デジタルリマスター 2023年10月22日

お寿司屋さんの裏メニュー「焼きそば」(デジタルリマスター)

社長の異名が「まぐろ大王」として知られているお寿司屋さん「すしざんまい」は、ちょくちょく「まぐろキャンペーン」をやっていて、まぐろネタが半額になるのでキャンペーンを狙って行くようにしている。

先日も「すしざんまい」で半額のマグロを食べていたら、板前さんから面白い話を聞いた。お寿司屋さんの裏メニューに「焼きそば」という物があって、それを頼むと食通に思われるという。お寿司屋さんに焼きそば? それは賄い料理の一種ですか?

「いえいえ、本当の焼きそばではなくて、お新香や薬味を焼きそば風に盛りつけるんですよ」

見た目を焼きそばに似せるので、通称「焼きそば」なのだそうだ。麺の代わりにタクワンを細長く切って、山ゴボウの漬け物、みょうが、大葉、きゅうり、とびこなどを合わせるらしい。箸休め感覚で「焼きそば」を頼む。確かに食通っぽい。その場で頼もうと思ったのだが、それを教えてくれた板前さんは他のお客さんの対応に忙しくなってしまい、その日は「焼きそば」を頼むことが出来なかった。

それ以来、寿司屋の焼きそばが気になって仕方がない。漬け物と薬味が合体してるのだから、美味しいに決まってる。

あまりにも気になったので、まずは自分で作ってみることにした。仕上がりを見たことはないが、本物の焼きそば風にすれば良いのだ。想像でやってみよう。

2009年8月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

1970年神奈川県生まれ。デザイン、執筆、映像制作など各種コンテンツ制作に携わる。「どうしたら毎日をご機嫌に過ごせるか」を日々検討中。


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> 個人サイト すみましん

寿司屋の焼きそばの材料を調達

必要な食材を揃えるため、スーパーの食品売り場に向かった。
まずは漬け物売り場でタクワンと山ゴボウの漬け物を手に入れる。

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漬け物売り場その1
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漬け物売り場その2

タクワンは簡単に手に入った。しかし、山ゴボウの漬け物が中々ないのだ。オレンジ色の山ゴボウ。板前さん曰く「ニンジンの代用」で使うらしい。

僕はニンジンが苦手だ。焼きそばにニンジンが入っていたら、1つ残らず選り分けて食べる。僕の焼きそばにニンジンは必要ないのだから、これからつくる焼きそばに「ニンジンの代用」である山ゴボウを入れなくてもいいのではないか? いや、ニンジンじゃないんだから入っていても問題ない。

葛藤しながら、他のお店の漬け物売り場に向かった。

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ここにもない
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ドン・キにもない
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代わりにキムタクはあった

キムチのタクワンだから略してキムタク。早い者勝ちの128円である。

結局、オレンジ色の山ゴボウはどこにも置いてなかった。
どうせニンジンの代用だ。今回の焼きそばから山ゴボウは排除しよう。

漬け物以外に必要な薬味系も買いそろえて事務所に戻った。

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