LINEスタンプにも
写真に撮ってLINEスタンプのように使うのもありです。
ただ、相手からはこのスタンプを当たり前に無視されます。
我がハンコを愛する身としては「ちょっとくらい触れてや」と物悲しくなります。
みなさんもデカハンコを一つ持って、QOLを爆上げしてみてはいかがでしょうか。
大きいはんこをボンとおすと、清朝の乾隆帝さながらの充足感が得られました。書類上で自分が強い立場になったかのような気分になれるし、チラシにボンボン捺印していくのもまたよしです。ちょっぴり生活の質をあげましょう。
東アジアには、鑑賞した人が作品の余白に詩を書いたり、ハンコ(印章)をおしたりする文化があります。
ある日、中国の友だち・李さんと美術談義に花咲かせていたところ、
なんでも、中国の名高い作品におされた乾隆帝のハンコが目立ちすぎているそう。
乾隆帝は、清朝が最盛期を迎えた頃の皇帝で、めちゃくちゃブイブイいわせてたことで知られています。
彼のハンコがおされた実際の作例を見てみると、
乾隆帝は「みんな〜、朕やで!」と言わんばかりに、ぼんぼんスタンプしていっています。ブイブイいわせてる自覚があるかのようです。
きっとデカい判子をおしまくるのは爽快だったことでしょう。たとえ代わりに別の人に捺印させてたとしても、自分のデカハンコが入った作品を見て、満ち足りた気持ちになったのではないでしょうか。
私は清朝のトップに君臨して、紫禁城にあつめた名品に印をおすことはできません、しかし、せめて日常に大きなハンコをとりいれたい、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を上げたい・・・そんな夏です。
乾隆帝のハンコは材質も彫刻もとてもゴージャスで、現代のオークションでとんでもない価格で落札されています。
私は資金力が全くなく、普段はもやしを食べているので、消しゴムでハンコを作ることにしました。
普段使っている印鑑が1〜2㎝くらいなので、ここはドンと10㎝でいきましょう。
デカいので時間がかかり、ラジオ番組を3本くらい聞いてしまいました。
つづいて持ち手の部分も作っていきましょう。
ずんぐりむっくりで厚ぼったいですが、「デカいはんこ」らしさは十分です。
そしてとにかくでっかい!(左下は通常の印鑑のサイズ)
自分の名前をドンとスタンプするのは初めての体験です。これは爽快です。
さて、おしておしておしまくりましょう
私たちが日常ではんこをおす場面てのは、えてして「めんどい書類を記入している時」になります。
捺印!
書類において、ハンコの大きさ=強さです。自分が個人ではなく会社になったような気分です。
最後に大きな判子をおすと、
すごくスカッとします。「あー頑張って書いてよかったー」と思えます。
書類が2枚になったら、
ちっちゃいハンコでやるよりも、2つのピースがカチッとはまる感じが・・・!書類に重厚感がでちゃってしょうがありません。
まわりの文字にがっつりカブるのすら心地よいのです。
これはもう、どんどんおしていきたい。「私が見た」という証を残していきたい。
偉い人がたくさん紙に印鑑をおしていく、あれをやりたい。
空手教室の宣伝、健康食品の紹介…興味のないチラシも、見るのがたのしみになります。
廃品回収でまとめるときも、
なんだか上質な仕上がりに。もうちょっとながめていたいので、とりあえず今週の回収日は見送りましょう。
デカいハンコを作ると、
捺印する必要があるからハンコを用意するのではなく、ハンコがあるから捺印できるものを用意する。
大きいハンコにはそうさせる力があります。
家中の余白をかき集め、
すべてが「唐沢が認めた“唐沢グッズ”」に。
自分のハンコや〜と思うと、やっぱり嬉しいものです。知人に配りたい気持ちもふくらみます。
このグッズ類の写真を仲良しの四谷くんに見せると、
大きいハンコにはそうさせる力があります。
写真に撮ってLINEスタンプのように使うのもありです。
ただ、相手からはこのスタンプを当たり前に無視されます。
我がハンコを愛する身としては「ちょっとくらい触れてや」と物悲しくなります。
みなさんもデカハンコを一つ持って、QOLを爆上げしてみてはいかがでしょうか。
記事で使ったでかい消しゴムハンコ用消しゴムです。
持ち手用のねんど
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