想像でつくる寿司屋の焼きそば
食材は揃った。あとは、それぞれを適当なサイズと形に切って盛りつける。それでお寿司屋さんの焼きそばが完成する。はずだ。






「すしざんまい」の板前さんは、「その時カウンターにあるものを使ってつくる感じなので、これと言って決まった食材を使う訳じゃない」と言っていた。
つまり、今回揃えた食材はあくまでも一例ということになる。みょうががない場合にはショウガを入れる事があるかもしれないし、とびこの代わりにイクラを使う場合もあるだろう。
ただ1つ、「麺の代わりはタクワン」という事だけは決まっているらしい。タクワンを細長く切って麺に似せるのだ。


簡単に出来ると踏んでいたのだが、タクワンの細切りが大変だった。タクワンがふにゃふにゃしていて上手く切れない。
しかし、タクワンをいかに細長く麺のように切れるかが、寿司屋の焼きそばのキーポイントである。焼きそばになれるか、ただの漬け物盛り合わせになってしまうか。ここが正念場である。

焼きそばの麺をイメージしながら、タクワンを細く長く切った結果、次のようになった。

焼きそばの麺というより、切り干し大根のようである。タクワンも切り干し大根も、元ソースは一緒だからこうなってしまったのだろうか?
寿司屋の焼きそばに暗雲が立ち込める。