富山に行ってきた
シルバーウィークを使って富山に行ってきた。聞けば、その土地ならではのラーメンがあるとのことなので、実際に行って食べてこようと思う。この取材に行くために
練習もしたのだ。
余談ですが、朝の6時半時点で半そでは私だけでした。「服装間違ったのかな」と思った。
後、富山は車社会なので、車が無いと移動手段は基本的に徒歩だ。さらに目的地にもよるが30分は歩く。多分、半年分くらいは歩いた。
致命的だったのが、カメラの三脚を忘れたことだ。高さのある石などに置いて撮影しました。
道の駅で食べる「グリーンラーメン」
余談が続いたので、ちゃんとラーメンの紹介をしようと思う。最初に向かったのは、高岡市にある道の駅。
初めて行ったが、地元の特産品などがたくさん置いてあり、テンションが上がりすぎたため、ラーメンよりも先に地元の名物ではない、普通のソフトクリームを食べた。おいしかったです。
旅のテンションが私にソフトクリームを食べさせる。
そして、ソフトクリームを食べ終わった頃、注文したグリーンラーメンがついに登場した。
名前通りの緑っぷり。
名前の通り、スープが緑だ。店員さんに聞いたところ、高岡市は県内でのほうれん草の生産量が多く、それを活かしたラーメンだという。最初はそのままで、途中で辛みそを入れて食べる。
ほうれん草のペーストが溶け込んだスープにほうれん草が乗っている。「これでもか!」というぐらいのほうれん草推し。
食べてみると、見た目のインパクトとは違い、とんこつのあっさり味。辛みそを入れると少し辛さとコクが増して、最後までおいしく食べることができる。夢中で食べてしまった。
緊張感を持って「ホワイトラーメン」
次に向かったのは、小矢部市。ここにも変わったラーメンがあるという。まずは、駅前にある観光協会に向かった。
「メルヘンおやべ」というキャッチコピー。童話の世界ような建物がたくさんあるからその名が着いた。
観光協会で「ここから近いところで名物のラーメンが食べられるところはありませんか?」と聞いたところ、おすすめされた場所がある。そこに行ってみることにした。
だが、「味は本当においしいの! 店員さんは気難しいかもしれないけど本当に味はおいしいから」と言われた。ラーメンを食べるのに覚悟が必要なのか。
こんなに緊張してラーメンの写真を撮ったのは初めてかもしれない。
お店の都合で外観は撮れなかったが、ラーメンの写真は撮っても良いとの返事をもらった。
そして、注文して10分弱、「小矢部ホワイトラーメン」といって、肉みそと小矢部市の食材を使ったご当地ラーメンだ。
このラーメン、かなりおいしい。今まで食べたラーメンのベスト10に入るぐらいだ。
ベースはとんこつ。そこに炒めた野菜の甘みやコクがスープに溶け込んで、水とうに入れて飲みたいほど。
乗っている肉みそと一緒に食べると、坦々麺のような味になり二重楽しめる。
緊張したけど、来て本当に良かった。
入る前、トイレへ行きたかったけどあまりに緊張してトイレを借りられず、我慢していた。外に出たとき、草むらでやることも考えた。(ちゃんと大人なのでコンビニでした。)
富山は景色がいいので、歩いていて気持ちいい。(汚い話をしたのでキレイな写真をお届けします。)
ラーメンはおかずです「富山ブラック」
次は「富山ブラック」を食べに行く。最近ではカップ麺にもなったりと全国的にも有名になったかもしれない。
しかし、私は食べたことがなかったのでかなり興味がある。
過去にデイリーポータルZでも訪れたことのある店「大喜」。 (詳しくは
こちら)
ここが富山ブラック発祥のお店である。古い感じがおいしさの期待度を上げていく。中へ入ってみよう。
昔と違うのはメニューにライスが追加されたこと。
生卵を入れたら、ものすごく食欲をそそる写真が撮れた。
初めて富山ブラックを見て「こんなに黒いのか!」と驚いた。よくあるしょうゆラーメンぐらいの黒さだと思っていたが、それ以上に黒い。
食べるとラーメンのガツンした塩辛さの中にしょうゆの風味を感じる。「ごはんに合うラーメン」として有名だが、たしかにご飯が欲しくなる。
定期的に食べたくなるラーメンでした。
喫茶店でも食べられる「ブラウンラーメン」
入善にやってきました。
富山を離れ、次は入善という町だ。ここで食べておきたいラーメンが2つある。
「ブラウンラーメン」と「レッドラーメン」というラーメンだ。
営業時間が限られているお店が多く探すのに苦労した。
探した結果、喫茶店で食べられるらしい。
調べたところ、喫茶店でラーメンが食べられるとのこと。喫茶店でラーメン?と思うかもしれないが食べられるのだ。意外にこういう店で食べるメニューがおいしかったりするので、期待しながら入る。
テーブルの上に乾燥した昆布がおいてあったので、食べながら待つ。
これがブラウンラーメンだ!
スープにはエビみそを使い、麺には海洋深層水を使ったラーメン。食べるととにかくコクがすごい。こんなにコクのあるラーメンは食べたことがない。
4杯目だけどうまい。
そして、レッドラーメンを頂こうと思ったところ、特殊な麺なので日持ちがしないらしく、ここでは提供していないらしい。
この地域でも食べられるところは限られているが、スーパーに行けばあるとのこと。行ってみよう。
暗くなったので明日行こう。(この時、手に入れるのにあんなに苦労するとは思わなかった。)
レッドラーメンを求めて
次の日、スーパーに行ったが売っておらず、スーパーの店員さんが「農協にあるかもしれないです」というので言っていたが、売っていない。
入善のアンテナショップに行ったが、そこにもなく、入荷は5日後だという。
「あった!」と思ったが商品サンプルだった。
途方に暮れていたところ、アンテナショップの方が近くにあるところを探してくれた。
本当にありがたい。
確認してくれている。どこかにあってほしい…。
2、3件探してくれたところ、どうやら黒部市の大きなお土産屋にあるらしい。しかし、「閉店時間が早いため、急いで行った方がいい」とのアドバイスをもらい急ぐ。
運転手さんから「元気なうちに黒部ダムに行った方がいい」という深い言葉をいただきながら、急いで行ってもらう。
あった!
どうにか間に合い、入手することができた。ただ、この場で食べることはできないので、家に帰ってから食べることに。
家で食べる「レッドラーメン」
まさか、家で食べることになるとは思わなかった。
これが特殊な麺。とうがらしを練りこんでいるので麺そのものが辛い。
完成したが色々と分量を間違えて、スープが見えなくなった。
やっと完成したレッドラーメン。こんなに食べることを待ち焦がれたラーメンも珍しい。
食べてみると、袋のラーメンのクオリティとは思えないおいしさ。辛すぎず、スープにも合ってこれはおいしい。
ようやく全部食べることができた。全部おいしかったので、機会があったら食べてみて下さい。
後、他にも富山は海の幸やお水、観光名所もたくさんあるのでまた来たいと思う。(なんか観光協会の人みたいになってしまった)
富山いいとこ一度はおいで
空気は良いし、水はうまいし、絶景ばかりなので今度は温泉に入りながら黒部ダムでも見に行きたいと思った。
様々な色のラーメンと虹を見たので、色彩感覚が20倍になったと思う。