ドロー4を欲しがっている子がいる?
ある日、仲良しの四谷くんと夜中に電話していたところ。

大人も子供も遊べる人気カードゲーム「UNO」の切り札的存在「ドロー4」。

次の番の相手に、山場から4枚もカードを引かせられるもっとも強いカードです。
四谷くんは「ドロー4だけ欲しいなんて、珍しいお子さんやね。」くらいのテンションでしめくくろうしたのですが、

「ただドロー4が好きだから集めたい」という娘さんの気持ちが、私の琴線を強く、強くかきならしました...!
UNOは基本的に54種108枚のカードを使い、ドロー4は4枚と決まっています。
特別ルールでドロー4を大量に投下して混ぜたかからといって、自分の手持ちの札(デッキ)が組めるわけでもないし、なんならほかのプレイヤーにドロー4が行き渡る可能性もあがります。
そう、ドロー4をいっぱい持っていても、ただ「ドロー4をいっぱい持ってる状態」になるだけ。うらやむお友だちもそんなにいないでしょう。
Switch2でもない、そしてトレーディングカードのレアカードでもないドロー4が欲しいなんて...。

みんなが集めてるからだとか、あとで価値が出るからだとか、そういう理由ではないコレクションの滋味・・・。
この子はその味わいを知りかけている!なら早いうちに経験させてあげたい!
20代にして、異色のあしながおじさん行為を決意しました。
「レトロデザインがいい」
急な私の若者応援への気概にたじろぐ四谷くんでしたが、

それに対して、

いや、こちらこそ、急に湧いて出てきた野良あしながおじさんを迎え入れていただきありがとうございます...!
そして、娘さんにはドロー4のデザインにこだわりがあるようで、

「できればこのレトロ版のデザインが嬉しい」とのこと。なにやら私が知ってるデザインと違います。

こっちが私が知ってるやつ
いつも家で遊んでるレトロバージョンのデザインが好きで、揃えるならレトロ版がいいみたいです。
…そういうこだわり、わかります。

レトロ版は新品が売ってなかったので、


圧倒的な大人買いを決め込みました。
手元にカードが集まるにつれ、「もしや、お金をためてちょっとずつコレクションする楽しみを奪っている・・・?」という懸念が鎌首をもたげました。
しかし、レトロUNOは中古でしか出回っておらず、6歳の子が買うには高い金額。さらに、元々親御さんがプレゼントする予定だったので、よしとすることに。うん、あしなが行為続行...!

プレゼントするからには、素敵にラッピングしたい。


これで準備は万端です。
当日熱を出す娘さん
四谷くんを通して、週末に親御さん同伴で会う約束をしてもらいました。「明日やな、ドキドキ・・・」と思っていた矢先、

熱にうなされながら、「ドロー4をもらいに行く...」と呟いていたそうです。
しゅ、執念...!あつい…あつすぎる!大丈夫、いつでも渡せるんやから、まずは体調直してな...!