ブタゴリラとは
ブタゴリラについてもう少し詳しく説明しましょう。
マンガのキテレツ大百科を読んだことがないので、アニメ版のブタゴリラの情報になります。
ブタゴリラ、本名は熊田薫。「かおる」という名前が女の子っぽいということから友人やクラスメイトたちに「ブタゴリラ」と呼ばせているそうで、ドラえもんでいうところのジャイアン的ポジションです。
彼はよく言い間違いをしては腰巾着のトンガリに「それを言うなら◯◯でしょ〜」と突っ込まれます。
そんなお茶目なブタゴリラの気持ちになるために、まずは外見からブタゴリラになります。
ブタゴリラの服装は、水色でツバが白色の帽子に、水色に白いラインが入ったトレーナー(夏は半袖)、黒いズボンに水色の靴。と水色一色です。
私の勝手なイメージで眉毛を劇的に濃くしてしまいましたが、確認したら眉毛は薄かったです。
ブタゴリラになる3つのポイント
外見は洋服のおかげで難なくブタゴリラになることができました。ブタゴリラになったことで、3つのポイントがわかったので教えます。
1.素足に靴
ブタゴリラは「素足に靴」です。石田純一と同じです。
ここがブタゴリラになれるかなれないかの最大の分かれ道になっていると私は感じました。
友人宅にお邪魔する時、自室でくつろぐ時、ブタゴリラは常に素足です。このチャイルドさも彼の魅力の1つでしょう。
2.声は大きく、少しダミ声に
ブタゴリラは元気が有り余っています。元気を持て余して声が大きいのでしょう。
彼は少しダミ声です。声を出すときにちょっと喉を絞りながら声を出すとダミ声になります。
3.野菜を入れる袋は茶色の紙袋
うろ覚えなのですが確か、八百八(ブタゴリラの実家が営んでいる八百屋の名前)の袋は茶色の紙袋だった気がします。
はじめ、スーパーのビニール袋に野菜を入れようとしたら私の中のブタゴリラが拒否をしたのです。
急に私の中のブタゴリラが流暢に話かけてきました。
これは妄想でもお遊びでもありません。本気でブタゴリラが私に尿意しています。
トンガリ「それを言うなら憑依でしょ!!もぉ〜汚いよ!」
以上がブタゴリラになるコツ3つです。
皆様のより質の高いブタゴリライフを私は祈っています。
ブタゴリラは友達の家に「おやつ」として野菜を持っていく
ブタゴリラの気持ちになって生活をします。ちょうど5年ぶりに友達と会うので、お土産に野菜を持っていくことにしました。
なぜならブタゴリラは友達の家に遊びに行くときに「おやつ」として野菜を持って行くからです。
友達の到着を野菜を持って待ちます。なお、このときはショッピングモールなのでブタゴリラの服を着ることができませんでした。ブタゴリラへのなりきり度が下がり、「こんなに野菜もらってうれしいか?」と、ネガティブな思考が私を襲いました。
不安と期待が入り混じる中、友達が到着。さっそくお土産を渡します。
「私、今ブタゴリラなんだ。だからお土産に野菜を持ってきた」と告白すると友達は「そうなんだ。ブタゴリラちゃん」とすんなり対応しました。さすが高校からの友達です。
呼び捨てをしないで「ちゃん」をつけるあたり彼女の毛づくろいを感じました。
「重い。よく持ってたね」と友達から言われたのですが、ブタゴリラに意識がむいている私には野菜の重さは特に気になっていませんでした。「そうでもなかったよ」とっさに言葉がでます。
「群馬のお土産かと思ったら野菜でびっくりしたけど、意外に嬉しいって思った!お菓子とかより実用的だし料理するときもぬっきぃのことを思い出せるし。あと紙袋に入ってるのが懐かしさを感じたよ。茶色で野菜がより新鮮に見えた!」
友達はすごく喜んでいました。茶色い紙袋は野菜を新鮮に見せる効果があるようです。
アニメ、キテレツ大百科を見ていた時期は小学生だったので「ブタゴリラ、野菜じゃなくてお菓子を持ってこいよ」といつも思っていました。しかし自炊をする今は野菜のお土産はうれしいです。家計が助かるから。
もしかしたらキテレツ達のママも野菜のお土産はだいぶ助かっていたんじゃないでしょうか。
放送されていないだけで「今日、熊田くんはうちに遊びに来るの?」と子供に聞いているかもしれません。
ブタゴリラになろう
友達に野菜のお土産を渡すのは軽い準備運動のつもりでした。しかし、準備運動どころか完全にブタゴリラの気持ちになれました。
これから自分とブタゴリラが行き来します。思った以上にブタゴリラな私をごらんください。
りんごを食べてみる
9月下旬。りんごがスーパーに並びだす時期です。旬のりんごを食べます。
次はブタゴリラの気持ちになって食べてみます。
ブタゴリラになる前に食べたりんごはとてもみずみずしく美味しく感じたのですが、ブタゴリラになったら「りんごだ」以上の感想が出てきません。
これはもしかすると、ブタゴリラは実家の直接仕入れた野菜と果物を食べている頻度が高いから、スーパーで買ったりんごに感動しないのでは…?
思ったよりブタゴリラになっている自分が怖いです。
何もつけない食パンを食べてみる
りんごの感想に戸惑いを感じつつも、次は野菜と果物ではない食パンを食べます。パン屋さんでちょっとお高いホテルブレッドを買ってきました。
次はブタゴリラの気持ちになって食べてみます。
常に野菜と果物のことを考えているので、ブタゴリラの自分はフルーティなジャムが欲しくなりました。
野菜・果物ではない食べ物でも、ブタゴリラはブレがない。ということが分かります。私は「野菜が好きというけど、そんなにか?」と彼を舐めてました。彼の野菜・果物愛は本物ですよ、みなさん!
自分の思考が怖くなり、帰宅後「ブタゴリラで食パン食べたらジャムが欲しくなった」(私はふだん食パンには何もつけません)と夫に相談したところ、「仕上がってきたね」と返ってきました。そうか、私はブタゴリラとして仕上がってきているのか。
体を動かしてみる
何を食べても野菜・果物ルートは確実なのでブタゴリラの気持ちになって体を動かそうと考えました。
撮影した公園にサッカーゴールがあったので、ゴールキーパーになったつもりで動いてみます。
家に帰って写真を見返すとびっくり。自分はちまちま動いているのに対し、ブタゴリラは大胆にゴールの端から端まで動いていました。
自分はアラサーなので、次の日の筋肉痛などを考えて無意識に動きをセーブしています。
一方ブタゴリラになった自分は、小学5年生と思い込んでいるので激しく動けました。
自分をブタゴリラと思い込めば体の限界を超えられることが分かりました。
ブタゴリラになると元気になるし、野菜にやさしくなる
ブタゴリラは元気、そして野菜が好き。私のブタゴリラに対するイメージがとてもよかったので、私も元気に楽しくブタゴリラになることができました。
ブタゴリラになると人生がひらけるのでは無いか?と考えていましたが、ひらいたのは人生ではなくブタゴリラへの扉でした。
ブタゴリラの気持ちになりすぎたせいか、日々の言動にブタゴリラが顔を出す程になりました。
買い物のリュックを買うときに「このリュックは伸縮性がない。野菜が窮屈じゃないか心配だ」と、ナチュラルに言ったらしいです。リュックの機能性ではなく野菜を優先したそうで、私は気づきませんでした。
そんな私を「このままだと妻がブタゴリラに取り込まれてしまう」と夫が心配していましたが、「でも役者なら役が憑依するタイプかもね」と、アドバイスももらいました。