はじめに
住んでいたからこそ知っているどうでもいいクイズを出す「地元クイズ」の紹介です。今回は生配信した厚木クイズの様子を紹介します。
橋田:今日は厚木市クイズです。伊藤さんは今も厚木に住んでいるんですか。
伊藤:今は東京の練馬の方に住んでいます。ちっちゃい頃から大学を卒業するまでの20年ちょっと住んでました。厚木と言っても、僕の場合は本厚木駅からずっと離れたところに住んでいて、それでも本厚木駅が最寄りでした。今この画像に出ている飯山温泉郷7kmって書いてあるところ。
橋田:厚木市に温泉があるってことですよね。
伊藤:そうです。七沢温泉も飯山温泉も厚木にあります。その近くに住んでいました。
橋田:今でも行きますか?
伊藤:美容院はずっと中学から同じところに通っているので行きます。私は今40半ばなんですけど、30年ずっと通い続けているんですよ。
橋田:今の家からけっこう遠くないですか。
伊藤:2時間〜2時間半ぐらいかけて。バスも7〜8キロ、片道340〜350円ぐらいの距離です。
橋田:そこまでして通ってるんですね。
伊藤:駅前の繁華街を少し抜けていったら自然豊かな場所です。子ども頃、冷凍みかん猿に奪われたことがあります。
橋田:いい思い出。冷凍みかんを野生の猿に取られたんですか?
伊藤:猿は頭いいんですよ。
橋田:持ってるみかんを、ですか?
伊藤:親にもらった冷凍みかんを持って山沿いにある公園を歩いていたら、真正面に猿がいて、ずっと僕を睨んでいるんですよ。こいつこの冷凍みかんを狙ってるんだなって思って、僕も警戒したんです。
橋田:警戒してたのに取られちゃったの?
伊藤:その猿がおとりで、横から仲間の猿が僕の腿をひっかいて、気を抜いたら冷凍みかんを奪われて山に逃げられた。
橋田:チームプレイ。
伊藤:猿の偏差値のめちゃめちゃ高い、知性の高さ、すごいですね。
橋田:でもめっちゃいいエピソードですね。
伊藤:このあと問題にも出てます。厚木はいろんなものを僕にもたらしてくれましたけど、いろんなものを僕から奪っていった街でもある。という感じですね。
橋田:いろんなものを奪われた厚木について説明していただきましょうか。
伊藤:厚木ってヤツデとかカエデ型って言われてるんですよね。葉っぱみたいな感じの形で。僕の実家はこっちのほう。本厚木の山の方。
橋田:けっこう遠いんですね。
伊藤:そうです。わりとさっきから話題に出てる本厚木駅なんだけど、実は厚木駅もあるんです。
橋田:ありますね。
伊藤:相模川が渡ってるじゃないですか。川を渡ると海老名市になるんですけど、隣の市になるんですけど、なぜか厚木駅があるんです。みなさんがいわゆる厚木と言ってる本厚木は、今でいうシン・エヴァンゲリオンみたいな、シンアツギ。この厚木は海老名市にあるんです。
橋田:厚木駅が先にあった?
伊藤:電車会社のほうにいろいろ複雑な事情が絡み合っていて、細かく話を聞くと死ぬほど時間がかかるんですけど……。
橋田:長そう
伊藤:昔、相鉄線が吸収する前に神中鉄道がここに駅を作って、河原口という地名だったのでそういう地名にしとこうと思ったんですけど。
橋田:河原口駅にしようとした。
伊藤:もともと橋を越えて延線させる予定があったんですけど、予算の都合でポシャっちゃってここで止まっちゃって、それが橋田さんもご存知の相鉄線になってる。
橋田:単線の相鉄厚木線ですね。
伊藤:厚木の玄関口ということで、厚木駅ってつけたんです。大正の終わりぐらいに、厚木駅をつくった。
橋田:シンプルな厚木駅
伊藤:昭和はじめぐらいに小田急線ができて、今の本厚木の場所に駅を作ったんですけど「厚木あるじゃん」ってなって。
橋田:困ったね。
伊藤:だからどうすんだって、最初相模厚木って駅だったんです。僕としてはそっちのほうがかっこいいじゃんって思ったんだけどねぇ…。
橋田:確かにいい名前
伊藤:本当の厚木ということで『本厚木駅』とした。「厚木駅」を改名してくれみたいな話も出たんですけど、駅の名前を変えるってめちゃめちゃお金がかかる。
橋田:けっこう大変そう
伊藤:今だったら、シンアツギになるかな
橋田:映画も作ろう
伊藤:もともと小田急線の厚木駅もその後にここにできたんですよ。河原口って地形に忠実にあった名前があったんだけど、統合されて厚木になった。
橋田:厚木駅は海老名市なんですよね。
伊藤:そういう意味では昔からある程度宿場町として有名だったところはあるんです。昔は水運でしたから栄えていて、あとから駅ができたんです。時々ありますよね。あとで栄えていった、というパターン。
橋田:うちの地元、成瀬駅もそうです
伊藤:僕は本厚木駅の上のほうで育ったですけど、言い伝えがあるんですよ。
橋田:ゴールデンウイーク企画の記事で書いてましたね
伊藤:僕の家の近くに源氏河原っていう河原があるんです。実は、源頼朝が平家を倒すぞって兵をあげた時に、一回石橋山で戦いに負けちゃうんです。逃げる時にこの辺に一回滞在して、めちゃめちゃここの地形を気に入ったっていう言い伝えがあって。
橋田:お気に入りの場所になった。
伊藤:関東の山に囲まれてて、攻められにくい。最後、源頼朝は盛り返して鎌倉幕府を作るんですけど、その時にここが鎌倉か迷ったって。
橋田:ほんと?
伊藤:谷戸って地形は、川が削られて谷になる。それが99個あって、100個あったらここに決めてたんだけど、99個しかなかったから鎌倉にしたって言い伝えがある。
橋田:あと1個。
伊藤:だから惜しいんですね。
橋田:ここが鎌倉みたいにめっちゃ栄えたかもしれない。
伊藤:ひょっとしたら紅芋とか売ってて、おしゃれなカフェが並んでて。
橋田:小町通りみたいな賑わいになってたかもね。
伊藤:年長者として申し上げておきたいのは、みなさんの故郷が幕府の候補になったら絶対に負けちゃダメです。
橋田:幕府の候補になったらね。あるかなー
伊藤:待遇が全然違う。
橋田:全力で応援したほうがいいってことですね。
伊藤:その時はデイリーポータルで書いていたら全力でよいしょして、記事を書いて、PRして、幕府にしたほうがいい。
橋田:それは絶対やろう!
伊藤:厚木と言えばマッカーサーが降り立った「厚木基地」。厚木基地はすごく広いので敷地が複数の市にまたがっています。 次のうち、厚木基地がある市を選んでください。 A:厚木市、B:大和市、C:綾瀬市、D:海老名市 。どれか一個選んでいただいて、それが合ってれば正解。複数正解が出る可能性もあります。
橋田:知ってる人いますか?
伊藤:山田さん知ってるかなって思ったんですけど。
橋田:サービス問題ですかね。でもわかってないのかな、あの顔は。
伊藤:わかってたつもりでも忘れちゃってるってのもあるんですよ。
山田:一回覚えた記憶があります。
橋田:岡本さん、鈴木さん全然ピンと来ない感じですか。
鈴木:Aに厚木市が入っている。
岡本:それが怪しいんですよね。
鈴木:ひっかけ?サービス?
伊藤:幕府ですからね。今僕がいったのはヒントでもなんでもないです。
橋田:質問があれば受け付けますけど、回答してもらいましょうか。
伊藤:フィーリングで行ってもらったほうがいいかもしれないですね。
山田:はい。Bの大和じゃないですかね。たぶん位置関係的に大和な気がしますね。
橋田:山田さんは大和。で、鈴木さんどうしましょう。
鈴木:純粋にAの厚木市にします。
橋田:厚木ということで。じゃあ、岡本さんどうしましょうか。
岡本:ちょっと変えて海老名市Dにします。
橋田:伊藤さん正解をお願いします!
伊藤:正解はBとCです。大和と綾瀬ですね。山田さん正解です。
山田:良かった。
橋田:鈴木さんなんと厚木がなかった!
伊藤:厚木駅の話が出たんですけど、基地も厚木にはないんですよね。
橋田:山田さん知ってました?
山田:微妙に。
伊藤:川を隔てて大和と綾瀬ってところにあるので、けっこうなにげに地図を見るとけっこう離れているんですよ。
橋田:広いんですよね。
伊藤:厚木がこのカエデじゃないですか。基地はここ。
山田:全然違うんだ。
伊藤:大和綾瀬のあるところに。
橋田:全然違う。
伊藤:理由も実ははっきりした理由はわかっていないんですが、諸説あります。
橋田:諸説あるパターン
伊藤:さっきの厚木駅の話じゃないですけど、宿場町としてメジャーだった。あとは、基地の所在をあまり正確に言いすぎると良くないという、軍事上の理由。だったらもっと離せみたいなのもあるんですけど。
橋田:なるほど
伊藤:大和基地とすると、戦艦大和や奈良の大和と混同しやすいからという説もあるらしい。
橋田:親切。
伊藤:自衛隊の決まり的にもそういう日々のランドマーク的なところの名前を付けなさい、わかりやすくというのがあるので、どれかじゃないかとなるんですけど、どれが定説かというのは断定的な理由はわからない。
鈴木:ディズニーランド的なことですね。
伊藤:千葉じゃんってね。
終わってふたたび解説です
今の自宅から2時間以上かけて、厚木の美容院へ通ってるそうです。その美容院の方が協力してくれた記事がこちら。「長め、短め」以外の髪型の注文をした事がないというエピソードはかっこいいですね。
厚木クイズは全部で7問あります。他の問題が見たい人ははげます会のページで見てください。過去に掲載した地元クイズのバックナンバーは、はげます会専用ページで全部読めます。