この日、ハンバーガーの限界を知った
ハンバーガー。大きいとお腹にいっぱいになることを知った。当然のことだと思うかもしれないが、思っていた以上にお腹にたまるので注意したほうがいい。今はテリヤキバーガーを食べたいです。
ハンバーガー。アメリカ料理の代表的な食べ物であり、キングオブジャンクとして君臨している。
パティと呼ばれる肉汁のあふれるハンバーグのような肉のかたまり、バンズと呼ばれるフワフワのパンで挟んだ料理である。むしょうに食べたくなるときがないだろうか。体がハンバーガーを求めて、もうどうしようもないときがある。
そして、気づいた。今までの人生を振り返ったときに「ハンバーガーでお腹いっぱいになったことがない」ことに気づいた。偉大な発見である。さてはお前、無限に食べられるやつだな。やるぞ!
※編集部安藤より
この記事はデイリーポータルZの運営元であるイッツコムのサービスエリア、東急沿線の魅力を紹介する記事です。
外でちょっと休憩するときや記事を書くのによくマクドナルドを利用する。頼むのはコーヒーとハンバーガーだ。あまり食べると頭が回らなくなる。食べなすぎても回らないので、結局セットを頼んでしまう。セットはチキンナゲット、ソースはマスタードでお願いします。店員さんだけですよ、かしこまりましたって言ってくれるのは。
子どものころはごちそうに見えたものだ。ケチャップ、ピクルスの酸味、パティのうまさ、その全部が子どもの舌に感動を与えた。
子どもの頃は「これがたくさん食べられたらいいなー」と思っていたがそんな日が来た。ゲームボーイばっかりしていた子どもの頃の自分、将来、ハンバーガーを無限に食べられるぞ。あと、その頃の自分よ、寿司を自分の胃袋以上に食べてお腹を壊すの恥ずかしいからやめたほうがいいよ。
東急東横線の日吉駅。慶応義塾大学があるため大学生が多く、活気あふれる街である。先日、慶応ボーイ(慶応義塾大学に通う男子大学生の通称)が女の子2人と肩を組んで歩いているのを見た。それだけお伝えさせてください。
専門業者に特注したお肉を使い、バンズは国産小麦の全粒粉(ぜんりゅうふん。小麦の表皮、胚芽、胚乳などを全て使うため、一般的な小麦粉よりも栄養がある)を複数ブレンドして店内で焼くそうだ。こだわりのつまったお店である。クラフトビールやウイスキーも充実しており、うまいハンバーガーを食べながら、うまいビールが飲める。この文章だけでニコニコしちゃう。
色々なハンバーガーがある中で今回食べたいのは「Carnival(カーニバル)」というハンバーガーだ。
そんないい名前のハンバーガーってあるのか。しかも牛、豚、鶏が一緒に食べられるなんて、社長か偉業を達成した人じゃないと食べちゃだめなんじゃないか。漢検5級と普通自動車免許しか持ってないけど大丈夫?
ハンバーガーを焼くのに時間がかかるらしいのでしばらく待つ。待った分だけ期待をしてしまうが、期待以上のハンバーガーがやってきた。
見ただけで力があふれてくる。お年寄りにあげたら10歳若返ると思う。
スパイシーに味付けされた鶏、10日間かけて作られた風味と味があふれ出てくる豚のベーコン、牛は肉汁たっぷりパティ。これで390gだという。
もう食べたい。はやく食べたいが、これどうやって食べるのだろうか。聞いたところ、ナイフとフォークを使って食べてもいいが、専用の紙を使えば、手軽に手で食べられるそうだ。いつだってこの手を使って生きてきたから手で食べます。
はさんであるバーベキューソースは食べた瞬間にうまい。口の中がリオデジャネイロになった。ロナウジーニョ状態である。今、自分の中にあるブラジル情報を使い切った。
ハンバーガーの390gがどのぐらい満腹になるのか予測がつかなかったが軽いおやつである。余裕であった。
苦戦したのは、紙ナプキンが遠い位置にあったので取るのが大変だったぐらいである。これはどうだ、もう1軒行くしかないな。
撮影に協力してくれた友人に「え、もう1軒行くの?食べたのに!?」と言われたがこう言ってやったよ。
このせりふを言った瞬間、邪魔だったのか自転車のベルを鳴らされた。ベルを鳴らされた瞬間、びっくりしてうわって声が出ますね。
電車に乗り、日吉駅からみなとみらい線直通で元町中華街駅に着いた。
中華街の方でなく、海の方へと歩く。しばらく歩くと港の見える丘公園に近くに本日2軒目のお店「アメリカン ハウス ダイナー 港山店」に着いた。
アメリカ料理と呼ばれるダイナミックでボリュームがある料理がたくさん並んでいる。その中でもモンスターチーズバーガーというものがあった。アメリカが思うモンスターっぷりを見せてもらおう。
聞いたところ重さは750gあるらしい。
「これにパティを1枚150グラムのパティを2枚追加して1kgにして食べる人もいますよ」と言われて、いつかその人で出会って、一緒にご飯に行きたいと思う。でも、今はやりきろう。食べきったその先の世界を見てみたい。
ハンバーガーをたくさん食べていると気づくことがある。それは「肉の独特の味」である。ステーキや焼肉、ハンバーグとは違った味が噛みしめるたびに口の中に広がる。
パティにシーズニングと呼ばれる複数のスパイスやハーブ、塩、調味エキスなどを配合して作られた調味料を入れて作ることが多いという。これによって味が決まり、全体のおいしさに影響してくる。
それがたくさん食べているとかなり主張してくるのだ。要するに味に飽きてくる。
全然減らない。目をはなしたときに誰か追加していると思う。だれだ、2軒目に行こうとしたやつ。
限界を超えながらもう、満腹度は15割ぐらいになっている。もう食べられない。あと少しが全然食べられないのだ。
このとき「ハンバーガーって1kg食べるのきついかもな」と感じた。今まで一番、食べきるのがつらかったかもしれない。
この日、1キロぐらいハンバーガーを食べた。ハンバーガーを愛し、ハンバーガーに生かれたアメリカンエクスプレスな一日だった。
東急東横線の代官山駅。おしゃれで大人な町というイメージがある。ブックオフとかなさそう。
こちらのお店はビッグバースデーバーガーというものがある。あまりの大きさに最低でも5日前からでないと予約できない。どれほどの大きさなのだろうか。今回は予約をしてテイクアウトした。
直径25cmもあり、重さはなんと2kg。きっと1人で食べるやつじゃないな。
予約する際、「誕生日の方のお名前を教えて頂ければネームプレートにお書きしますよ」と言われたので、「じ、じゃあ江ノ島くんで...」と伝えて書いてもらった。
自分の名前を書いてもらうのはとても恥ずかしい。予約の会話で一番恥ずかしかったのは「かしこまりました。江ノ島くんでよろしいですね」の確認されたときだ。心にくるものがあった。
ここまでやってくれたのだ。これは誕生会をするしかない。しかし、人を集めてやるのは今の時代、厳しいので1人でやることにした。ちなみに誕生日は3カ月前にむかえている。誰かいなかと11月21日生まれの有名人を調べたらヒクソン・グレイシーがそうらしい。ヒクソン・グレイシーさん、誕生日おめでとうございます。
祝い終わったのでハンバーガーを食べよう。切って食べようと思ったがせっかくなのでこのまま食べてみたい。持った瞬間の重さよ。
こういうのっておもしろにふって、味はそんなじゃないのかなと思ったが、味がかなりおいしい。
パティのおいしさがもちろんだが、野菜のみずみずしさと酸味のあるソースが絶品で、2キロ食べられないかなと思っていたが食べられるかもしれない。
おいしい、おいしいと食べる。周りで遊んでいる子どもたちが不思議な顔でこっちを見ているが、今は食事をしているのでそっとしてあげてください。
2キロを1人で食べるのは多いなと思った。食べられるかもしれないが、やっぱり無理をするのってダメだと思う。だからハンバーガーが嫌いになる前にこれはあとで少しずつ食べます。
このあと、チーズをのせてレンジでチンしたらにうまかった。誕生日おめでとうございます。こちらこそありがとうございます。
いろいろ食べてきたが、こう何か結果として残るものがほしい。そう思って調べたら渋谷の「FATBURGER」というお店にあるUSキングバーガーを食べきったら記念写真を撮ってもらえるそうだ。これだ。
渋谷の町は怖いので編集部の安藤さんと行った。
そう思っていたら、もっとすごいものが置いてあった。
パティ10枚のハンバーガー。アメリカの人だって食べたことがないかもしれない。見たら「ワオ!」と言うと思う。自分も言った。
せっかくなのでこれを食べることになった。聞いたら1キロあるらしい。食うか食われるかの勝負が始まった。
かつて、神様はあまりにも高い塔と人類が建てたために罰を下したというバベルの塔の話がある。それを思い出させる高さのハンバーガー。たぶん、富士山よりも高いと思う。あと、これどうやって食べるの?
肉々しい姿から想像できない濃い味付けではなく、シンプルでさっぱりとした味。多分、6枚だったら余裕で帰る途中にシュークリームを食べていたと思う。食べているときも10枚ってなんだと思っていた。今日は6枚を食べるぞという気持ちで1日を過ごしていたので、すきを突かれた。今が戦国時代なら城を落とされている。
満腹というよりも、ハンバーガーの味に対して「今日は大丈夫です。ありがとうございました」となっている。のどを通って行かないのだ。母さん、おれはとんでもないものに挑んでしまったのかもしれません
30分が経過した。あと少しだ。しかし、その少しがビックマック5個分ぐらいに見える。あまりにも巨大なひとくち。
ここでやめるという選択肢はない。やるぞ、おれは今日やるのだ。口に入れさえすればどうにかなる。
なんとか食べきった。長い戦いだった。きつさで言うと駅前まで来て財布を忘れたのを2回ぐらいやったときぐらいのきつさがある。一生分のハンバーガーを食べた気がした。
撮影したものはボードに貼ってもらえる。このあと、10分ぐらいは動けなかった。あと、発見なんですけどハンバーガーと水って合わないです。
ハンバーガー。大きいとお腹にいっぱいになることを知った。当然のことだと思うかもしれないが、思っていた以上にお腹にたまるので注意したほうがいい。今はテリヤキバーガーを食べたいです。
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