい町である。高級な料理屋もあれば、庶民のお店もある。全ての人に愛される町だ。そんなことを思いながらお店へ向かった。

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そして向かったお店、やってなかったです。

お店の地図の場所に行ったら、工事をしている。「これが正解の二度見です」と模範になりそうな二度見をした。

ニュータンタンで味噌だれ餃子を食べる

気持ちを入れ替えないといけない。そういえば武蔵小杉で味噌だれの餃子を食べたことがある。そこに行こう。

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川崎を中心に展開するお店「元祖ニュータンタン本舗」。

ここは以前でこの記事で連れて頂いたお店である。

ニンニク、とうがらし、卵がたっぷり入った鶏ガラのスープに太麺のニュータンタンメンは食べたら全員がファンになるジャンクな味。川崎市民に愛されてきたソウルフードである。

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風邪をひいてもこれを食べたら一発で元気になる。

ニュータンタンメンもおいしいのだが今回は餃子である。ニュータンタン本舗にはみそ餃子というものがある。

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人気者!学校だったらきっとひょうきんな性格だと思う。
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ちなみに小杉店限定の「ニラにんにく餃子」もおいしいので食べたほうがいいです。

しばらく待つとやってきた。これがニュータンタンのみそ餃子である。

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スワロフスキーが乗っているのかと思ったらネギだ。

これがニュータンタンのみそ餃子だ。どうだ、参っただろう。いわゆる、水餃子でプリプリの皮に野菜とひき肉などの具材がたっぷりつまっており、一口かじると肉汁があふれてくる。

そして、味噌ダレ。甘酢みそに唐辛子がかかっていて、ピリ辛でサッパリした味でラーメンの箸休めに最適である。今度、どこかの王族にも食べさせてあげたい。

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ご飯にニュータンタンメンの具にスープを多めにかけて、餃子を乗せた。俺のニュータンタン丼。

餃子と一緒にご飯をかっこめば「今日も一日、いい日だったな」と思う。幸せの形がここにある。

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間違いないおいしさ。
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そのあと、ご飯を2杯食べた。

問題の味噌だれ餃子のことについて聞いてみる。

ーーー川崎って、餃子を味噌だれで餃子を食べるんですか?

「川崎の町おこしとして味噌だれを発売していて、お店で食べることがありますね。ニュータンタンのお店で出している味噌だれとは違う味です。」

ーーー家でも味噌だれで餃子を食べますか?

「いや、家では普通にしょうゆと酢、ラー油です」

そうか、また違う味噌だれがあるのか。やはりちゃんと食べないといけない。

チキンチャーハンと味噌だれ餃子

そう思って探していたら、そういえば自分の記事で見つけてしまった。

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新しい世界を求めてやってきたラーメン新世。

昔、無限にチャーハンを食べていたときに行ったお店である。(この記事

ここではチキンチャーハンが有名だ。大盛りだと700グラムのチャーハンに手のひらサイズのフライドチキンが3つも乗ったあまりのデカ盛りっぷりに食べ盛りの中学生もお腹いっぱいになる。

以前来たときは、大盛りを頼んだのでお腹いっぱいになった。今日はチャーハンメインじゃないので普通盛りのチキンチャーハンと餃子を頼もう。

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そう思ってきたチャーハン、すごいことになってしまいました。

小さいのが来ると思ったが普通でも多い。自分は無限にチャーハンを食べるられる人なのでペロリだが、知らない人は驚いてしまうがだろう。でも安心してほしい。多かったら持って帰れるそうだ。

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こちらが新世の餃子。焼き目が胃袋を刺激して、お腹が鳴いた。

豚ひき肉がたっぷりと入った餃子は、そのまま食べてもおいしいが、ここで登場するのが今回の主役である川崎餃子みそのたれである。

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こちらが餃子用の味噌だれ。

川崎に新しい名物を作るため、2007年に「かわさき餃子舗の会」が作られ、そのアピールとして試行錯誤の末、2009年にこの味噌だれが誕生した。

そもそもなぜ、川崎で餃子なのか。総務省総計局の2006年~2008年の家計調査によると川崎市は外食の中華食に対する支出金額全国1位だったことに目を付けたことから始まったそうで、今でも市内ではこの味噌だれで餃子を提供しているお店が数多くある。

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このたれだけでもおいしいが、おすすめは味噌:7、酢:2、ラー油:1の黄金比でたれを作るとおいしい。黄金比を見つけた古代ギリシアの彫刻家ペイディアスにも食べさせてあげたい。

このたれ、味噌だけではなく、しょうゆ、砂糖、ごま、山椒などが入っているので様々な素材のおいしさがつまっている。これに酢やラー油を自分を入れて、オリジナルの味噌だれを作ることができる。

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おすすめの割合で作ったたれで食べてみよう。
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フライドチキン、
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チャーハン、
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餃子を食べる。
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口の中がパーティーだ!

あなたの夢はなんだろうか? 大金持ちになりたい、アイドルと結婚したい、色々あるだろうが、口の中にいっぱいおいしいものを入れたいでもいいじゃないか。

餃子は熱くてすごいおいしかったです。

餃子もおいしければ、チャーハンもおいしい。あとで頼んだ30円のスープもおいしい。世界平和だ。

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全部、ぺろりだった。ごちそうさまでした。

お腹がいっぱいになったので帰ろうとレジに向かったところ、また珍しいものを見つけた。

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味噌だれのボトルと味噌だれを使ったカシューナッツが売っている。

聞くと、味噌だれ餃子を提供しているところでは、味噌だれを購入することができるそうだ。これで家でも味噌だれ餃子を食べることができる。

豆腐や野菜炒めのたれとしても使えるそうなので色々なものにかけて食べよう。

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もちろん買った。

このカシューナッツ、思っていた3倍おいしかった。今度行ったら買うので残しておいてください。


味噌だれ餃子のお店で地図をもらう

東急多摩川線の矢口渡駅から歩いて20分弱。調べたところ、そこにも味噌だれの餃子あるそうなので、行ってみることにした。

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こちらが「中華料理 六龍」。龍が六匹いるのできっとおいしい。

中に入って餃子とビールを注文する。町の中華屋の安心感ったらない。テレビを見ながら待っていると遠くから餃子の焼ける音が聞こえてくる。

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味噌だれを先に注いで待つ。来たらすぐにつけて食べたい。

そしてやってきた餃子は一口では食べられない、ボリュームのある大きさだ。枕にしたい。

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見るからに皮が厚くてモチモチしてそう。

厚い皮はモチモチで、パンパンにつまった具材は肉汁が祭りのようにあふれてくる。そして、にんにくを使ってないサッパリした風味ではしが止まらない。

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さっぱりした餃子に味噌ダレが合わないわけがない。

味噌特有の甘じょっぱく、コクのある味にビールが止まらない。餃子1個でビール1杯飲める。

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仕事終わりに餃子とビール。仕事は終わったが最高の始まりである。

味噌ダレがおいしく、独自の配合なのかと思い聞いてみると

「うちでは味噌だれに書いてある割合(味噌:7、酢:2、ラー油:1)のものを出しています。お店によっては割合を変えたり、自家製ラー油を使っているところは風味が違っていたりしますね。」

それは食べ比べをしてみたい。そう思っていたら、なんと餃子マップを頂くことができた。

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川崎餃子マップ。これがあれば味噌だれ餃子を提供しているお店がわかる。
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ちなみに最初に行こうとしていたお店は休業中だった。

これがあれば東急沿線にあるお店に行き放題である。だが、地図を見ても東急沿線には今回、紹介したお店しかない。これはまずい。

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川崎駅に多い。

どうしよう。この記事はこれで終わりか。ちょっと中途半端だが、それはそれで仕方ない。そう思ってこの日は寝た。

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川崎に行くことにした

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翌日、川崎に行った。

だって、おいしい餃子を食べたいじゃないか。俺たちにはおいしい餃子を食べる権利があるんだ。

東急関係ないじゃないかという意見もあると思うが、ちょっと見て下さい。

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東急バスが走っているので東急沿線と言っても過言じゃない。

こういうへりくつを会社で言って怒られたことがある。人は同じ過ちを繰り返す。でも、餃子がおいしいので全部大丈夫です。

初心者におすすめの味噌だれ餃子の店

それでは川崎の餃子を紹介したいと思う。まず、川崎餃子初心者に行ってほしいお店がある。天龍というお店だ。

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プロレスラーの天龍源一郎のことを思い浮かばせる店名。
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そして出てきたおしぼりに書いてある天下一いずま。マンガの主人公みたいだ。

謎の言葉がおしぼりに書いてあって面をくらった。さて、この言葉の意味は?

まず、「いずま」を逆から読んでほしい。「まずい」である。じゃあ、まずいの逆ということは?

そう、おいしいである。とんちだ。餃子も食べられて、とんちも教えてもらえるなんて、川崎、好きだ。

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味噌だれは個別に包装されている。割合は推奨されている黄金比で作られている。
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そして、やってきた餃子。いい色をしている。

こんだけいい色をしているのだか餃子色をクレヨンでも作ってほしい。

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目が開くおいしさ。

野菜たっぷりでニラの香りがしっかりしている。「めちゃくちゃおいしい!」というタイプの餃子でなく、噛むたびにじんわりおいしさがこみ上げてくる。

食感もモチモチとパリッとした焼き目を楽しめる。食べていてなんだかほっとしてしまった。川崎ぎょうざ初心者におすすめしたいお店だ。

味噌だれとの相性ナンバーワン

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続いて行ったのは太陽軒というお店。

川崎駅から徒歩5分もかからない駅近の中華料理屋「太陽軒」。ご老人が酒を飲んで海賊ぐらい陽気だった。多分、海賊だと思う。

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メニュー表が重くて笑った。
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思わず「あわび下さい!」と勢いで頼んだが、今日はやっていなかった。我に返って安心した。
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代わりにピータンを頼んだ。おいしいよね、ピータン。
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そしてやってきた餃子。一個がでかい。

野菜中心でにんにくがたっぷり入っているので食べた瞬間、元気が爆発した。

しょうゆで食べると、町の中華屋によくある餃子の味なのだが、味噌だれとの相性が今回の食べた餃子の中で一番合う。1+1は2じゃない。100だ。

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餃子に無限の可能性を感じた。

自家製ラー油が美味

最後に紹介するのは「太陸」というお店だ。

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のぼりに「餃子太陸」と書いてある。葉加瀬太郎にバイオリンで演奏してほしい気持ちになった。

中はお客さんで満席である。全員、餃子を食べている。こちらも負けない気持ちで餃子を食べよう。

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負けたくない気持ちを胸に焼きとゆでの2種類をいただく。
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店内にはサインがずらり。名店だ。
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そして、届いたゆで餃子。ネギがついている。それだけでうれしい。

餃子もおいしそうだが、ここのお店で注目してほしいのが自家製ラー油である。真っ赤なラー油はごま油が香り、辛味をしっかりと主張してくる。

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市販をしてほしいぐらいおいしい。水とうに入れて帰りたいが我慢した。

このラー油と味噌だれで食べる餃子が絶品だ。自分でたれを作れるので、今回は味噌だれとラー油のみにしてみた。そこにネギを入れる。

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世の中のたれ、全部これでいいな。
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餃子の正解を見つけてしまった。

噛みごたえのある皮に肉汁、熱さがぎゅっとつまっている。吸いながらじゃないと肉汁が飛ぶぐらいだ。今回行ったお店の中で一番おいしかった。

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焼きも全員食べたほうがいいです。

味噌だれ餃子はおいしい

最近、お酢にコショウを入れて食べるのが流行っているらしい。サッパリした味で何個でも食べられる。しょうゆ+お酢+ラー油、酢+コショウもいいが、味噌だれも他の味とはまた違っておいしいので見かけたらよろしくお願いします。

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新世のラーメンが食べたくて後日、もう一回行った。

 

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