まずは映像をご覧ください
その竹ぼうき砲がいかなるものか、まずは動画を見てほしい。画面左下のスプレー缶が哀れな子羊(ターゲット)である。
掃除から一転!スムーズな暗殺への移行
早業!何が起きたのか解説しよう。
周囲に悟られず悪に天誅を下すことのできる夢のアイテムである。もう天誅で一生メシが食えちゃうかもしれない。これは決まりだ。脱サラだ。いろんな意味でFIREだ。
祖父が作ってくれた「竹鉄砲」
竹ぼうき砲には元ネタとなる玩具があり、その名を竹鉄砲という。祖父は「弾き鉄砲」と呼んでいたが、竹鉄砲という名称が一般的なようだ。
竹鉄砲は竹のバネを活かして石や木の実などの弾を発射できる昔ながらのおもちゃである。
実際に動かすと次の動画のようになる。
弾は筒に入ればなんでもいい
はえ~~~、すごい。
竹鉄砲って有名なものなのだろうか。少なくとも僕は実物を目にするまで存在を知らなかった。というのも、祖父が手作りしたものを唐突に渡してくれたのだ。
そういえば少し前、おじいちゃんに「なんかネタになるようなものないかなあ」とぽつり相談したのだった。
そんな孫のために忙しい合間を縫ってこしらえてくれたのである。じ、じいちゃん……涙。
竹鉄砲にはめっぽう心を掴まれた。
そこらに落ちているどんぐりを拾い集めてパンパン飛ばして遊んでいたら(1時間とかやってた)、その様子を傍から見ていたおじいちゃんが本格的な弾を作ってくれた。
これまではそれぞれ形が違う木の実や石を飛ばしていたので、弾道が安定しなかったのだ。この弾ならやればやるほど射撃の技術が向上するぞ。
そんなこんなでおニューの弾をパンパン飛ばして遊んでいたところ、天から啓示が降りてきた。
『この竹鉄砲、竹ぼうきでも作れるんじゃない?』
「掃除屋」誕生の瞬間である。
竹ぼうきを改造しよう
近所のホームセンターで竹ぼうきを買ってきた。筒が太いほうが加工しやすいだろうと思って選んだものがなんと1,200円。回転寿司なら腹いっぱい食える(おれは)。
ノコギリ、ノミ、インパクトドライバー。ふだん馴染みのない道具で工作に奮闘する予定だったが、そうは問屋が卸さなかった。
自分で工具を手に取る暇もなく、じいちゃんが「カズくん(筆者)は危ないから」と言ってすべての作業をテキパキと終わらせてしまったのだ。
筆者30歳、祖父80歳。これでいいのか、日本。
祖父はもともと左官職人だったこともあり、すべての仕事が正確かつ速い。写真を撮る間もなくて困る。
じいちゃんすごいな。
以上が竹ぼうき砲の作成方法である。
しれっと別の竹が必要だったりするのがネックだが、田舎に住めばご近所さんが竹林くらい持ってるからどうにでもなるぞ。
労力ゼロで目当ての道具が手に入ってとても嬉しい。もうじいちゃんが記事を書けばいいのかもしれない。