デジタルリマスター 2024年3月6日

日本最古のダム巡り(デジタルリマスター)

でかいし古い、香川県の満濃池

大阪から高速バスで約4時間、香川県の丸亀までやってきた。丸亀駅からワンマンの気動車を乗り継いで、向かうはJR土讃線の塩入駅。そこが、日本最古級のダム、かつ日本最大の面積を持つ満濃池の最寄り駅だ。

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彼の有名な金毘羅神社がある琴平も通る、JR土讃線
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塩入駅は思った以上に風通しの良い駅だった

塩入駅から満濃池までの距離は、2km強。ゆっくり歩いても30分ちょっとくらいである。満濃池はなかなかに著名なスポットであるようで、道案内も充実しており迷う事は無い。

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満濃池への道は非常に分かりやすい
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しかし、なんとも平和なところだ

案内に従って道を行くと、突然目の前に水面が現れた。すわ満濃池かと思いきや、どうやら普通の溜池のようである。

ふと、辺りを見回してみると、あちらこちらに溜池が散らばっている事が分かる。その数、一つや二つなんてものではない。周辺一帯が溜池畑だ。

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あらゆるところに溜池が
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右も左も溜池。両手に溜池!

何でも、香川県は起伏に乏しく河川が少ない為、昔から溜池が発達してきたのだそうだ。その数、1万5000以上もあるらしく、県の面積に対する溜池密度では日本一だという。

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期せずして紅葉狩りになった
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四国別格霊場17番だという神野寺
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空海、なんか食うかい?
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その冷ややかな視線の先に……おぉ、満濃池が

8世紀頭に建造されて以降、満濃池もまた狭山池と同様に度々決壊と改修を繰り返してきた。その満濃池を改修した人物として特に有名なのが、弘法大師空海である。

空海は満濃池に近い、現在の香川県善通寺市で生まれた人物で、四国八十八箇所などを始め、四国の各地にその足跡を残している。この満濃池もまたその一つなのだ。

それでは、満濃池へと降り立ってみよう。

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