三軒茶屋バッティングセンターの設備
三軒茶屋バッティングセンターには、バッターボックスが3つある。右打ち用のボックスが2つと、左右どちらでも打てるのが1つ。速度設定は、85キロ、95キロ、100キロである。最近のバッティングセンターは前に松坂投手などの映像が流れたりするが、ここにはそんなハイカラな機械はない。昔ながらのピッチングマシーンが3台。鉄骨剥き出しで待ち構えている。
両替機で1000円札を100円玉にくずし、右打ち100キロのボックスに立った。
目の前にはマンションが建っていて、マンションめがけて打つ恰好である。
久しぶりのバッティング
200円で20球。久しぶりのバッティングだし、椎間板ヘルニアを患っていることもあり、あまり全力で振らないように心がけた。
20球中、快心の当たりは2球だけだった。空振りが4回。あとはすべてボテボテの内野ゴロである。
久しぶりにバットを振ってみて、空振りが一番腰に来ることが分かった。ボクシングでも空振りが一番体力を消耗する、と「あしたのジョー」にも書いてあった。どんなスポーツでも空振りは危険なのだ。
とりあえず20球をこなしたので、さっきの空中庭園でバヤリースでも飲みながらゆっくりすることにした。
バッターボックスの外に出ると、受付の方から視線を感じた。さっき会釈を交わした受付のおじさんがこっちを見ている。
気に障るバッティングだったのだろうか?
怒られるのが嫌だったので、僕の方から声をかけた。