ドンキのガバガバ食べられるシリーズ
みんな大好きドン・キホーテ。用がなくても前を通るととりあえず入店してしまう、そんな人も多いのではないか。さすがにそれは大げさだろう、という声が聞こえたが、僕がそうなんだから仕方がない。
そんなドンキで少し前から気になっていた商品がある。「ガバガバいけちゃう」シリーズだ。
僕が勝手に「ガバガバいけちゃう」シリーズと呼んでいるだけなので本来はシリーズなのかどうなのか知らないけれど、こういう瓶詰の商品群で、ふりかけとかご飯のお供なんかが売られているブースで売られている。
瓶がでかいので持ち帰ることを考え、とりあえず一つだけ買ってみた。
買ったのは「ガバガバいけちゃうきざみしょうが」である。瓶はずっしり重い。体力テストで投げるソフトボールくらいある。
瓶を開けると新鮮なショウガの香りが街中に広がる。
見た目はまるで素材である。スープとか炒め物なんかに隠し味として加えても美味しいそう。でもドンキはそういった控え目な用途は想定していないのだろう。なんてったって名前が「ガバガバいけちゃう」なのだから。
彼らの意図を尊重して、そのままガバガバいってみたいと思う。
後ろの蛍光灯が衝撃を物語っているようである。
かつてごま油と塩でレバ刺しを食べていた時代があった。あの頃、これは確かに美味いけど、美味いのはごま油と塩とネギなのではないかとも思ったものだ。ドンキはあの頃の疑念をそのまま現代へと転送してきてくれた。
シャキシャキ感の残るショウガ、これがうま味たっぷりの油を吸っているのだ。美味いよこんなの。このシリーズ、危ないぞ、と気づいた瞬間だった。
翌日、別のも買いに行った。
この日買ったのは2種類。
背負っていたリュックが帰りは急に重くなった気がした。足の甲が痛い。
結論から言うと、今回の二つもドンキの言う通りガバガバいけちゃうご飯のお供だった。
まずラー油から。
ちょっと前に食べるラー油が流行ったが、あれは瓶が小さいので美味しいけどガバガバいくには気が引けただろう。
これはあの時のうっぷんを晴らしてくれるでかさである。
味はおなじみの食べるラー油。フライドオニオンとニンニクが美味いラー油に浸かっている、みなさんの想像通りのあれです。量が多いので気兼ねせずに食べられるところがうれしくも恐ろしくもある。
そして「ガバガバいけちゃうきざみにんにく」、これが曲者だった。
そのままガバガバいっちゃっていいんだろうか、という見た目である。ラーメン屋のカウンターにちっちゃい瓶に入って置かれているやつだろう。
でもドンキがいけと言っているのだ、行くしかなかろう。
すごい。
美味しいかどうかという評価軸では測れないパンチ力である。コーナーキックを頭で合わせたらボールじゃなくてニンニクだった、そんな感じ。確かに美味いけど、美味いんだけど、これをガバガバ食べたらニンニク臭に包囲されてしばらくは外出できないだろう。
でも今はみんなマスクをしているからチャンスかもしれない。そういう意味ではガバガバいくなら今である。
どれも美味くてやばいです
ドンキのガバガバいけちゃうシリーズは、本当にガバガバいけちゃうシリーズだった。おかずに手を付ける前にご飯がなくなります。