宮崎にも雪が積もる
南国のイメージがある宮崎だが、県北部山沿いの町は標高が高く雪が積もることも珍しくない。
スキー場があるのは高千穂の隣の五ヶ瀬町というところで、過去に何年か住んでいたが本当に寒かった。スキーウェアを着て事務仕事をしなきゃいけないくらい寒かった。
それにしても宮崎の自然というものは素晴らしくて、スキー・登山・サーフィン・渓流下り…家から1時間も車を走らせれば大体のアクティビティが体験できる。宮崎県民はこの恵まれた環境で最低賃金ワーストの元を取っているのだ。
日本最南端のスキー場は宮崎にある。
五ヶ瀬ハイランドスキー場に行く
日本最南端のスキー場の名は「五ヶ瀬ハイランドスキー場」という。何度も強調しているとおり日本最南端にあることがその最大の特徴である。
最南端を誇るためには少なくとも鹿児島と沖縄の両県にスキー場があってはいけないということで、そのハードルの高さたるや跳び箱に例えると3段くらいのものだろう。
運動があまり得意ではないのだが、スキーは転ばず滑るくらいならできる。というのも、中学校と高校の修学旅行がどちらもスキー合宿だったのだ。
お行儀のよくない学校に通っていたので、街に繰り出すと悪さをするから雪山に放り込まれる説が有力だった。純度100%のスキー合宿でその他のアクティビティは一切なかった。
あまりにスキーばかりやらされて退屈なものだから、友人が口癖として使っていた「ほんまそれな」という言葉を何回言ったか数えた記憶がある。3泊4日の合宿中に100回以上言っていた。いま思えばめちゃくちゃ肯定してくれるいいやつだった。
このスキー場は標高1,600mを超える場所にあり、美しい樹氷が望める。道中にもリフト乗り場にも雪が見られなかったが、ようやくそれらしい景色になってきた。日本最南端のスキー場は宮崎にある。
現実がわからなくなる体験ができる
スキーはわりと好きだ。自分のウェアを持っていてレンタル費が少し安く済むから。それが最大のモチベーションなくらいだから、スキー場を講評する知識がまったくない。
ええと、こちらは雪があっていいところですよ。あと人が少なくていい。電波が届かないから株を見なくて済むのもいいかな。とにかく、日本最南端のスキー場は宮崎にある。
スキーは立っているだけで勝手に坂を下っていくのが楽でおもしろい。
本来であれば1,000mほどのコースを滑走できるのだが、この日は途中までしか開放されていなかった。
それでなにが起きるかと言えば、2分ちょっとでコースのすべてを滑りきってしまうのだ。2分で終わってすぐさまリフトに乗り、また2分で滑り降りて…と忙しくて何が何だかわからなくなってくる。
滑っているのは一瞬でリフトに揺られる時間は長い。
さっきまで滑っていた気がするが、あれは本当にあったことなのか。実はずっとリフトに乗っているだけじゃないのか。これは蝶が見ている夢ではないのか。
技術もへったくれもない、転けないだけのスキーを半日堪能した。日本最南端のスキー場は宮崎にある。
日本最南端のスキー場は宮崎にある。

