神秘的で美しい色をたくさん見た旅
空の青、海の青、新島ガラスの緑、夕焼けのピンクがかったオレンジ。
そしてそれらを引き立てる白いコーガ石や白浜。
コントラストがとても綺麗で、「神秘的」という言葉がよく合う島だった。
またぜひ訪れたい。
風景印にもサーファーが描かれているとおり、サーフィンは新島で大人気だ。
そこで新島村博物館へ向かうことにした。
新島村博物館の中にはサーフボードミュージアムがあり、貴重なサーフボードが展示されているのだ。
せっかくなので新島の人気のサーフスポットを見ておこう。
本村がある場所と島の反対側にあたる羽伏浦海岸は、およそ7キロにわたって白砂が続く絶景のサーフスポットだ。
日本だけでなく世界中のサーフィン愛好家から注目されているそうだ。
新島では、サーフィン以外にも海水浴やダイビング、釣りなどが楽しめる。
地元の子供たちが真っ黒に焼けていてとても健康的だった。
私も20年ぶりくらいに海で泳いでみたのだが、色とりどりの魚たちが間近で見れてとても感動した。綺麗な海に飛び込むだけでなんか異常に楽しくて何度も何度も飛び込んだ。
さらに、海沿いには水着で24時間無料で入れる露天の温泉(しかもコーガ石でできたギリシャ宮殿みたいな見た目)があったり、羽伏浦海岸の白砂でできた蒸し風呂があったりする。
海で冷えた体を温泉や蒸し風呂で温められるのは最高だった。
島をまわっていると他にもたくさんのコーガ石の建築物やオブジェなどがあったので、一気に紹介したい。
そろそろコーガ石でお腹いっぱいになってきただろうか。
あと、自分でいうのもなんだが、自分が写真にしつこいくらい写りすぎてて自分に対してもお腹いっぱいだ。
というわけでちょっと別腹として島のグルメを紹介したい。
本村を中心に、食堂やお弁当屋さんがあり、島ならではの食事が楽しめる。
その中でも新島で絶対食べておいた方がいいのが島寿司だろう。
特に夜に居酒屋に行くと島料理がいろいろ味わえる。
とれたての赤イカや、岩海苔がたっぷりかかった揚げだし豆腐、魚のすり身の地元名物「たたきあげ」など、どれも美味しい。
お店は若い人たちが営んでいるところもあって、映えるような居酒屋やカフェもあった。
島外からも注文がくる人気の「かじやベーカリー」というパン屋もおススメ。お惣菜パンから菓子パンまであって、リピートしちゃったくらいおいしい。
このドラちゃんは、何かに似ていそうで似ておらず、とても愛くるしかったので買ってみた。
ほかに地元のスーパーもあるが、島ならではのものは特に置いていないので、島っぽい食材やお土産を買い求めるなら農協に行くのがお勧めだ。
なおスーパーを始め、どのお店も閉まるのが早いので要注意。コンビニは無い。
さて島グルメはこの辺にして、またコーガ石に戻る。
新島のコーガ石を語るなら、向山の石山展望台もはずせない。
標高約200mから太平洋を一望できる景勝地で、人気スポットでもある。
向山は、明治時代からコーガ石の産地として注目され、現在も採掘がおこなわれている。
石だらけの荒涼とした山が、海や空の青をより引き立たせていた。
冒頭で書いたように、このコーガ石を高温で溶かすと、美しいオリーブ色のガラスになるのだから不思議だ。
コーガ石の中に含まれている酸化金属が、緑色の発色をするという。
何かで着色しているわけではなく天然の色ガラスなのがいい。
新島ガラスは世界で唯一、コーガ石を使ったガラス工房「新島ガラスアートセンター」でつくられている。
ガラスアートミュージアムの隣にあるガラスアートセンターでは、吹きガラスでグラス作り体験ができるそうなのだが、コロナの影響でストップ中だった。
再開したらぜひやってみたいな。
こんな感じで、コーガ石を追うことで、新島についてもたくさん知ることができた。
モヤイ像といい建築物といい新島ガラスといい、とにかく新島にもたらすコーガ石の活躍っぷりがすごかった。
まさに神に与えられた資源という感じだった。
空の青、海の青、新島ガラスの緑、夕焼けのピンクがかったオレンジ。
そしてそれらを引き立てる白いコーガ石や白浜。
コントラストがとても綺麗で、「神秘的」という言葉がよく合う島だった。
またぜひ訪れたい。
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