特集 2023年3月15日

仏花でおしゃれなブーケは作れるのか?!プロに教わる仏花のイメチェンテクニック

わくわく広場が表参道に殴り込みをかける

それにしたっておそろしいほどの手際の良さだ。
すごいなあすごいなあと感激している間に、JUNERAYさんがもう一つ花束を仕上げている

JUNERAYさんが束ねているのは真っ青なスターチス、いかにも仏花な薄紫の菊と濃い紫のスイートピー。

3yk:難しい…と思って選べなかった花ばかりだ

JUNERAY:紫って難しいですよね、黄色と合わせるとハロウィンっぽいし、赤と合わせるといかにも仏花っぽいし。

JUNERAY:でもニュアンスカラーとは相性がいいですよ!

深くじんわりとした橙色の菊が入って、一気に洒落た雰囲気になった!
橙が入ったことによって黄色のミモザを入れてもなじむ

3yk:色の組み合わせって奥が深いなあ……!

わー!
残り物を集めたとは思えないシックさだ!

石川:これはかっこいい!

3yk:わくわく広場で売れ残ってしおれかけていた菊がめちゃめちゃいい味を出している…!

花はほぼ仏花のみ、無造作(っぽく見せている)に伸びる枝物と色味が相まってイイ女感がカンストしている

JUNERAY:コデマリのように、先端から咲いていくものは長いまま周りに散らすとよいです。先端が枯れて切り詰めても中心にバランスが戻っていくだけなので、長く楽しめます!

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スーパーの花でこんなにもかわいくなるという希望

3yk:こうして見ると、仏花だからとスルーしていた花たちがどれだけ表情豊かで素敵なのかがよくわかりますね。

 JUNERAYさんに解説してもらって、花束づくりって一本一本の花の見せ方を考え尽くした計算の結果だということがよくわかった。
ただ格好いい・珍しい花を集めればいいわけでも、漠然としたセンスの問題だけでもないのだ。わくわく広場の花でもここまでいい感じになる、とても心強く希望が湧く体験だった。


さてさて、準備した仏花も、足す用の花材もぜんぶ使い切った……!

……と思ったら、あれ?
唯一余ってしまったのは母の日でおなじみ、カーネーションだ
可愛い花なんだけどなー!と悩んでいたJUNERAYさん

JUNERAY:今回の花材だとちょっと難しかったですね、どう頑張っても母の日になっちゃう。

JUNERAY:カーネーションと同じくらいか、もっと強い花を当てるしかないんですよね。赤いバラとか、蘭とか。深い赤、ピンクとかの同系色とか、オレンジをいれて濃いグリーンで締めるかな。

3yk:仏花の菊よりも、真っ赤なカーネーション=母の日というイメージのほうが強敵なんですね…!


仏花こそフラワーアレンジメントの練習に最適なのではないか

撮影後もちょこちょこわくわく広場の花コーナーに通う日々は続き、長持ちすることが特徴の仏花こそ、初心者の練習台にぴったりだと気づいた。
買ったその日はしっくりくる花束にできなくても、次の休みにちょっと買い足してみたり、別の花束と組み替えてみたりと、何度もやり直すことができるのだ。

スーパーの花屋さんが教えてくれた、ピンクの菊とユーカリの組み合わせ
3週間経ってもまだまだ元気!短く切り詰めて合わせるグリーンを変えたら印象がガラリと変わった

一輪売りの花に比べて安価だし、自分では選ばないような花が意外といい味を出したりと発見も多い。これはいい趣味を見つけたぞ……!

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