新春 短い記事まつり2022 2022年1月2日

年越しの瞬間めちゃくちゃ地球にいる

年越しの瞬間、僕はめちゃくちゃ地球にいました。

1月1日、0時00分になった瞬間にジャンプをして「年越しの瞬間地球にいなかった」と主張する、というお正月の過ごし方がある。いつからかお馴染みの所作になった。ジャンプするのってなんか前向きな感じがするしシンプルに楽しいんだろう。

ならばその逆はどんな感じになるのだろう。地面に寝転がって、年越しの瞬間「めちゃくちゃ地球にいる」のだ。

1987年東京出身。会社員。ハンバーグやカレーやチキンライスなどが好物なので、舌が子供すぎやしないかと心配になるときがある。だがコーヒーはブラックでも飲める。動画インタビュー

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寝転び方で他を圧倒しなくてはいけない

大晦日、なんとなく紅白歌合戦を流しながらおそばを食べて、風呂に入って子どもを寝かし、日付が変わる前に起きて布団から出てきた。布団が自分の体温で暖かくなっていて恨めしく思った。

暖かい家で寝転がってもいいんだよな、ジャンプする人も自宅でやってるもんな、と思ったのだが、夜に家で寝転ぶというのは「睡眠」という形でたくさんの人がやっているので「めちゃくちゃ地球にいる」と主張するためには寝転び方で他を圧倒しなくてはいけない。

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芝生のある公園に来た。芝生に寝転ぶと「地球」という感じがするので。

大晦日の23時55分くらい。年が明ける直前に来た。

年越しのパーティーをやっている集団とかいたら寝っ転がりづらいなと思っていたのだが、誰もいなかった。誰もいないのも納得である。すごく寒いのだ。正月のキリッとした寒さがもうある。

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1分前から寝転んで年明けを待つ。

地面の冷たさを警戒していたが、厚着して来たのでひんやりして気持ちいい、という程度でよかった。そして寝転んで見る夜の空がすごくきれいだった。

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これじゃあ伝わらないと思うのですが一応撮りました。

肉眼で見るともう少し星が見える。視界が全部空で、自分が地球にピタッと張り付いて宇宙を見ているというのがすごく実感できる。

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年越しの瞬間

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もうすぐ年が明ける。5、4、3、
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2、1、…明けましたー。

時間の区切りがなくあっさり年が明けた。「ため」とかないんだ。そして年越しの瞬間、僕はめちゃくちゃ地球にいた。

意識をするあまり、年越しの瞬間ジャンプをした人たちの跳躍の振動が地面を伝わって来た。なんか頭がグラッとしたのだ。本当に地球が少し揺れていたのかもしれない。

このあと「めちゃくちゃ地球にいる」とはどういう状態だろうかと考えてゴロゴロしてみた。

これで「めちゃくちゃいる」感じにはなっただろう。清々しい気持ちだ。家で寝ているのとは違う。瞬間と所作を決めて、準備してやる、というのは良い。ジャンプじゃなくたっていいのだ。 

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帰って明るいところでコートを脱いだら葉っぱがたくさん付いていた。

「あーあ」と思った。2022年が始まってすぐ「あーあ」というタイプの掃除をした。

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