特集 2023年10月23日

ナポリのジェノベーゼは本当に茶色いのかを確かめたい

別の店のジェノベーゼも食べてみよう

後日、また別のトラッテリアで食事をする機会があり、ここにもジェノベーゼがあったので注文してみた。

同じ料理を複数の店で食べてこそ、その本質がより深く見えてくるはずだ。

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ナポリはすごくおもしろい街でした。
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右下の店に入りました。
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バラバラのパスタを注文しようとしたら、「ウノウノウノはノン。イタリアではその日の主役が料理を決めて、みんなで同じ料理を食べるんだ」と店主に教えられる。厨房が混乱するのでごもっともだが、やはり色々食べたいので二種類三皿ずつで了解してもらった。
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ZITI ALLA GENOVESE(CON 1 PEZZO CARNE) を注文。ZITIは南イタリアのチューブ状パスタで、肉が一つついているらしい。
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ありがとう、サイゼリヤの人よ

しばらくしてやってきたのは、肉がたっぷりバージョンのナポリジェノベーゼだった。この店のセコンドにはジェノベーゼがないので、タマネギと煮込んだ肉をパスタソースですべて使い切るスタイルなのだろう。

ソースの中には小さなニンジンなども見られ、味が複雑になっている。肉は豚だろうか。せっかくのナポリでジェノベーゼばっかり注文するのもどうかと思ったが、やはり二つの店で食べて比べてみて良かった。

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肉々しいソースがうれしい。
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味の濃いニンジンが香草として使われている。セロリやスパイスなども入っているのかな。
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ムール貝のパスタも絶品。
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セコンドのタコもおいしかった。イタリアはタコとかイカをたくさん食べるようです。
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シチリア産(たぶん)のレモンを絞って食べるカタクチイワシのフリットで昼ビールを飲む訳ですよ。

あの日にサイゼリヤで食べた茶色いパスタは、まさにナポリのジェノベーゼだった。

無限にあるイタリアのご当地パスタから、あえてこの一見地味だが味わい深いジェノベーゼをメニューに選んだ、勇気あるサイゼリヤの担当者に乾杯。おかげでナポリを楽しめました。

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伝票がまったく読めないけど明朗会計の良い店だった。

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