原材料を見ればなんとなくわかる
料理教室の先生レベルになると、原材料名だけをもとにほぼ同じかそれ以上に美味しいものが作れることがわかった。
レシピに頼らず、これまで身につけた知識と経験を武器に原材料と対峙する感じがかっこよかったです。
そしてそんな先生をしても食感と味に驚いていたZENBの面白さは、ぜひたくさんの人に経験してもらいたいです。舐めるだけで面白い野菜って珍しいから。
まずは金丸先生に正解を見てもらおう。
さっき見せた原材料が野菜とオリーブオイルだけの商品、じつはこれなんです。
金丸先生「パプリカがそのままペーストになってるってことだよね?それ使えるかも。」
まずはさっき作ってもらったケニアンシチューに入れたパプリカパウダーを、ZENBに置き換えることができるのだという。こういう知らない材料を見てすぐに使い道を考えられるのはさすがである。
それから金丸家、いまとあるレストランから北マケドニア料理のメニュー開発を依頼されているのだとか。そういうわけのわからない依頼が来るところには来るのだ。
北マケドニア料理ではパプリカをたくさん使う予定だというので、それをZENBを使って作ってもらった。
開発者の長岡さんに、金丸先生の作る北マケドニア料理を見てもらった。
長岡「ZENBはまるごと野菜だと思って使っていただいていいと思います。特にペーストのパプリカは金丸先生のように肉料理に合うんですよね。肉に塗って焼いたりソースに使ったりできると思います。」
なるほど。パプリカ以外はどうでしょう。
長岡「ビーツやコーンなんかは甘さがあるのでアイスクリームやヨーグルトなんかに少しだけかけてもらうと味が変わって美味しいですし、発色がいいのでパンや麺の生地に練りこんでもきれいですよ。」
なるほど。ということですよ、金丸先生。
広告だから褒めるわけではないのだけれど、このZENBペースト、野菜とオリーブオイルしか入っていないのにほんのり甘いのだ。
長岡さんは「野菜のおいしさを材料ごとに引き出した」と言っていたのだけれど、その方法は企業秘密ということで教えてくれませんでした。
僕が特におすすめしたいのがこの枝豆ペーストである。味もさることながら食感が面白すぎるのだ。
枝豆のペーストは特に濃くて(この一瓶に60さや以上の枝豆がさやごと入っているらしいです)、舐めると舌を持って行かれる感じがするのだ。
なんと表現したらいいのかわからない感覚なんだけれど、冷たいアイスクリームを舐めると舌がひっつくことがあるだろう、あんな感じ。枝豆の濃さに舌が引っ付けられる。
濃すぎて笑える。これはいわばおもしろ食感だなと思いました。
粉物が専門の金丸先生(夫)はビーツのペーストをパンの生地に練りこんでいた。
カラフルドーナッツは甘さ抑えめで、どちらかというと軽い揚げパンみたいな感じだった。
揚げたてのまだ湯気がほわほわしているうちにちぎってお皿のZENBをソース代わりに付けて食べると、密度の濃い野菜の甘さがダイレクトに飛び込んでくる。そう、文字通り、味が飛び込んでくるのだ。軽いのに濃い、不思議な美味しさだった。
というわけで原材料だけを頼りに料理を作ってみようという企画だったはずが、料理教室の先生にお願いしたらスキルが高すぎていろいろ予想を超えていた、という話になってしまいました。
それでも原材料から元の料理を当てるゲームはやってみると面白いのでおすすめです。料理をもっとやろう、という気になりますよ。
料理教室の先生レベルになると、原材料名だけをもとにほぼ同じかそれ以上に美味しいものが作れることがわかった。
レシピに頼らず、これまで身につけた知識と経験を武器に原材料と対峙する感じがかっこよかったです。
そしてそんな先生をしても食感と味に驚いていたZENBの面白さは、ぜひたくさんの人に経験してもらいたいです。舐めるだけで面白い野菜って珍しいから。
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