なんにでも知見はあるもので、屋内でやって驚いたのは空気抵抗の少なさである。振り回す竿の重さが明確に変わったことに驚いた。これなら1時間でも2時間でもやれそうだ。
そんなこんなで竿を振り続けてのべで30分ほど経った頃、タオルに少し変化があった。
端のほうを触ってみると、少しだけれど乾いていたのだ。うれしい。人間の努力ってこれくらいすぐ結果に反映されたほうがいいよな。結果が出るまで待てて30分だよおれは。
おれがおじいさんになったら、昔はこうやって洗濯物を乾かしてたんだよと子どもに信じ込ませたい。知ったかの子どもが「聞いたことある!!」なんて答えてくれたら嬉しくて昇天するだろう。
そんなことを考えながら振る。やっぱり、誰かを応援する気持ちなんてぜんぜん持てずにいる。
このまま休憩を挟みつつ、合計で2時間振った。
果たしてタオルは乾いたのか……?!
表情を見ていただければ分かるように、なんともはや、タオルはカラッカラに乾いていたのである。
乾いているのに加えて、部屋で乾かしたときのタオルよりもふかふかしている気がする。まるで新品のような柔らかい触り心地だ。
あと、どことなく公共施設のにおいがする。周囲のにおいを吸い取ったのではなかろうか。
そういうわけで、応援団の振る旗がバスタオルだったら2時間くらいで乾くし、晴れた屋外ならもっと早い可能性があるということがわかった。
以上!
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