動物はやっぱり夜元気
この記事を書く前、動物たちは人間の生活に合わせて夜行性をすてたんじゃないか、と思っていた。夜はやっぱり寝てるんじゃないかと。
でもそんなことはなかった。それは動物なめすぎだ。
夜の動物たちは昼間に見るより生き生きとして魅力的だった。ちょっとだけ彼らの本来の姿を見れたような気がしてうれしかったです(鯉以外)。
江ノ島は観光地ではあるけれど、午後8時頃になるとみやげ物屋さんも閉まり島には一気に静けさが戻ってくる。
そうすると本当に一気に暗くなるのだ。
昼間はひっきりなしに観光客が訪れる島の中央にある神社も、この頃になると急に誰もいなくなる。
昼間に猫がたむろしていた神社の石段、まずはあそこを見に行った。
神社は特に閉鎖されることもないので夜にも入れるわけだが、できれば入りたくないくらいに暗い。
歩いていると唐突に石段にカップルが座っていたりして飛び上がりそうになる。やめてほしい、本当に。家でやろう。
怖い思いして見に行ったのに、神社の石段にはすでに猫たちの姿はなかった。どこかに出かけたのだ。
来るとき以上にびびりながら石段を下りると、すぐ目の前に猫がいた。
明かりの消えた路地に目を凝らすと、音もなく猫たちが横切っていくのが見えた。急ぐでもなく、止まるでもなく、まるで街を楽しく散策しているくらいの勢いで。
道を横切って、垣根を越え、木の枝をよける。
後を追ってもすぐにまかれてしまうのだけれど、またすぐに同じ猫を別の場所で見かけたりする。どうやら島の中を縦横無尽に歩き回っているようだった。
昼の江ノ島が観光地なら、夜の江ノ島は猫の島だった。
夜行性の本能がそうさせる、というよりも、そうやってうまく人と猫とが住み分けているように見えました。
この記事を書く前、動物たちは人間の生活に合わせて夜行性をすてたんじゃないか、と思っていた。夜はやっぱり寝てるんじゃないかと。
でもそんなことはなかった。それは動物なめすぎだ。
夜の動物たちは昼間に見るより生き生きとして魅力的だった。ちょっとだけ彼らの本来の姿を見れたような気がしてうれしかったです(鯉以外)。
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