一食でタンパク質が15g摂れて、いつものチリトマトヌードルと比べて糖質は50%オフだそうだ。そんなに違うのであれば、もはや違う食べ物ではなかろうか。
運動不足に陥りがちなwebライター業の免罪符として、筆者はささやかな筋トレを慣行しているのだが、このチリトマトヌードルはもはや食べる免罪符と言ってもよい。筋トレと組み合わせたら、楽天のお買い物マラソンよろしく免罪ポイント+1倍でお得になるのでは? ルターが草葉の影から走って来るレベル……なんて呆れたことを考えながら、おいしく食べていた。
しかし疑念は残る。それぞれ単品で食べるから「同じ味だ」と感じているだけで、同時に食べ比べたらある程度の差異に気が付くはずだ。
ちょっと贅沢なことだが、2種のチリトマトヌードルを同時に開封し、じっくり食べ比べてみることにした。
厚生労働省によれば、女性が1日に摂る塩分の目安は6.5g未満、男性は7.5g未満だそうなので、カップヌードル2つを食べ尽くしたらやや塩分過多ということになる。これは筆者がただ塩分過多になるだけの記事ともいえる。
この時点でPROの方は、「なんだか、ぎっしりしてるな」と思う。
原材料表示を読むと、いつものチリトマトヌードルにはポークエキス、魚介エキスが使われているのに対し、PROではしょうゆ、チキン調味料、あさり調味料が使われているらしい。
PROの方がスープにコクがあり、複雑なように感じる理由はそれだろう。いつものチリトマトヌードルが、SAのフードコートのラーメンだとしたら、PROは材料にこだわったラーメン屋(店主がHPの写真で腕組みしている)という雰囲気がある。どちらがよりおいしいということはなく、それぞれ違った良さがある。
写真を撮りながら食べていて気づいたことだが、PROの麺の方が伸びるのが遅い。熱い食べ物が苦手で、ゆっくり食べたい方はきっとPROの方がおいしく感じるだろう。
対してPROのハイプロテイン白謎肉はやや上品で、ちょっとだけ高い魚肉ソーセージという感じ。チリトマトの謎肉は鶏肉ベースでできているはずなのに、どちらも魚肉ソーセージに近づくのはなぜなのだろう。
それぞれの全体印象として、いつものチリトマトヌードルは「ども〜! トマトです〜!」という明るさ、PROは「ッス……自分、トマトなんで……」という堅実さ(?)がある。結局どちらのがよりおいしいということはなかった。
その日の気分で、どちらのチリトマト君と遊びたいのかを選ぶのだ。
「筆者がチリトマトヌードルが好き」という理由だけでチリトマト2種の食べ比べをしてみたが、カップヌードルPROはもちろんチリトマト味だけではない。
高たんぱく&低糖質のシーフードヌードルや、塩分控えめ(1食あたり2.8g)のカレー味も販売されている。
健康志向のカップラーメンが販売され、しかも味もおいしいなんて、いい時代になったものだ。
まだ食べたことがない方はぜひ、それぞれ食べ比べてみていただきたい。
こちらが堅実なチリトマトヌードルのPROです
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