特集 2025年6月25日

行く前の宮島、行ったあとの宮島〜広島最高旅行記〜

広島旅行に行くことになった。「どっか行くか」「なんかテレビで宮島やってたな」「行ってみるか」という大変ゆるい理由である。

特に調べもせずふんわり決めたので、直前になって「楽しくなかったらどうしよう」という不安に襲われた。

今回は、そんな旅行前の気持ちと、旅行後の感想を並べてみたいと思います。

(結果、広島の良さについて早口で喋るぐらい感激して帰ってきたので、安心して読んでください)

1990年沖縄生まれ。営業日のお昼休みに(ほぼ)毎日更新する「今日の休憩」というブログを運営しています。

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宮島への感情(ビフォー)

今回は宮島メインの旅である。(宿泊は広島市)

宮島は瀬戸内海に浮かぶ島だ。嚴島神社の社殿と大鳥居が有名らしい。

調べるとこういう写真が出てきます。(by 写真ACさん)

東京→広島は新幹線で4時間ぐらいかかるそうだ。新幹線代も安くはない。

テレビでしか宮島を見たことがない私は、出発後、急に不安に襲われてしまった。

なにせ長旅だし、途中で船にも乗る。もし時間をかけたのに、自分に合わなかったらどうしよう……などといろいろ考えてしまい

いらん心配ばかり浮かぶようになってしまった

他にも

「海に浮かぶように神社があるらしいけど、床がビショビショだったらどうしよう」

「テレビやガイドブックの写真は綺麗だけど盛られてたら…」

と脳がオートで不安を列挙した。

 

「せめて食べ物を調べよう!」と思い立ち、「あなごめし」が名物であることを知った。しかし値段が2000〜3000円する。

あなご…あまり食べた経験がない…。また不安に襲われて

私はもう宮島に行かない方がいい人になっていた。だめな妄想が止まらない。

自分は心配性っぽいところがあり、締め切りに間に合うか不安すぎて早めに仕上げたら1週間前に完成した、みたいなことがよくある。

気の小ささが行きの車内で出まくった形になった。無事楽しめるだろうか。(広島関係者の方本当にすみません)

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いざ宮島へ

無事広島駅に着き、翌日早起きして宮島に向かった。

フェリー乗り場のある宮島口駅についた。まだうっすら不安。
修学旅行生の列にまじってフェリー乗り場に向かう。
乗り場についた。JRって書いてある。JRの船ってどういうこと?
待ってる間は瀬戸内海がドーンと見えた。海の開放感がすごいぞ
しばらく待っていると船がきた!
ふっ……船だーー!!そしてよく見ると
本当にJRって書いてある!!!!すごい!!(JR西日本の子会社が運営しているそうです)
フェリーに乗り込みます。久しぶりに船に乗ったので「船の階段ってこんな感じだった!!!!」などテンションがあがりっぱなし
この客席の感じ、観光客の感じ、良さしかない。そして海側に出ると……
クワーッ!!!!! 海 やばい 綺麗 瀬戸内海 潮風 波音 最高
そして10分もしないうちにすぐ鳥居が見えてきた

 「鳥居」「神社」などの情報に集中しすぎて、船に乗るイベントのことをすっかり忘れていた。

が、船で瀬戸内海を見渡すだけであまりに綺麗で、もうだいぶ楽しい。

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宮島上陸

桟橋についた。島はこんな感じになっていて、

しばらく海岸を歩いて神社ゾーンに向かっていく。他にも楽しみ方はいろいろあるそうだが、初心者なので王道コース
桟橋についてすぐシカに遭遇した。宮島は鳩のノリでシカがいるそうだ。面白い
観光客の子どもが持っていたプリントを奪い取って食べ、泣かせるシカ。そのあと島の職員に怒られながら紙を没収されてた。自由
しばらく歩くと参道に入ります。この鳥居がすでに家の近所の鳥居の数倍デカくて笑う
お土産屋さんをなめつつ
右を見るとダーンと海!海岸ギリギリまで松や灯篭、ベンチなどが連なっていて風情がすごい
そして海岸沿いを歩いていくと……はっ…あれは………
大鳥居だ!でっっっかーーい!!!!

 一番の不安だった「鳥居のデカさ」だが、見た瞬間笑ってしまうほどデカくて存在感がある鳥居だった。

しかも行った時間が干潮だったので、なんと歩いて近づき、さわれるらしい。

デカさを伝えようと自撮りしたらもう入らないぐらいデカい

海のエリアにでっかい鳥居だけポーンと建ってるなんて、本当に不思議な景色だ。

足をちゃぷちゃぷ海につけながら鳥居をさわる。和風RPGの主人公になって冒険をしている気分になった。そのぐらいの非日常感!

鳥居を背にすると干潮の海が広がる。そして、奥をよく見るとですね
嚴島神社だ!!!!本当に海に建ってる…誰のアイデア?すごい
廻廊を歩いて本殿に向かう。この廊下も風情があって、歩くだけで気持ちがいい
歩きながら景色を見るとこれです。干潮なのでわかりづらいですが、下を見るとカニがめっちゃいて普段は海だということがよくわかる

お参りして、廊下を通って社殿を後にします。神秘的すぎて「神っているわ」という気分になった。

30度超えのすごく熱い日だったのだが、なぜか社殿エリアに入ると涼しい。海風が吹き抜けて、ずっとここにいたい……という不思議な居心地の良さがある。

ただ、一通り観光して思った。これ満潮も見ないとダメだ!!

広島県民でもどの時間に行くかは意見が割れるそうだ。でも干潮でこんなに感動するなら、鳥居が海に浸かったらどうなるの?絶対見て帰る!

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あなごめしを食べてみよう

というわけで、4時間ほど時間を潰すことになった。ちょうどランチの時間だ。

島には噂通りあなごめしのお店がたくさんあった。「うなぎの方が…」なんて気持ちは、海風に吹かれてどこかに消え「ここまできたらさァ!あなごめし食べたいよねェ!!」と早口で促していた。本当にすみません。

「ふじたや」さんにきました。有名だそうです

写真は撮れなかったが、店員さんがみんな法被を着ていてシャンとしていて素敵だ。

座席は畳で、涼しくて、出されたつめたい緑茶が驚くほどおいしい。まだ食べてないけどここに住みたい。

そしてとうとうやってきました。これがあなごめし……!

ただ本当にあなごってあまり食べたことがない。不安…どうしよう…3000円……。ふぅ…開けます。

ヒッ(美味しそうで息が止まる音)
ギェー!!!

写真だと伝わらないのだが、器がアツアツで、ご飯はきっとほかほか、あなごは見た目カリっともしていそう!?

では食べます。

うますぎてずっと「ヒョホホホホ」という声がでてしまった(食べ始めに写真を撮るのを忘れて、食べかけのしかも器が汚い写真ですみません)

外はカリッと、中はふんわりという表現がぴったりの食べ物だ。甘めのタレがかかっているが、うなぎよりもずっとサッパリしているのでサクサク食べられてしまう。なんか脳にガーンとくるぐらい美味しかった。

いま書きながら調べて気づいたのだが、このふじたやさんはミシュラン一つ星も獲得しているそうだ。そりゃ星もつくよ!!おいしいもん!!!

食べる前は「あなごよりはうなぎ派だなぁ」とかブツブツ言っていたのに、いま完全にあなご派である。どの口が言う?って感じですが、宮島に来たら絶対食べてください。

食べたあとも時間があったので、宮島水族館にも行ったが

入り口すぐにカキの展示があって
牡蠣ってこんなことになってるんだ??と見応えありすぎでした。他にもカブトガニやあなご、最高アシカショーも見れたので、ぜひ立ち寄ってください

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