特集 2025年10月21日

めんどうな段ボール捨てが快感に変わる「段ボールストッカー」

ズボラな性格ゆえ、ついためこんでしまいがちな、不要な段ボールゴミ。

先日ある便利商品と出会って以来、むしろその作業が楽しく、待ち遠しいほどになってしまいました。

ぜひ、純粋に紹介させてください。
 

1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。

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家事のなかでも嫌いだった作業

家事のなかでも特におっくうで先延ばしにしてしまいがちなもののひとつに「段ボールゴミ捨て」があります。

通販サイトなどをよく利用するので、日々不要な段ボールがたまっていく。それをひとまず部屋や廊下のすみに置いておき、こまめにゴミに出せばいいのに、ついつい「明日でいっか」などとためこんでしまう。で、もう限界! となった時にやっと行動に移る。結果、大量の段ボールと格闘することになる。そのくり返し。

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見慣れた光景

ここまでの内容にまったく共感できないという方は、それでいいんです。が、「わかる!」と思ってくださった方にとっては、今回の記事、けっこう有益なんじゃないかなと思います。

というのも僕、この「段ボールストッカー」という商品に出会って以来、むしろ「早く段ボールがたまってくれないかなぁ」と、ゴミ出し作業を楽しみにしているくらいなんです。

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「段ボールストッカー」

さっそくご紹介していきますね。

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そんな自分にとっての救世主

の前に、まずは以前までの風景を再現。

段ボール捨ては、ためこむほどに作業が大変になります。ひとつひとつサイズの違う段ボールを適度な大きさに折り曲げ、重ねて浮き上がってくるのを上にのっておさえつつ、ビニールひもでなんとか十字に縛る。途中でいったん段ボール自体をひっくり返す工程にも慎重さが必要だし、それでも縛りかたが甘いと、段ボールたちがよれよれしだしたり、ひどい時は小さなやつが隙間から落ちてしまったりもする。もう、キーッ! って感じ。

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目分量でひもを出して
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上にのって体重をかけつつ
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なるべくきつく縛る

そんな僕にとっての救世主が段ボールストッカー。その名のとおり段ボールをまとめるためだけに存在する道具で、作りはかなりシンプルです。

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こう

柔軟性のある持ち手と、先端が尖ったステンレス製のポールで構成。

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ここのロックをスライドさせると
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ポール部分が外れる

僕が買ったこちらはレギュラーサイズで、他にビッグサイズもあり。段ボールの大きさや厚みにもよりますが、目安としてレギュラーなら8〜10枚、ビッグなら14〜16枚ストック可能だそうです。

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シンプルイズベストな道具

使いかたも非常に明快で、

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このように

段ボールのすみにポールを刺し、ロックしておくだけ。

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何枚かまとめるとこんな感じ

持ち手があるから移動も簡単で、フックなどに吊るして保管しておくことも可能です。

ただ、扱いかたによってはかなり危険な道具なので、小さなお子さんなどの手の届く場所での保管は避けたほうがいいでしょう。我が家でも、たまった段ボールをごそっとまとめて捨てる際に使用するだけにしています。

また、作業中は軍手などの着用が推奨されているので、守ったほうがいいでしょう。くれぐれも、怪我だけはないよう慎重に。

作業の様子、動画でもどうぞ。

このように、勢いよくブスッと刺すのではなく、あわてずじわじわと力をかければちゃんと貫通してくれます。その瞬間が気持ちいい。

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ここから先もすごい

段ボールストッカーが優秀な理由はまだまだあります。

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この先端、ごらんください
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ひもが引っかかるようになってる!

つまりですね、いつも使っている荷物まとめ用のビニールひも。それをここに引っかけてポールを引き抜くと、こうですよ。

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裏へ通せる

で、あとはひもを適度な長さにカットし、ぎゅっと結べばいいだけ

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このとおり

かつての作業はなんだったんだってくらい簡単だし、段ボールがバラけることもありません。大げさながら、ちょっと感動。生活のこんなちょっとした部分にも、感動の余地ってあったんですね。

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ほらいい!

また、ゴミに出す際は写真の下側、つまり両サイドがまとまっていたほうが、作業員さんが作業をしやすいと思います。

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なのでこうしておきましょう

コツは、中央に小さめの段ボール、表にくる両面に、幅の長い段ボールを配置すること。これでもう、めったなことではびくともしなくなりますので。

加えて、序盤に写真を見てもらいましたが、かつての僕は、ビニールひもを目分量で、毎回3mくらいは使ってしまっていたんです。が、段ボールストッカーを使えば、片側につき30cmもあればじゅうぶん事足りてしまう。つまり、ひもの大幅な節約にもなってしまうというわけなんですね。

あ〜、早く次の段ボールゴミがたまらないかな〜!


ありがとう段ボールストッカー

以上、少なくとも自分にとっては神アイテムと言える、便利な商品との出会いについてでした。

もしももうひとつだけわがままを言っていいならば、商品のどこかに小さめのカッターが仕込まれていて、ビニールひもを切る作業までこのひとつの道具で完結してくれたら……いやいや、それはさすがに求めすぎってやつですね。

……ですよね? 発売元の株式会社コジットさん?

編集部からのみどころを読む

編集部からのみどころ
パリッコさんと別の原稿のやり取りの途中で、「どうしても紹介したいものがあって!」ということで急遽紹介していただいたアイテムです。「いま緊急で動画回してるんですけど!」のテンションです。
ダンボールはそんなにため込まない派なのですが、それでも紐通しの機能性には「マジか!」と思いました。あの紐を十字に結ぶ作業、いつまでたっても苦手なんですよね。(石川)

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