ちょっと聞いてよ 2023年10月30日

イタリアの持ち運べるエスプレッソ、ポケットコーヒーを飲んでみた

エスプレッソを持ち運ぼう!

イタリアを旅行中、一緒だった人から持ち運べるエスプレッソことポケットコーヒーというものを教えてもらった。

これが味の濃さ、飲むための所作を含めて、すごく魅力的な存在だった。

趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。(動画インタビュー)

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イタリアのコーヒーは小さい

イタリアのコーヒーはすごく小さい。「少ない」というよりも「小さい」という形容詞が似合うサイズ感。

あれはカッフェっていうんですかね。あるいはエスプレッソか。ドリップではなく、蒸気で一気に押し出すスタイル。

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カウンターには砂糖が山盛り。

噂には聞いていたけど、本当に小さくて、そして超濃い。大さじ二杯くらいの液量に、普通に一杯分の豆成分が入っているイメージ。

それに砂糖を1~2袋溶かして、クイっと飲むのがイタリア流なんですかね。濃いだけじゃなくて甘いのがポイント。無糖で飲む人もいるんでしょうけど。

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このサイズ感、伝わりますかね。
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別の店にて。飲みかけなのではなく、この量なんですよ。養命酒じゃないですって。

値段は1.2ユーロくらいと安く、これを一日に二杯とか三杯とか、イタリア人は何倍も飲むのだとか。仕事中の警察官とかも当然のようにクイっとやっていた。

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持ち運べるエスプレッソがあるらしい

ここからが本題。コーヒー好きのイタリア人なので、カフェ(バール)以外でも飲みたいと思うのは当然のこと。そこで持ち運べるエスプレッソこと、ポケットコーヒー(Pocket Coffee espresso To GO)という独自商品が存在するのだと、イタリアの食文化に詳しい人から教わった。

ポケットコーヒーはコーヒー屋さんのレジ横とかに、あったりなかったりするそうで、夏版と冬版が存在するのだとか。

今回のイタリア旅行は九月だったので、残念ながら狭間の時期。お土産にしようとかなり探したのだが、カフェに夏版が二個あるだけだった。

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スーパーに併設されているカフェのレジ横で発見。
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m&mとかフリスクと並んでいた。コーヒーというよりはお菓子感覚なのかな。
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名残りのサマーエディション。メーカーはロシェというチョコレート(丸い金色の包み紙のあれ)とかヌテラ(ヘーゼルナッツ入りチョコクリーム)で有名なイタリアのフェレロ社。
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ポケットコーヒーはストローで飲む

さっそくホテルのロビーで飲んでみることにした。

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よく振って!仕事で、車で、家で、だそうです。

これは三個入りで、ホテルの朝食でパンに塗るジャムとかマーガリンくらいのサイズの容器。

フタを開けて飲もうとしたら、ストローを刺して飲むんだよと制止された。

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なにも知らなかったらお湯に溶かして飲むものだと思うかも。右下にストローを刺す部分がありますね。
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ストローってこれか。

これは持ち運べるエスプレッソだ

我が人生で明らかに一番短いストローを取り出し、パッケージの薄くなっている丸い部分へと慎重に突き刺す。

このままストローで吸うそうだが、別に違法性はまったくないのに、なんだかちょっと悪いことをしている気分になった。

なんだか小学生がココアシガレットを粋がって咥えているみたいだ。これがなにに似ているという訳ではないのだが。

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ストローで飲むアウトロー。宇宙食っぽさもあるね。あるいはココナッツ。

周りの目をちょっと気にしつつ、チューっと吸う。

変な緊張をするドリンクだ。

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チュー。

甘っ濃い!

これは確かにエスプレッソの濃さと甘さだ。さすがイタリア生まれのポケットコーヒー。砂糖を二袋を入れたときの糖度。そのまま飲むことに背徳感があるくらいの濃厚さが素晴らしい。

一つ違うのは、チョコレートの味がしっかりするところ。パッケージにも書いてあるけど、ポケットコーヒーは溶けたチョコレートとコーヒーのミックスなのである。

冷静に味わうと、コーヒー味のチョコクリームという感じ。いやでもコーヒーもしっかり主張している。これはものすごく好きな味だ。そして経験としてすごくおもしろい。合法だし。

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甘っ濃くておいしい!

このサマーエディションはストローで飲むタイプだが、寒い時期に発売されるウインターエディションだと、チョコレートボンボンのようにエスプレッソがチョコで包まれているのだとか。ものすごく気になる。

おそらくそっちがオリジナルのポケットコーヒーで、夏はチョコが溶けちゃうから、いっそ最初から溶かしてしまえとなったのかもしれない。

ちなみにイタリアのスーパーなどで、缶とかペットボトルのコーヒーはまったく見かけなかった。

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