はじめに
毎週金曜にはげます会会員限定のメルマガを配信しています。限定コンテンツのコラムで「行ってよかった市区町村」を紹介。今回は江ノ島茂道さんからのイチ推しの場所です。
はじめて取材で行った町 富山県富山市
(江ノ島茂道)
また行きたいと思う場所は何か所かある。香川県の小豆島か、富山県だ。小豆島を紹介しようと思ったが、写真が何もなくて書けないので富山県について書きたい。
富山県富山市を選んだが、本当は富山県全体を周りたい。それぞれで町の色が違うのだ。メルヘンの町があったり、深層水が飲める町があったり、渓谷がある町があったりと、どこに行っても楽しい。あと、個人的に山が見える場所が好きなので、そこもポイントが高い。
デイリーポータルZに入って始めて地方取材に行ったのが富山県だった。そう思って調べたら本当に初めて行ったのは北海道だった。なんか木刀を買っていた。なんだ、その記事。
「3万円で旅に出る~赤道を超え、木刀を買い、大陸に渡る~」
でも、自分で考えたネタで始めて地方に行ったのは富山県が最初だったと思う。「色とりどりのラーメン食べ歩きの旅」の記事だ。たぶん、この記事で地方取材の知識を得た気がする。
夜遅くに夜行バスに乗り、緊張と不安を感じながら、揺られて高岡に向かう。
はじめての遠方取材で緊張をしていたのか、全然寝られないまま着いた。9月にしては少し涼しい朝でぼーっとしていた頭がシャキッとした記憶がある。
駅に着いてからはバスや電車などを使わずに1時間ぐらい歩いた。電車だと30分で着くが、待っているよりも歩いたほうがなにか取れ高があると思ったのだろう。だが、なにもないまま道の駅に着いた。
食べたのは高岡グリーンラーメンである。豚骨ベースのスープに、すりつぶした地元産のほうれん草を使用した緑色のスープが特徴のラーメンである。見た目にインパクトがあるが、味は普通においしい。
高岡グリーンラーメンを食べ終わり外に出ると、夏のまぶしい青空が目に飛び込んできた。空の青が濃い。富山県は立山連峰という山々があり、どこを見ても山々の雄大な姿を見ることができる。山の景色が好きなので、川沿いのベンチに座って、ぼーっと見ていた。
次の場所へ向かおうとしたときだった。町の中を歩くと、見慣れない旗があった。写真を撮った記憶があったが、探してもない。奇妙な世界に迷い込んだのかとも考えたが、たぶん、お彼岸の時期だったのでその土地特有の風習だったのかもしれない。調べても出てこないのが怖い。
見るもの全てが新鮮で、何を見ても興奮したのを覚えている。
今度行くときはブラックラーメンを食べて、回転寿司を食べて、胃袋に余裕があれば、8番ラーメンも食べて、スパアルプス(サウナ施設。水がきれいな富山ならではの水風呂の気持ちよさが味わえる。)に行くという最高のスケジュールを過ごしたい。
高岡のことしか書いてないじゃないか!富山のことなんて少しも書いてない!!と言われるかもしれないが、富山市の方が都会の中に山が見える感じがすごく好きなので富山市とさせてください。富山駅構内でおいしい水が飲める冷水機があるので、今度みんなで冷水機の水を飲み行こうな。
終わってふたたび解説です
「初めて取材へ行った町富山県」と言いながら、本当に初めて取材へ行ったのは北海道だったという江ノ島さん。主に高岡のことを推していますが、富山市全体が好きとのことです。都会の中に山が見える感じが良いところがおすすめポイントとのことで、覚えておきましょう。
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