駿河湾の深層水
僕はいま静岡市の駿河湾沿いに住んでいるのだけれど、その駿河湾が特別深い、と言われても普段それに気づかされることはまずない。家から見える海はいつもの海なのだ。
しかし先日、隣町の焼津をふらふらしていたとき、深層水という表記を見つけたのだ。
僕は基本的に水なんてどれも同じだろうと思っているような雑な人間なのだけれど、深層水ってちょっと深層心理みたいじゃないか。ミステリアスな響きに興味がわいた。
深層水ミュージアム
敷地内に深層水ミュージアムという施設があったので入ってみた。
深層水ミュージアムはその名のとおり、深層水とはなにかがしっかり学べる施設だった。30分もあればじっくりと見て回れるくらいの施設なので、安心して寄ってらっしゃい見てらっしゃいである。ふらっと立ち寄るにはこのくらいのボリュームがちょうどいい。
海面から200メートル以下から汲み上げた水を深層水というらしく、この施設では水深270メートルと397メートルの2箇所から深層水を汲み上げているのだとか。
数字にするとピンとこないが、それって東京タワーがまるごと沈められるくらいの深さということだろう。それは確かに深い。
この施設では深海から汲み上げた水を逆浸透膜で塩分や不純物を取り除いた水と、逆に塩分を5%くらいにまで濃縮した水を販売している。塩分を凝縮した水なんて何に使うのだろうと思っていたのだが、枝豆を茹でるとちょうどいいのだとか。そんなぜいたくな!
深層水は美味いのか
塩分を取り除いた水はミュージアムの中でも飲むことができた。
水です
水だった。
味はない。もっといえば匂いもない。
水である。しいていえば冷たい水。冷たいのは深海からひっぱってきたからというよりは、このウォーターサーバーが頑張っているからだろう。
ただ、まったく癖のない、飲みやすい水であることは間違いない。深海からひっぱってきたのだから最初は海水だったはずなのだ。思い出してほしい、海水浴の味を。鼻の奥が痛いくらいのあのしょっぱさを。あの海水をここまで無味無臭にできる技術がすごいと思いませんか。
2階もあるよ
深海ミュージアムは2階に深海魚の魚拓が飾られていて、これもまた見ごたえがあるので水を飲んだあとにでも行ってみてほしい。



