
チャーハンと渓谷 ~奥多摩・御岳渓谷の大自然と、沁みわたるチャーハン~

旅先でチャーハンを食べたい。
海の幸や山の幸など地のグルメもよいけれど、何気ない、その土地のチャーハンを食べたいのだ。
ロードサイドの食堂や、古い商店街の街中華で食べるチャーハンの美味しさ。
シチュエーションも含めて、旅先には最高のチャーハンが待っている。
そうだ。
大自然の中で汗をかき、塩味の効いたチャーハンを食べたい。
この記事は、初夏、奥多摩にある御岳渓谷でそんなチャーハンを食べた記録だ。
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新宿駅からJRで1時間20分&駅徒歩2分の大自然、御岳渓谷

奥多摩の方に渓谷があることは、首都圏に住んでいる人ならご存じの方も多いでのはないか。
筆者も奥多摩=青梅のその先=大自然というおおざっぱなイメージを持っていた。
これが想像以上に近く、そしてしっかりと大自然だった。
おまけに、美味しい中華料理屋があるのだ。
最高じゃないか。



休日の青梅始発の奥多摩行きは、外国人観光客が半分くらい。
朝の中央線を思わせる混み具合だったが、これだけ近いんだからしょうがないなと思う。
そして、便利さと旅情とはトレードオフなところがあるけど、
新宿の殺伐とした乗り換えに比べたら、扉が開閉ボタン式になるだけでも旅情なのだ。

このあたりは、青梅線が渓谷に沿うようにして続いている。
だから、軍畑駅から7駅先の終点・奥多摩駅にかけて、どこで降りてもダイナミックな景色を味わうことができる。

それゆえ、ここだけが見どころ!という観光地と比べ、人もいい感じに分散されて、ちゃんと田舎の雰囲気が残っている気がする。
ザ・渓谷美と、若々しい多摩川に高ぶる気持ち




筆者は多摩川のもっと下流に住んでいるため、あのおおらかな多摩川だって上流だとこんなに猛々しいのか~と楽しい気分になる。
ありがちな感慨だけど、人は川の流れに一生を重ねてしまうものなのだ。
大阪の人なら淀川の上流(ってどこだろう)に来た感じだろうか。


強い日差しのもと、初夏の川はキンキンに冷たく、しょっぱいチャーハンの後のお冷みたいな爽快感がある。(と、わかりやすく後半に布石を打っておきたい)





そんなわけで、渓谷の方はただ歩くだけでも文句なしに楽しめるし、アクティブな人ならいい感じにアクティビティを楽しめたりするのだ。
となると、残る問題は何を食べるのか、である。
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