特集 2023年8月2日

途中で談合坂サービスエリアに寄る登山

ゴール?が見えてきた

下っていくと木が切られて見晴らしが良い場所に出ました。展望を求めて来たわけではないけど、これは嬉しい。

やはり嬉しい展望スポット。

奥の方にダムと、高台にあるっぽい街が見えます。なるほど、あれがこれから向かう大野貯水池(大野ダム)とコモアしおつですな。うむ、まだ全然遠い。

ここがスタートから10.5kmの地点で、コモアしおつまではまだ8.5kmある。

ゴールまでは遠いけど、中継地点の談合坂SAまではあと3kmちょいです(自作のGPSアプリで距離などはすぐに分かるのだ)。ここからは本当に下りなので、慌てずに下っていきました。下りで慌てると危ないからね。

最後がなかなか急だったけど、歩きやすい道に出た。どんどん進む。

視界の先が明るくなっており、森が終わっていることを示しています。 あとちょいやでぇ…。

明るい=森の終わり。

メチャクチャ人んちに出たね。

登山ではスタートやゴールが人んちの庭先ということがよくある。ありがたく静かに通らせていただきました。

ここで登山道は終わりで、登山としては実質的には終わりです。ただ、駅まで歩かないと帰れないのでまだまだ歩きます。

まずは中央道を渡っていく。

四方津を目指して中央道に架かっている陸橋を渡ります。高速道路を走ってると見える橋の一つですな。

ビューンと走っていく車。

中央道の反対側に行くと、すぐに談合坂SAへの入口がありました。「ぷらっとパーク 談合坂上り線」という名前で公園として整備されているようです。

自動車、自転車、バイクなどは入れないようです。徒歩ならOK。

入ったらすぐにSAの建物があるのかと思ったら、だだっ広い芝生の広場に出ました。遥か彼方に建物が見えます。遠いな!って声が出てしまいました。

地味に遠いSA。

談合坂SAにイレギュラーな方法で入る話は、2007年に編集部の古賀さんが書いています。このとき、古賀さんは下り線のSAまで高速バスで来て、徒歩で上り線のSAに来てました。まさに僕が入ったのと同じ入り口から。なんか、聖地巡礼みたいで良いね。

記事はこちら「バスでゆく談合坂SA上下線遠足」

じわじわ近づいてきた。

着いったー!よし、腹減った!飯だ!

長々歩いて長々書いて、ようやくの談合坂SA。

中に入ると冷房が効いていて超快適。あまり汗だくもアレだろうと、SAの隅っこにあった水道で汗を流して手ぬぐいで拭いて、そこそこキレイにしておきました。なんかもう、海水浴後みたいな塩の匂いがしたからさ…。

スタバ!汗まみれの登山者がいていい雰囲気じゃなかった!

ところで、今日僕は財布を忘れまして、出来ればスマホの電子マネーで払いたいなどと思っていまして、さぁ、腹が減ったので飯を食うぞ、電子マネーは何が使える?と思ったら、全部僕が使ってないやつでした。 

ええ…。

nanaco、WAON、iD、楽天Edy。ねぇ?Suicaは?PayPayは?

あああー、と思ってザックを探ると、緊急用の現金が入っていました。ナイス、過去の俺!1250円持ってました。

神の1250円。

その殆どを使って、ラーメンとミニチャーシュー丼のセットを注文、ほどなくしてブザーで呼ばれて着丼。

登山の途中でコレを食べられるのが、なんだか不思議。

汗をたくさんかいたのでしよっぱいスープがやたら美味くて、大きなチャーシューは柔らかくてボリュームもあり、麺もあっという間に食べてしまいました。

おいしかったよ!これを美味しく食べるために長々歩いてきたんだからね!
いったん広告です

さて、あとは帰るだけ。コモアしおつを目指して下っていきます。

入ったのとは違う出口から出ました。一般的には、歩きで来る人はこちらから入るみたい。

炎天下、舗装路をどんどん下って大野貯水池。下山中遠くに見えた貯水池にようやく着きましたよ。

水辺なので涼しいかと言えば、特にそんなことはなく暑い。

バス停があったので時間を見ました

なかなか見ない疎な時刻表でした。1日1本。

 …ま、まぁ、最初から歩いて行くつもりだったし、バスがあっても乗る気はなかったけどね。

こういう風景を見ながら歩くのはいいものです。暑いのはともかく。

大野貯水池の堤体に着きました。ここから更に下っていきます。 

余裕があれば散策したかったけど、今日はもう帰ろう。

道の横にあった看板によると、この辺もハイキングコースがあるらしく、季節によっては楽しそうでした。秋とかよさそうですな。

バスはあまり無いっぽいので、駅から歩いてくるのが一般的なんですかね。あとは車か。

さて、大野貯水池から下りてきて、コモアしおつへの登り坂に着きました。ここが今日最後の登りとなります。これが意外としんどかった…。

左の看板によると熊が出るそうです。そうか、まだ山だからな…。

これがまぁ、写真で撮ると腹が立つくらい斜度が写らない。500mの距離で標高差は100mあります。横を走っていく自動車のエンジンが唸る唸る。それくらいの斜度はあります。

談合坂SAで終わった気分だったけど、まだまだ山登りでしたね。

 

さぁ坂が終わって、もう着くかと思ったら階段になってました。最後に殺しにくるスタイルだったか…。

階段はスイスイ登れてしまうので心臓が試されます。

 登ってみて分かりましたが、2009年に書いた「山梨のマチュピチュ、コモアしおつ」という記事で「最果て階段」と書いていた階段でした。おお、謎の感慨がある。セルフ聖地巡礼。

「崖と呼んでもいい急階段がある」とか「登るのが嫌なので、当然降りなかった」と書いていた階段を14年後しで登ってきたことになる。

コモアしおつから駅に行くには、件の記事でお馴染みの斜上エレベーターを使います。上りはエスカレーターがありますが、下りはエレベーターのみ。14年ぶりに利用させてもらいました。

この建物の中にエレベーターがあります。

直線距離で200m、標高差は100mです。歩くと地味に時間が掛かるので非常にありがてぇ。

珍しいタイプのエレベーターだと思います。しかし、懐かしいな。なんも変わってない。

四方津駅に着くと、駅舎が新しくなっていて駅前の広場は工事中でした。

新しい四方津駅。懐かしさはもう無い。

なるほど、変わらないと思っていたけど、変わっていくんだな。 


なんだかんだで楽しかった

19km歩いてきて、百蔵山も地味だけど森の雰囲気が良かったし扇山も良かった。扇山の開けた山頂は、今回は暑くてスルーしたけど、もう少し涼しい季節なら最高でしょう。帰りに談合坂サービスエリアや大野貯水池に寄れたり、オマケもあってなかなか楽しいコースでした。

歩いてる時は、暑くて長くてもう来なくていいかなって思ったけど、また行くのもいいかなと思ってます。登山ってよくこういうことがあります。コレが、喉元過ぎれば熱さを忘れるか。

 

記事序盤に出てきた暑さ対策。プラティパスを凍らせてリュックに入れます。2Lのもあり。

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