![DSC_8344.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/1716/8346/0395/DSC_8344.jpg)
![DSC_8347.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/7816/8346/0398/DSC_8347.jpg)
見るからにスイーツ作り用のキットだが、封を開けた中身を見て、呆気に取られてしまった。
![DSC_8351.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/6316/8346/0404/DSC_8351.jpg)
ここからどうやって、プルプルつるつるのゼリーを作れというのだろう。無論説明書などというものは入っておらず、手がかりは何一つとしてない。
「愛玉子 とは」「愛玉子 作り方」「愛玉子 なに」など、五里霧中の検索ワードを入力しまくったところ、得られた情報は以下のようなものだった。
![DSC_8354.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/5316/8346/0407/DSC_8354.jpg)
オーギョーチとは台湾語での呼び名で、この種子には多量のペクチンが含まれている。
ペクチンといえば、ジャムをトロトロにするときなどに使う、天然のゲル化剤だ。柑橘の種などにも含まれるが、アイギョクシはとにかくペクチン含有量が多く、水に入れて揉むだけでゼリー状に固まるという。
ただし、wikipediaによると水にはカルシウムが含まれている必要があり(おそらくペクチンの性質による条件)、軟水では凝固しないらしい。
その情報を信じるならば、日本の水道水で固まるのか甚だ怪しいが、とにかく作ってみないことにはわからない。
今回はdanchuのこちらのページと、Youtubeで見つけた「成功率100%的洗愛玉作法」をうたうこの動画を参考に、オーギョーチ作りに挑戦してみた。
手探りオーギョーチ レシピ
愛玉子の種:15g
水:750cc
■シロップ
水:375cc
きび糖:90g
レモン果汁: 1個ぶん
![IMG_9350.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/7516/8346/0413/IMG_9350.jpg)
![IMG_9352.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/7016/8346/0416/IMG_9352.jpg)
![IMG_9355.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/9516/8346/0419/IMG_9355.jpg)
![IMG_9357.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/1016/8346/0422/IMG_9357.jpg)
![IMG_9359.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/6416/8346/0424/IMG_9359.jpg)
最後にザルで濾す工程があるため、ガーゼの口を結び直して、いったんこのまま揉み続けてみることにした。
……が、10分以上経っても一向に固まり出す気配がない。これはやはり水のカルシウムが足りないせいだろうかと思い、急遽こちらの材料を追加した。
![IMG_9363.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/7016/8346/0430/IMG_9363.jpg)
![IMG_9365.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/6516/8346/0433/IMG_9365.jpg)
![IMG_9367.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/6716/8346/0436/IMG_9367.jpg)
ワイルドに種子ごと食べることになってしまったが、まあこの量でお腹を壊すようなことはないだろう。万が一壊れたら追って報告します。
オーギョーチは冷蔵庫に入れると分離してしまうらしく、常温で30分ほど放置することにした。その間に、粗熱をとっていたシロップの仕上げをしよう。
![IMG_9372.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/9716/8346/0439/IMG_9372.jpg)
![IMG_9374.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/1216/8346/0442/IMG_9374.jpg)
![DSC_8367.JPG](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/6216/8346/5101/DSC_8367.jpg)
そんなわけで、手探りオーギョーチの完成だ。
![DSC_8370.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/3716/8346/5098/DSC_8370.jpg)
いかがだろうか。園芸コーナーから買ってきたみたいな、ぎっしり入った種のパックが、こんなにも涼やかなスイーツに変貌した。
酸っぱいもの好きの筆者は追加でレモンスライスを入れてみたが、クコの実なども入れてみたらより綺麗だろう。
![DSC_8375.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/thumbnails/width640/4916/8346/5104/DSC_8375.jpg)
筆者がばら撒いた種子の部分も、食感として大して気にならない。
シロップのレモンの酸味がよく合っているため、甘さを控えめにした、レモン果汁を目一杯いれたシロップを、たっぷりとかけるのが美味しい食べ方であるように思う。
食べている時の感覚としてはトコロテンに近い。夏場のスイーツとしては完璧な味だ。
のちに調べ直したところ、愛玉子のペクチン抽出については、pH4(トマトくらい)かつ室温が最適とのことだった。
途中で追加したきび糖のミネラルは、ペクチンの凝固に役立ったはずなので、ご自宅で試される際はきび糖も併せてご用意いただき、必要に応じてレモン汁でpHを下げていただくといいだろう。シロップ作りにも使えて一石二鳥だ。
愛玉子のキットは、アメ横まで足を運ばずともネットストアで気軽に入手できる。
「揉むだけ」でほとんど完成してしまうので、お子様をお持ちの方やお菓子作りが苦手な方にも、ぜひ挑戦してみていただきたい。
オンラインでも謎の種が買えます
※このリンクからお買い物していただくと運営費の支えになります!
おもわず買いたくなる商品紹介記事をまとめたページを作りました。
無性に散財したいときはこちらへ!→商品紹介まとめページ