第2段階へ
手元を見ないで描くと、ともすると途中からとんでもないところにえんぴつを持つ手が飛んでしまったりする。書き忘れがあっても元には戻れない。
今度は同じように、物のイメージに頼って描かないようにしつつも、手元は見て描く。その方法とは、
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第2段階・資料を逆さまに置いて描く
あ、なるほど、と膝を打つ練習方法だ。なんでも、人物画を練習するときによく用いられる方法らしい。
せっかくだから、ケーキを描く前にまずは人物画を描いてみようか。誰を描こう。有名人の写真とかじゃマズイだろうしなあ。
適当な写真を捜していると、両親の結婚式のアルバムが目にとまった。
固定のイメージを捨てて描くためには、あまり見知った人物でもいけないだろうという訳で、全く面識のない二人の紳士を、両親に確認と承諾を得てチョイスした。
ふたりとも親戚だそうで、感謝をささげつつ、肖像画を描かせていただく。
どちらも、まずはそのまま、次にひっくり返して描いてみた。
ど、どうなんでしょうか。自分としてはこれ、格段にうまくなってしまったような気がして正直驚いているのですが……。
実は、始めるまで逆さにして描くのはほとんど無理だとふんでいた。難しくて鉛筆が止まってしまうと思っていたのだ。やってみるとそうでもない。なんだかパズルを解いている気分だ。
続いてショートケーキも。
少なくとも、ここまででは一番の出来ではないか! この勢いを保ち、ラストスパート、第3段階へ突入します。