特集 2024年4月8日

応援団の旗手になってバスタオルを乾かしたい

学生スポーツの試合を見ていると、応援団が大きな旗を振っていることがある。晴天の下、日差しを受けてはためく応援旗。あの旗がもし濡れたバスタオルだったら、試合が終わる頃にはカラッと乾いてるんじゃないかと思う。

折しも部屋干しで生乾きのタオルが家にあるので、それを旗に見立てて振り回してみよう。

1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。

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生乾き対策で応援団になる

洗濯物を部屋干ししている。飼い猫の脱走対策で気軽にベランダを使うことができないのだ。

そうすると厚手のバスタオルは丸二日干していても湿り気が残っていたりして、とてもしょんぼりする。だから今日、応援団になろう。

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押忍!

応援団員になるにあたり、当サイト編集部から学ランを送ってもらった。頼りになる編集部である。
 

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次に濡れタオルを旗にしよう。

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洗濯機で脱水を終えたばかりのバスタオルを取り出して
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物干し竿にバスタオルを取り付けるだけ
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洗濯の騎士

湿ったバスタオルを吊るした竿はずっしりと重い。

この重さに耐えて竿を振るだけでなく、人様の応援までするのだから応援団員の旗手は本当にえらい。なんでもやってみると他人の気持ちがわかるというものだ。たぶん、本物の旗手は濡れタオルを振り回さないけれど。

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さっそく竿を振ってみよう。

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ふんっ
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ばさばさ

楽しいぞ!竿を振るとタオルがバサバサと音を立てるのが愉快だ。…いい大人なのにうっかり幼児用のおもちゃみたいな感想を漏らしてしまった。

楽しいうえに腕の筋トレになって、タオルは乾燥し、オマケに誰かの応援もできるのだ。これぞまさに三方よしの商売というもの。近江商人も琵琶湖の底で微笑んでいる。

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水たまりがあるから気を抜けない

筋力に余裕があるときや応援の対象が決勝戦に進んだときなどは、吊るすものを増やして対応するといいだろう。

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予選でバスタオルだけなら、決勝では靴下とヒートテックを追加するのが妥当
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それが真心というものだから……

 

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トーナメントを勝ち進むにつれて豪華になっていく物干し竿を見て、選手たちはなにを思うだろうか。それこそ選手になってみないと想像がつかないことだ。

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新しい学校、新社会人、新しい部署、みんなガンバレーーーーーーー!!!
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たまたま洗剤のCMみたいになった!CMはこんな曇ってることないけど!

しかしまあ、洗濯物はまったく乾く気配がない。なんといっても曇り空だから。

バスタオルがカラッカラになるまでやりたい

当初の目的どおりバスタオルを振って乾かしていこう。ここは本気でのぞみたい。

とりあえず、くもり空の下で5分程度振り回したくらいでは変化がないようだ。

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いったん場所を変えることにした
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フレー!フレー!(タオルを)
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一生懸命なにかをやってる感があって気分爽快

さらに10分ほど続けたが、バスタオルに変化はない。雨がポツポツと降りはじめた。さしもの神様もこんな用事では晴らせてくれないのだ。

仕方ないから続きは屋内でやろう。…けっきょく部屋干しじゃねえか!

⏩ 次ページに続きます

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