特集 2023年4月26日

ドップラー効果を校歌として歌う

ドップラー効果が校歌だったらどんな歌詞だろう。

♪ああ、我らドップラー、ドップラー、ドップラー高校~

そんな歌詞だろうか。

ずっと考えているだけだったが、ついに夢を叶えるときが来た。
 

1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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効果を校歌にしたいメンバーが集まった

「ドップラー校歌」もいいけど「つり橋校歌」もいい。

そんなことを夢想していたが、ライターの北向ハナウタさんもツイッターで「サブリミナル校歌」と書いていて運命を感じた。おれたち、校歌やろうぜ。

すぐ集まって歌おうとしたがコロナのせいでできず、3年の時を経てようやく集まる日がやってきた。

結成、校歌合唱部

広島から来たハナウタさんに学ランを着せて、ピアノコンクールで全国3位になったことがある(すごい)ライター谷頭さんに伴奏してもらった。トルーは気さくないいやつとして呼んだ。 

校歌合唱部は勝手な校歌を作って歌っている校内の鼻つまみものです

この撮影の前日、ドップラー高校の歌詞を参加メンバーに送った。

するとハナウタさんがメロディをつけてアカペラで歌った音声が返ってきた。

そう、これこれ。
ばかみたいなことに無駄な才能を使ってスピーディに決まっていくときの醍醐味だ。

返歌のようにハナウタさんからもサブリミナル高校の校歌が送られてきた。コーラスを入れてきよったな。

前日にアカペラだがメロディまでできているのであとは大丈夫だろう。

だが当日、谷頭さんから

「楽譜にするのに手間取って少し遅れます」

との連絡があった。そうか、アカペラと伴奏のあいだに楽譜というものがあるのか。

メロディを確かめながら谷頭さんが楽譜を書いてゆく

 このあいだもハナウタさんと谷頭さんのあいだで
「ここで転調するんじゃないですか」
「シャープ4個だ」
「黒鍵ばっかり!」
「セブンスをいれましょう」「セブンス笑!」
「シンコペーションだ、あはははは」
などと盛り上がっている。

僕は他の人が笑ったら笑う、という海外のカンファレンスに参加している状態になった。

「あー、そっちのシンコペーションね~」

すると、仲間だと思っていたトルーが 

「ここ、こうじゃないですか」とさらっとピアノを弾いた

トルーはピアノが弾けた!全国3位と対等に話をしている。

なんだよトルー!

悲しみジョニーみたいなリズムで文句を言ってしまった。
僕はNHK-BSの駅ピアノのまわりで勝手に踊るおじさんとして生きていこう。

プライドを守ることに必死になっているあいだにドップラー高校の校歌ができあがった。

音程があがるところに矢印を書いた。

 最後、高校を高橋と書いて「ドップラー高橋って誰だ」と全員につっこまれた。年長者を敬え。

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ドップラー高校校歌

9秒でハナウタさんが手を挙げているのは隣の僕に歌い出しのタイミングを教えるため

おしゃれなメロディな校歌になった。ニュータウンの新設校で運動部と学業のクラスが分かれている。そんな私立学校だ。
途中で音程が不安になるのはドップラー効果の不安定さの表現だと思ってください。

ドップラー効果を校歌だと思っていたみなさん、これがドップラー高校の校歌、つまりドップラー校歌です。

むちゃくちゃ楽しいな

どんどん効果を校歌にしていこう。 

⏩ サブリミナル校歌です

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