はじめに
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行ってよかった場所を聞くコーナー「行って良かった市区町村」が終了し、新コーナーがはじまりました!新コーナーでは、地元のうまいものを紹介してもらいます。第二回は編集部安藤昌教から、地元のイチ推しの食べ物の紹介です。
圧倒的存在感と縁起の良さで大人気
「エビフライ」愛知県名古屋市
前に記事にも書いたことがあるんですが(愛知でエビを食べるべき理由)、愛知で祝い事といえばエビフライです。風が吹くと桶屋が儲かる、という言い回しがありますが、愛知では風が吹こうが雨が降ろうがエビフライが売れると思います。
祝い事といっても結婚式とか勲章授与式とか、そういったガチの類ではなく、子どもの誕生日とか運動会のお弁当みたいな「家族でのちょっといい食事」には必ずと言っていいほどエビフライを食べます。いま書いていて思ったんですが、結婚式にもエビフライ食べるし、出たことないけど勲章授与式もたぶんエビフライだと思うな愛知は。
エビフライは僕の知る限りなぜか家で揚げることは少なく、デパートの地下やスーパーの総菜売り場なんかで巨大なやつを買ってくることが多かったように思います。単純にあのサイズのエビを揚げられる鍋と技術が我が家になかっただけかもしれませんが。
僕の母は島根から愛知に就職してきて、そこで父と出会って結婚しました。つまりエビフライをさほど食べない土地からエビフライを興奮の的として見ている土地へと移り住んだわけです。これは気の毒です。
父は生まれも育ちも愛知なので、ことあるごとに僕たち家族にエビフライを食べさせたがりました。今思えばそれが彼なりの愛情表現だったのでしょう。母はエビよりも鶏肉が好きだったので、今日は外食しましょう、となったときにはケンタッキー・フライド・チキンを推しました。しかしケンタッキー・フライド・チキンにエビフライは置いてありません(エビだから)。どうするか。解決策として、父がいるときはエビフライを、母と子供たちだけのときはケンタッキー・フライド・チキンを、という暗黙のルールが策定されました。以降、我が家ではこのルールに則ってさまざまなお出かけプランがたてられることになります。たまにステーキのあさくまには行きましたが。
すでに愛知に住んでいる人にはいまさら言うことはありません。そのまま美味しくエビフライを食べてください。この先なにかの拍子で愛知に行くことになった人は、まあ騙されたと思って名古屋駅の地下で売られているエビフライを食べてみてください。おめでとうございます、そこが名古屋の入り口です。
終わってふたたび解説です
愛知へ行ったら、手羽先やひつまぶし、味噌カツなどを食べており、エビフライは食べたことありませんでした!次回愛知へ行ったら必ず食べます…。
私の父は高知出身で、ことあるごとに刺身を食べさせようとしてました。こども時代は生魚より唐揚げが好きで、安藤家と同じような事が起こっていました。
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