

「新潟には公楽園という、激渋で激安なホテルがあるんですよ」と当サイトの会議のなかの雑談として話した。
すると編集長の林さんから「岡村さん、そこ泊って来てくださいよ」と言われてしまった。
え?
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ホテルナンデス
五月某日、22時。新潟県燕市にある「公楽園」に到着した。
真っ暗闇の中、国道沿いにポツンという感じに建っていた。

車を停めて、フロントへ向かう。
フロント正面のガラスブロックは所々割れていた。
もしかするとその昔、「公楽園から卒業する」などと言って、金属バットでガラスを破壊して回る不良生徒がいたのかもしれない。

そしてその壁の脇には、創業25周年特別企画の料金表が掲示してあった。
創業は1976年ということだから、この特別企画は2001年からやっている計算になる。

フロントで料金を支払うと「5号室になります」と、部屋の鍵を渡された。我が人生史上もっともドキドキしたチェックインであった。

建物脇の階段を上り客室へ向かう。

レトロと未来が混在したような空間。未来というのは壁紙がごらんのようにサイバーチックなデザインだからだ。
5号室へ向かうと「3(特別室)」の文字。

そして、我が5号室へ到着。

ドアノブが根本からグラグラするので、なかなか鍵が開かず1分ほどガチャガチャやって入室。

室内は広く8畳ほどはある。逆にテレビは小さい。

ベッドにはティッシュ代わりにトイレットペーパーが置いてあった。


ソファーのすぐ後ろに洗面台があると、なんだか独房という感じがする。
そして、その横の扉を開けるとバスとトイレがある。

そして、部屋の隅々を見てみると、テレビの脇にこのような棚があった。

思い切って開けてみると…

普通にクローゼットで胸を撫でおろした。

そして壁に目をやれば、マジックで書かれた「暖房専用スイッチ」の文字。

しかし、壊れているのか敢えてこうしているのか操作不能な状況なのであった。
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