真っ赤な小袋に入った粉
大学院生のころ、中国の東北地方から来た留学生の女の子と仲良くなりました。
彼女は辛い物が大好き。「日本には辛い食べ物がない」と、中国のショッピングサイト「淘宝」(タオパオ)で大量に本場中国のフードをお取り寄せしておりました。日々、私はそのおこぼれにあずかっていたのです。
そんな彼女がある日、
なんだこれ。すごく辛そう。
「七味唐辛子みたいなもんかな」と思い、少量カップ麺にかけてみると、
辛い!辛いんだけど、いくつもの香辛料がさわやかな香りと非常にキャッチーな味わいをもたらしてくれ、旨さが辛さをがっつりホールド…!!
こういう粉タイプの調味料を「乾碟」(ガンディエ)と呼ぶのだとか(「乾料」、「燒烤料」など、ほかにも総称はあるみたいです)。
私はその後、火鍋屋に行っても、中国式焼肉に行っても、乾碟を追い求める乾碟バガボンドになったのです。
旨粉会(うまこかい)を開催します
そんな乾碟ですが、麻辣湯や火鍋が流行っているのにも関わらず、あまり日本で注目を浴びていません。カルディーでも売ってんの見たことない。
それなら試食会を開くほかありません。
(みなさんには、ざっくり「撮影があります」としか伝えておらず、不意打ちで旨粉会開いてすみませんでした)
林:なんですかこれ
んちゅ:一回も見たことないです
知名度の低い粉をみんなに食べさせるなんて、ワクワクしますね。
クミンと胡麻の香ばしさ!海底撈「孜然芝麻燒烤料」
トップバッターはこちら。
「海底撈」は、最近日本でも店舗を増やしつつある火鍋チェーン店。おうちでも火鍋が楽しめるスープの素のほかに、なんと旨い粉も売っています。
唐沢:まずは粉だけで試食してください!
これでイマイチだったらやばいですね! 今後、くわしい説明をせずに人を集められなくなっちゃいます。
気になる感想は…?
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林:あ、おいしい。
よ、よかった…!ひとまず「おいしい」という感想をいただきました。
林:クミンだけじゃなくて、しょっぱい味もある。胡麻もきいてる。これ炒め物につけたらなんでも美味しいんじゃない?
唐沢:クミンと胡麻だけじゃなくて、塩・コショウ・砂糖・うま味調味料も入ってます
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石川:これはちょっと無限に舐めてしまいますね…。
粉に対する最大級の賛辞が送られました。
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唐沢:んー!この粉に合いそうな食材が無数に頭に浮かびます
石川:あらゆるものにかけてしまいそうです…。サラダにごま油とこれだけでも全然いいですね。
バーベキューの町から「淄博燒烤料」
2つ目の粉はこちら。
「淄博」(ズーボー)は中国山東省の都市で、ここ数年で突然「バーベキューの聖地」になったらしいです。聞いたことのない種類のシンデレラストーリー。
あと、袋に「料与烤肉的約会」(シーズニングとバーベキューのデート)というキャッチコピーが。食材と食材の相性の良さを「マリアージュ」(結婚)と表すのはよく目にしますが、「デート」っていいですね。なんか楽しそう。
成分表を見ると、唐辛子やピーナッツ、葱、チキンパウダーが入っているとのこと。
果たしてお味は…!
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とりもち:甘い!これ、お湯かけたらスープになりますね!
林:いろんな味がしますね。途中、知らない味も出てくる。シーフードヌードルにかけたい
石川:インスタント感ありますね
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んちゅ:スナック感もある
林:ポテチの袋の底に残ってる、「飲む」粉の味がする
「淄博燒烤料」はピーナッツの香ばしさと甘み、そしてチキンの旨味が強く、ジャンキーな第一印象だったようです。
香り高い刺激!六婆の「特色乾碟 香辣蘸料」
最後はこちら
ほがらかな唐辛子シェフが目印。このシェフ、実は上にいるおばあさんの手の平の上にもいます。
これが私の心の中に居続けた粉です。さてみなさんの感想は⁉
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林:なんだこれ。美味しい
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んちゅ:辛いけどうまい。香りが良い。 嫌な辛さじゃない
林:池袋の中華屋の味がする。あと、羊の串にかかってるやつ
そうなんです。まさに「中国の旨辛料理の元ネタ」みたいな味がするんです。唐辛子のほか、チキンパウダー、花椒、ウイキョウ、クミンが入った、脳が夢中になるスパイス…!


