そのお店は札幌の郊外にあります
札幌で何泊かすることになったので、せっかくなら美味しいものを食べようと調べていてこの食堂を見つけた。札幌駅から函館線に乗って15分くらい。稲積公園という駅が最寄り駅だった。



駅から直結とかそういう甘ったれたお店ではなく、降りてからしばらく歩くことになるので覚悟してほしい。雪の季節だとよちよち歩いて30分くらいである。


ものすごく広いお店の中にあります
この「現金問屋」というお店は、低価格でいろんなものを大量に販売している、いわゆる業務スーパーみたいなお店だった。広いし売っている物がとにかく多いので、店内を見て回るだけで500キロカロリーくらい消費すると思う。




買い物のあとに
買い物を終えてレジを出るとお店の一角に食堂がある。これが今日の目的地「馬鹿値食堂」である。入口横にでかいメニュー表が貼られていて、どれも美味しそうで、しかも驚くほど安い。




無念の売り切れ
実はこの500円のえび天丼が食べたくて今日はやってきたのだが、僕が雪道を歩いて開店一時間後に到着した時にはもう完売していた。

食券の自販機の前で自失としていると、後ろにいたおじさんが「だったら海鮮丼だわな」と教えてくれた。
たしかに、このまま何も食べずに帰る気力はもう残っていない。おじさんに言われた通り、海鮮丼(680円)の食券を買う。おじさんは「おれはカレーでいいわ」と言ってカレーを買っていた。
でも680円の海鮮丼である、正直この次点ではさほど期待してはいなかった。だって着いた日に駅ビルで食べた海鮮丼はたしか2500円くらいしたのだ。
食券をカウンターに出して空いている席を見つける。


しばらくして僕の番号が呼ばれたので席を立ったのだが、5メートルくらい先からとんでもないものが見えてきた。
海鮮丼が手加減なし


これはどう見ても680円の海鮮丼ではないだろう。それどころか最近まで580円だったという話もある。これはやばい。


海鮮丼、最高だった。
これはえび天丼が売り切れていたことが幸いした結果と言えよう。天丼なんてしょせん天丼だろう。
これで完全に満足したのでもういいかとも思ったが、宿に帰って一晩寝てみると、朝起きて思い出すのはやはり昨日食べられなかったえび天丼なのだ。
これは行くしかない。