繁華街の水たまりは毒なのか(デジタルリマスター)

新宿の道ばたに真っ黒い水がたまっている。
きっとあれは毒だ。飲んだら死んでしまうかもしれない。なんでそんな危険な水がこんな近くにあるのか。
僕が酔っぱらって転んでうっかりあの水が口に入ってしまったら!……想像するだけで恐ろしい。どきどきする。
そう思っていた。でもほんとうに毒なんだろうか。素直に調べるべきではないか。怖がるのはそれからだ。
※2007年9月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)
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あの水の採取はダメージ大きい
新宿、渋谷、恵比寿で水を採取することにした。
この日は雨が降ってから3日ほど経っていたので街に水たまりがあるかどうか不安だったがそれは杞憂だった。
新宿駅を出たらいきなり水たまりを発見したのだ。


なんだか緑色だ…(写真に撮ってみたら思いのほかシズル感あふれる写真になってしまったので載せません)。
自分で考えた企画とはいえ、水を目の前にすると躊躇する。建物の裏には誰かの服が捨ててあった。海の家かここは。
雨が降って3日も経っているのになんでここに水がたまってるんだろう。いったいなにが水源なのか。想像すると怖いことを考えてしまいそうなので、思考停止して水を採取。

スポイトで取ってくるだけだけど、意外にダメージがでかい。そこらの水を採取なんてエビアン気分でいたが、かなり違うようだ。匂いがしていたかどうかは息を止めていたので分からない。
都会の水は雨に関係ない
駅から歩くとあちこちに水だ。躊躇する僕の気持ちなどお構いなしに水が現れる。逆逃げ水。そんなネーミングはいいからさっさと水を取れ。
出所の分からない使命感に駆られて水を採取した。




地下道の側溝のちかくには小さい虫がくるくる飛んでいた。生きものがいるということはきれいな水なのかもしれない、そうポジティブに考えることにした。でも帰り道、採取した水の中で虫がかえってたりしないかずっと心配していた。
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