コーガ石は緑色のガラスになる!
コーガ石を高熱で溶かすとオリーブ色のとても美しいガラスになり、新島ガラスと呼ばれる。
コーガ石について、私が一番感動したことだ。
左のガラス玉はお土産に買ったもの。
気泡がまるで海の泡のようでとても美しい。
気泡の数や形がそれぞれ違うため、世界に1つだけのお土産だ。
これがまた、新島の碧い海にかざすとさらに美しく、大変気に入っている。
このように美しいガラスにもなるコーガ石とは一体なんなのか。
せっかくなので新島で見つけたスポットと一緒にお伝えしたいと思います!
新島のほとんどがコーガ石でできている!
東京の都心から南に約160キロ離れたところにある新島。
前回の記事「調布の飛行場から東京の島に飛んだら大地がずっと近くて大興奮だった!」で紹介した通り、調布から飛行機で35分、ジェット船なら竹芝から最短で2時間20分で到着する。
実は島の北側の一部をのぞき、新島のほとんどがコーガ石でできているという。
コーガ石は噴火によって噴き出した溶岩が固まってできた火成岩の一種で、正式名は黒雲母流紋岩(くろうんもりゅうもんがん)という。白くてとても軽いのが特徴だ。
冒頭でも書いたが、世界ではここ新島と、イタリアのリパリ島でしか産出されない珍しい石だそうだ。
漢字で書くと抗火石。1000度の高熱にも耐えられるからその漢字があてられたようだ。
島の交通手段について
島内には無料巡回バスがあるが、本数は少ない。
宿泊先に言えば車で空港まで迎えにきてくれるので、宿周辺で自転車を借りてまわる観光客が多いみたいだ。
もしくはレンタカーを借りれば車を空港まで手配してくれる。
今回はレンタカーを借りて周ることにした。
帰りは船で帰る予定だと伝えると、じゃあ返却は船着き場に置いてくれればOKと、そんなゆるいルールが島っぽさを感じた。
コーガ石といえばモヤイ像!
車を中心地に走らせると、さっそく所々にコーガ石でできているであろうモノがあちこちで見られる。
コーガ石は表面に小さい穴がたくさんあいている多孔質の軽石で、鋸や斧で簡単に加工できるためオブジェ的なものがつくりやすいようだ。
ダントツに多いのがモヤイ像。数え切れないほど島のあちこちにある。
モヤイ像といえば、有名なのが渋谷駅前やJR蒲田駅にあるモヤイ像だ。
あれもコーガ石で作られており、新島から寄贈されたものだそうだ。
モヤイ像の起源は、1964年の東京五輪後、島おこしの起爆剤として「流人のオンジイ」を彫ったことから始まった。
新島は江戸時代から明治初期まで流刑地として1000人以上の人が流されたそうで、その中にいた豊富な知識で島民に慕われていたのが「流人のオンジイ」らしい。
その後1977年から数年間、観光客にモヤイ像を彫ってもらう体験ツアーが開催され、島内にたくさんモヤイ像が点在するようになったのだそう。
(参照:「モヤイ像を探したくなる新島MAP」より)
島の中心地にもコーガ石!
島の中心地である本村についた。
観光客が最も多いエリアで、食事処やお土産屋、民宿が集まっている。
海にも歩いて行ける。
また村役場や警察署、農協などの施設も集まっている。
ちょっと歩いて散策してみよう。
建築材料としてもってこいのコーガ石!
本村では、コーガ石の壁に囲まれた伝統的な小道「砂んごいの道」が良かった。
コーガ石は古くから家や壁などの建築材料として広く用いられていて、その様子が残っているのだ。
コーガ石は酸に強く、多孔性の石のため熱伝導率が低く、耐火性に優れている。
消音効果もありセメントとの相性も良く、震動や湿気にも強いため建築材料としてもってこいなのだ。
また、新島出張所庁舎の建物を眺めていたら、緑色の新島ガラスの大型銘板が埋め込まれているのを発見。
もし雨が降った時には勤労福祉会館(通称きんぷく会館)に行けば卓球やボウリングを楽しむことができる。
ボウリングをしてみたのだが、4レーンのコンパクトさがとても可愛らしい。
1ゲーム300円なので気軽にプレイできるぞい。