洗濯物を挟まない洗濯ばさみ
いたるところで見つかったのは、洗濯物を挟んでいない洗濯ばさみ。
ゴミの集積場で、ゴミネットが飛ばないよう固定するのに使われていた。
ゴミネットを挟んだり、建物のドアや歩道の柵をがっちりつかんで、ネットが飛ばないようにしていたり。
雨でも寒くても24時間吹きさらしだ。過酷である。洗濯物を挟む仕事なら雨に濡れることはないし、取り込まれた後は屋根の下でぬくぬくできるのに。
ゴミ箱があるな、と思ったら水がなみなみと入っていて、高圧洗浄機がつながれていた。大きなバケツにされたゴミ箱だ。
箱はたくましい
牛乳箱やビール箱など、丈夫なプラ箱もよく見た。逆さにされ、その上に物が置かれていたりする。
そういえば、園芸店をやっていた親は、外で作業する時、逆さにしたビールケースを椅子代わりにしていた。誰もビールを飲まない家だったのに、なんであんなにたくさんビールケースがあったんだろう。
プランターにお箸
アロエが植わったプランターに、お箸が刺さっていた。支柱代わりにお箸を使っているんだと思うけれど、なんで割り箸じゃなくて塗り箸なんだ。
独立した息子が使っていたお箸がいらなくなって、お母ちゃんが趣味の園芸に転用したんだろうか。息子が帰省したときに「なんで俺の箸が土に刺さってるんだよ!」って怒りそうだ。
お母ちゃんは「アンタ、いないんだからいいでしょ」って言って、割り箸を出すんだろう。