昼間でも暗いところはないのではないか
早速、昼間でも暗いところに行こうと思ったのだけど、どこが暗いのか思いつかない。今回は「実はこの穴は戦前に掘られた地下トンネルに続いてまして」などではなく、誰でも行ける暗いところを行きたいと思っている。そうなると、電気が普及している現代において、誰でも行けるけど昼間なのに暗くて、でも明かりがついていないところを探さないといけない。そんなところを思いつかないのだ。僕の想像力が貧困なだけ?
そして、今回は暗いかどうかを照度計で測定することにした。僕の感覚で明るい、暗いを判断していたら気分で判断基準が大幅に変わるからだ。明るさの単位はルクスで、明るさの目安は、快晴の日の屋外が1000ルクス、商店街のアーケードが50ルクス、月の明るさが1ルクスだそうだ。
昼間のユニットバス
試しに家のユニットバスを測定してみたら「0.9ルクス」とかなり暗かった。でも、今回は同じ暗いでも、映画館や暗室、ユニットバスなどではなく、それらと比べるとアウトドアなところで探してみようと思う。じゃないと、「0.9ルクス」はかなり暗い数字なのでこの企画は、家から一歩も出ることなくユニットバスで終わってしまう。
とはいうものの、先に書いたように暗いところを思いつかないので、とりあえずイメージ的に暗そうなとこに行ってみることにした。
地下駐車場
日が当らないところ
目標は30ルクス以下
今回探す昼間でも暗いところは、30ルクス以下ということにした。
JIS照度基準というものがあって、それには学校や病院、事務所などの明るさの基準が書かれている。それを読んでいたら「雰囲気を主とするバー」の基準を見つけた。これは先に書いた「恋人と行く照明の暗いバーにドキドキする」のバーのことだ。その基準は10~30ルクスだそうなので、今回探す昼間でも暗いところを30ルクス以下にしたわけだ。恋人とドキドキする暗さを見つけるわけだ。
では、続きを探します。
トンネル
ちなみに僕の部屋の夜
トンネルは暗いイメージがあったのだけど、行ってみると意外と明るかった。夜と違い昼間の場合は両サイドから光が入るので明るくなってしまうのだ。また照明もあるので明るい。そのため、僕の部屋の夜の明るさとたいして違いがない。
ただ、上の写真のトンネルはさすがに明るすぎる気もしたので、ウチの近所で暗いといわれているトンネルにも行ってみることにした。
ウチの近所で暗いといわれているトンネル
最初のトンネルと比べると全然暗いが、求めている30ルクスには及ばない。照明が等間隔であるし、やっぱり両サイドから光が入るからだ。
ただ、トンネルは明るい方が安全なわけで、この企画的には残念だけど明るいトンネルであることはむしろ喜ぶことなんだよな、とも思った。
次は下水道管の中に行きます。
下水道管の中
映画やドラマで、犯人などが懐中電灯を片手に、下水道の薄く張った水の上をバシャバシャと走っていくシーンを見かける。そのシーンに出てくる下水道はとても暗い。それを狙い、下水道に行くことにしたが、普通はなかなか入ることができない。
そこで、地下25メートルにある下水道管を誰でも見学できる東京都小平市にある「ふれあい下水道館」に行ってみることにした。
しかし、行ってみると見学できるだけあって、照明がしっかりとしておりとても明るい。照度は光までの距離が近いほど高くなるので、天井が低く、また狭く光が分散しないここは、照度計が高い数字を表示するわけだ。僕の部屋の昼間よりも明るい。もし僕が本を読むなら、家より下水道管で読んだ方が目に優しいわけだ。奥はとても暗そうなだけにとても残念だった。
下水道管より暗い僕の部屋の昼間
イメージ的に暗そうなところに行ってはみたが、目標である「雰囲気を主とするバー」の30ルクス以下のところを見つけることができなかった。
やはり最初に思ったとおり、誰でも行ける暗いところには照明があるため明るくなってしまうわけだ。照明でも間接照明であればいいのだけど、地下駐車場などを雰囲気のある演出にする意味は全くないので、当たり前だけど間接照明は使われていない。もちろん昼間だから自然光があればある程度明るくなってしまう。
そこで、いろいろ考えた結果、鎌倉に行くことにした。