最終的に「西浦和」という自分とは一切縁のない駅にたどり着いた僕でしたが、帰りの電車の路線を調べると、たった1回の乗り換えで帰れることが判明。所要時間は40分弱。
あの苦労は一体なんだったんだと虚しくなりつつも、徒歩移動でしか見つけられなかったであろうおもしろいお店や良き大豆料理との出会いもあり、ふりかえれば充実の「追いつめ旅」になりました。北極&南極のお二方、今回は無闇に追いつめてしまって大変失礼しました!
さて、次回はどの地点から、どこを追いつめてやろうかな〜?
例えば私が、100km先にいるあなたのもとに向かって5時間歩く。当然、あなたのもとにはたどり着かないだろう。それでも、確実に、じわじわと、5時間ぶん、あなたのことを追いつめたことにはならないだろうか? いや、「なる」と断言できる。
人は誰しも、地道な努力のぶんだけ目標を追いつめることができるのだ。
今回はそのことを検証&実証するため、酒の穴のふたりがそれぞれ「北極」と「南極」を徒歩で5時間ぶん追いつめてみることにする。
ルールはたったひとつ、「無理はしない」だ。
編集部より:
今月の「酒の穴」はパリッコさんが北極を、ナオさんが南極を追い詰める2本立てでお送りします。こちらは北極編。
冒頭は同一、【1時間目】から極を追い詰める様子をお送りします!
パリ :「酒の穴」なんてユニットを名乗ってデイリーポータルZに定期的に記事を書かせてもらってますが、コロナ以降、実際には一度も会えてないじゃないですか?
ナオ :そうですね。常にお互い東京と大阪からリモートで。
パリ :なのでいい加減、実際には会わないまでも、物理的にお互いの距離を縮めてみたら、記事の空気感も少しは変わらないかなと思って。
ナオ :なるほど。
パリ :例えば、お互いの家の最寄駅を同時にスタートして、5時間歩いたらどれだけ近づけるのか? とか。
ナオ :いいですね! ただ歩くという。どのくらい近づけるんだろう? それでいうと例えば、「エジプトに近づく」みたいなこともできますね。
パリ :わはは! どっちがよりエジプトに近づいたか。無意味で最高。
ナオ :エジプトを追いつめる。
パリ :ふたりして別の位置からエジプトにプレッシャーをかけていく。なんか気味悪い。
ナオ :はは。いよいよ妄言という。基本、西に向かう事になるのかな? 東? それすらわからない。
パリ :あ、それなら北極とか南極もわかりやすくないですか?
ナオ :いいですね!
パリ :そうだ、ふたりの位置関係から、僕が東京から北極を追いつめ、ナオさんが大阪から南極を追いつめるのはどうでしょう? どっちが「極」にプレッシャーを与えられるか勝負だ!
ナオ :「この先に南極はある!」
パリ :「少し肌寒くなってきた!」
ナオ :俺なんか南ですもんね。1回あったかくなってから。
パリ :ははは。
と、話はあらぬ方向に展開し、パリッコ、スズキナオのふたりはそれぞれ、自宅の最寄駅である西武池袋線「石神井公園」駅と、大阪環状線「桜ノ宮」駅から、徒歩で5時間、北極および南極を追いつめることになった。
パリ :10時スタートにしようと話してたんですが、僕がちょっと遅刻してしまったりして、ふたり同時にスタートできたのが10時20分でしたね。どちらも天気良くてよかった。
パリ :石神井公園駅から北方面って、普段あまり行かないエリアなので、15分くらいでもうぜんぜん知らない街って感じでした。
ナオ :北極を目指したのは初めてだったんですね。
パリ :そうなんですよ。で、北極を目指しているとは思えないほど暑くて、15分でもう上着脱いでTシャツに。
ナオ :暑かったですね!
パリ :そうこうしていると、歩きだして約20分でいきなり大興奮する店見つけてしまって。
パリ :どうやら飲食店の廃品ばかりを扱っているお店で、店頭がコラージュみたいになってる。
ナオ :はは。やばいですね。マリオもいたり、立体コラージュって感じだ。
パリ :ただ、商品に値段がひとつも貼ってなくて、どういうお店かいまいちわからないんですよね。
ナオ :なかには入ったんですか?
パリ :いや、そもそも裏口みたいのしかなくて、一般販売されてるかもわからず。
ナオ :あー、そうか。業者用のお店かもしれないか。
パリ :それとこの時はまだ、「今日はガンガに北極を追いつめてやるぞ!」とやる気まんまんだったので、先を急いじゃったんです。家から歩いて行ける場所にあるわけだし、こんどじっくり行ってみようと思って。
ナオ :これはちょっと、じっくり見ないといけないですね
パリ :うん。というかもう、あわよくば取材させてもらえないかなとか。
ナオ :はは。一石二鳥。
パリ :そして次なるトピックなんですけど、個人的に衝撃の事実が判明しまして。
ナオ :ほう。
パリ :練馬区って、光が丘という街にある清掃工場のでっかい煙突がどこからも見えるランドマークみたいになってるんですよ。
ナオ :ほほう。
パリ :当然、2年以上住んでいるうちのマンションからも見えて……と、ずっと思いこんでいた。いつも「あの煙突のあたりが光が丘だな〜」って眺めてて。そしたら今回、北を目指して歩いてたらこんな施設の下を通りがかったんです。
パリ :「あ! 煙突だ! 初めて真下から見た!」って興奮して。
ナオ :おお。
パリ :けどなんか、間近でみるとどうも記憶のなかの光が丘の煙突と印象が違うんですよね。
ナオ :円柱じゃないですね。ちょっとカクカクッとしてる。
パリ :で、看板見たらこれ、「練馬清掃工場」という施設の煙突で、つまり、ずっとうちから見えてたの、光が丘じゃなかったんです。
ナオ :あ、すでにそこから違ったんですね! 割と近所の別の塔を見ていたと。
パリ :そうそう。ちょっと小さめの。今回北極を追い詰めなければ、きっと一生勘違いしたままでした。
ナオ :危ない危ない。
パリ :そして次が、1時間目のトピックとしては最後なんですが。
パリ :さらに歩いてたらこんな豆腐屋あって。気になるっしょ?
ナオ :気になる! 美味しそうな気配。
パリ :表のメニュー見たら豆乳があって、飲んでいこう! と入ってみたら、かわいい〜おばあちゃんがひとりのマダムを接客してたんです。
ナオ :これから長く歩くし、豆乳を飲んだら元気が出そうです。
パリ :ね! で、マダムがちょうどお会計するとこで「おいくらですか?」って聞いたらおばあちゃんが「そっちに貼ってあっから」って、壁のメニューを指差して、マダムは豆腐2丁、あぶらあげ5枚を買ってたんですけど、「私、計算ができないのよ!」ってテンパりだしちゃって。だから、僕が声をかけてスマホの電卓で計算してあげたんですよ。
ナオ :ほのぼのとしたシーンだ。
パリ :そんでマダムが「580円だそうです」って伝えたら、おばあちゃん、開けっぱなしのお金ボックスを指差して「そこから勝手にお釣りとって」って。とにかく接客が雑なんすよ。
ナオ :ははは。本当に令和ですか。パリッコさんのスマホだけが現代。
パリ :オーパーツ。そんでマダムは「お兄さんありがとうね。あ、お兄さん自炊する? ここのあぶらあげ、炙ってお醤油かけるだけでものすごく美味しいのよ!」って言いながら帰っていったんです。で、並んでるの見てみたら、確かにあぶらあげがぶ厚くて超〜うまそうなの!
ナオ :あ、マダムは常連さんなんですね。いつもはどうしてるんだろう?
パリ :たぶんなんですが、息子さんが店主で、おばあちゃんはお手伝いされてるだけっぽいんですよね。
ナオ :なるほど。
パリ :というのも、おばあちゃんに「こんど買いに来たいと思っているので、そこに並んでいるあぶらあげの写真だけ撮らせてもらえませんか?」って聞いたら、「え? 何? なんだって?」「戻ってないからわかんないわかんない!」みたいな返答で。
ナオ :本当に、そこにいるだけのおばあちゃんなんだ。
パリ :だからさ、ナオさんにも、今この記事を読んでくれている方にも、どうしても見せてあげたいそのあぶらあげ、「買う」という選択肢以外にないじゃないですか?
ナオ :はは。確かに。
パリ :自分でも「いつどこで食べるんだ?」と思いつつ、しょうがないから買いましたよ。しかも、手持ちの小銭でお釣りが出ないよう、2枚。
ナオ :まだ旅が始まったばかりなのに「あぶらあげ×2」というアイテムを手に入れたんですね。
パリ :軽いけど重い荷物をしょいこんでしまって。で、とりあえず、店の裏にちょうどいい公園があったんで、そこで豆乳飲んだんですが、すっきりかつ濃厚で超うまい。
ナオ :いいな〜! これは元気が出そうです。
パリ :あ、そうそう。この店、絶対また買い物に来たいと思って、どこにも店名が書いてないので、最後におばあちゃんに「ここはなんていうお店ですか?」と聞いてみたんす。
ナオ :はい。
パリ :そしたら、「え? しらねしらね!」って言われました。
ナオ :ははは! いいですね。でも確かに、店の名前なんて必ずあるとは限らないですからね。
パリ :そういうもんかな? まぁでも、「駅から北に30分歩いたとこのお豆腐屋さん」で事足りるか。
パリ :2時間目はうってかわって特に何も起こらず。練馬区から埼玉県に向かってるんで、ただただのんびりした景色を堪能しながら歩きました。
ナオ :いいですねー!
ナオ :なんでも相談に乗ってくれそうな。検索とかない時代はまずここですよね。
パリ :ですねー。今でも近所のご老人とかに頼りにされてるんでしょう。「家の片付草取り」もすごい。
ナオ :そこまでやってくれるんだ。
パリ :近所にほしい。
パリ :さらにどんどんストイックな道をひたすら歩き、しばらくして、なんか繁華街っぽい雰囲気になってきたな〜と思ったところが、
ナオ :石神井から北極の方に向かうと和光市に着くんですね。
パリ :そうなんす。それがちょうど昼時だったので、
ナオ :はは! 最高です。スーパーの人も、白飯と醤油を買っていった客を見てまさかあぶらあげ丼を食べるとは見抜けまい。
パリ :してやったりですよ。そして信じられないことに、2時間みっちり歩いたあとだったからこれが死ぬほどうまくて!
ナオ :うん。うまそうです。というか、パリッコさんがWEBに記録をつけている「枯れごはん」みたいな丼ですよね。
パリ :はは。そうか。いつも通りの食事なだけだった。ちなみに、ここでゴミ袋がないことに気づき、考えをめぐらせた結果、さっき豆乳が入ってたコップがきっちりフタが閉まるタイプだったので、公園の水道ですすいで、一応持ってたんです。
パリ :そこにこのように、残った2枚目のあぶらあげを移し、あぶらあげが入ってたビニール袋をゴミ袋にしてことなきをえました。
ナオ :はは。カップにつまった油揚げ、アートの気配がただよっている。
パリ :台湾とかの最新ファーストフードっぽくもある。
パリ :そして歩き出したのですが、そっからはさらになんもなく。
ナオ :なんもなくなるゾーンってありますよね。
パリ :帰れるのか不安になるゾーン。
ナオ :川幅がすごいな。
パリ :で、荒川のすぐ横にさらにこんな湖があるんですね。
ナオ :へー、知らなかったなー。
パリ :その彩湖沿いが公園になってるみたいなのと、
パリ :らしく、さらにその先に街のようなものが見える。この公園を突っ切ってみることにしました。
パリ :次の1時間は、主に「彩湖道満グリーンパーク」で過ごした感じですね。とにかくのんびりしただだっ広い公園で。で、荒川を渡る寸前にコンビニがあったんで、缶チューハイ1本買っておいたんです。
パリ :雰囲気のいいテーブルで休憩しつつ、今日初めての酒! 最高でした。
ナオ :この写真だけ見たら、いつものパリッコさんとまったく同じ。
パリ :わはは。普段どおり。足が棒なことを除けば。
パリ :ちなみに、つまみはもちろんあぶらあげ。
ナオ :ははは! あぶらあげが1日のあちこちに登場してくる。
パリ :ただ、こここそみなさんにお伝えしたいポイントなんですけど、
パリ :醤油適量をたらしてフタを閉め、よ〜く振ると……
パリ :いい感じにおあげにいきわたりまして。
ナオ :シャカシャカポテトの要領で。
パリ :これで箸を使わなくてもあぶらあげが食べられるんですよ!
ナオ :はは。でもここからどうやって口に入れるんですか?
パリ :いやもう、スナック菓子の最後みたいな感じでザーッと。
ナオ :飲むように食べるんだ。
パリ :そう。だから正確には「箸を使わなくても(相当がんばれば)あぶらあげが食べられる!」なんですが。
ナオ :よくがんばりましたね。
パリ :すごく大変だったけど美味しかったです。その後、少し残ったチューハイを片手に歩きだし、
ナオ :最初からここでゆっくり楽したいような場所だ。
パリ :いいですよね。さらに、
ナオ :景色がどんどん天国っぽくなってきてますね
パリ :そうそう! そこで、
パリ :天国酒場的な店がこんなところに!? と思ったら、金魚とヘラブナの釣り堀でした。
ナオ :あー売店や休憩所でもなく。
パリ :残念。そのあとはさらにずっとこんなですよ。
パリ :これ見てください。セルフタイマーで土手でのんびりしてる自分を撮ろうと思ったら、
ナオ :はは。バグみたいな。
パリ :ゲームのバグでここにハマって、向きしか変わらないやつ。
ナオ :ね。こうなっちゃったら電源切るしかないやつ。
パリ :公園を抜けて街っぽいところに出てみると、どうやら浦和あたりらしくて。
ナオ :はは。私のワールド。
パリ :スズキの世界。の、浦和店。
ナオ :それにしてもすごいなー。石神井から徒歩で浦和まで行けるんだなー。
パリ :長年練馬区に住んでますが、想像したこともありませんでしたね。歩いて浦和。
ナオ :iPhone新しいの出るときみたいな。
パリ :そして国道沿いに見つけたんです!
ナオ :おお!
パリ :埼玉県民のソウルフード!
ナオ :一度行ってみたい店だ。
パリ :噂には聞いていて、これが! とテンション上がって入ってみました。
ナオ :煮込み? こんなおつまみもあるんですね。
パリ :煮込みです。山田うどんではなぜか「パンチ」というメニュー名で、それのハーフと缶チューハイ。
ナオ :へー! 美味しそう
パリ :これが、こってりとうまくて疲れた体に染みすぎた!
ナオ :山田うどん、こういう組み合わせで飲みスポットとして利用する手もあるんですね。
パリ :うどんを食べなくて申し訳なかったんすが、でもお腹はそんな減ってないし、1杯と1品いただいてサクッと失礼しました。「補給!」って感じで。っていうか、酒のつまみ系もいろいろあるんですよ。そして安い!
ナオ :こんないろいろあるんだなー。最高ですね。
パリ :パンチ、濃いめの味で、汁にモツやら野菜やらの旨味がとろっと溶けてて最高でした。なんかね、メンマが入ってるんすよ。その食感とか塩気もちょうどよくて。今度あらためて山田うどん飲みしたいなと。
ナオ :いいですね! 今後の目標がいろいろできる旅だ。
パリ :そして、ラスト10分くらいの時点で西浦和駅にたどりつきました。
パリ :もはや酒場見つけて飲んでもいいでしょ? ここから無理に追いつめなくても。
ナオ :ですね。もうじゅうぶんでしょう。ごほうびタイムで。
パリ :でも、駅前で飲めそうな店が見当たらず。
パリ :すぐ近くの団地に商店街があるらしいので行ってみたんです。
ナオ :おもしろそう。
パリ :でも飲めそうな店はないんですよねー。で、スーパーが1軒あったので、そこで酒とお惣菜でも買って打ち上げするかな〜と歩いていくと、団地の商店街から道を挟んだ正面にこんな店が!
ナオ :トーフラーメン! なんか美味しそう!
パリ :ゾクっとしました。というのもね、「トーフラーメン」という響きだけで、めちゃくちゃ気になるじゃないですか? 実はこの店のこと、前に雑誌かなんかで見て、すぐにスマホの「いつか行きたい店リスト」にメモっといたんです。場所とかあんまり深く考えず。そしたら、今回の旅の5時間めのゴールに突然現れた。
ナオ :最後の最後で。
パリ :食わない方がおかしいでしょう?
ナオ :はは! さっきうどん食べなかったけどラーメン食べた!
パリ :10時20分にスタートした今回の旅、ぴったり5時間後の15時19分にトーフラーメン着丼。そしてフィニッシュへ。
ナオ :素晴らしいゴール! というか、豆乳、あぶらあげ、トーフラーメンって。実は1日かけて大豆を追いつめてた?
パリ :わはは。むしろ大豆に追いつめられた旅。だってこの「幸楊」、酒類が一切ないんですよ。つまり、ストイックに大ボリュームのラーメンをすするしかない。
ナオ :なるほど。それもまた良しですけどね。
パリ :本当はちょっとした「刺身三点盛り」かなんかでホッピーでも飲みたい気分だったのに、なぜか無心で大盛りラーメンをすすって終了。ただ、まずベースの醤油ラーメンがめちゃくちゃうまくて、そこに、辛くない麻婆豆腐というのかな? 豆腐とひき肉たっぷりのあんがかけてある。はっきり言って、信じられないくらいうまいんです。
ナオ :うまそう!
パリ :ただ、あんがめちゃくちゃ熱くて、ボリュームもすさまじくて、豆腐もたっぷりで、40代の自分にとって、5時間歩くよりこのトーフラーメンを食べきるほうが断然体力的にきついなと。食べるならコンディション整えて臨まないと。
ナオ :リベンジしないとですね。
パリ :ただ、本当にちょっと感動しちゃうくらいうまいので、ぜひナオさんにもぜひ食べてほしいな〜。
ナオ :食べたいです! 絶対に!
パリ :行きましょう!
ナオ :電車で行きましょう!
パリ :はは。何も歩いて行かなくても。
最終的に「西浦和」という自分とは一切縁のない駅にたどり着いた僕でしたが、帰りの電車の路線を調べると、たった1回の乗り換えで帰れることが判明。所要時間は40分弱。
あの苦労は一体なんだったんだと虚しくなりつつも、徒歩移動でしか見つけられなかったであろうおもしろいお店や良き大豆料理との出会いもあり、ふりかえれば充実の「追いつめ旅」になりました。北極&南極のお二方、今回は無闇に追いつめてしまって大変失礼しました!
さて、次回はどの地点から、どこを追いつめてやろうかな〜?
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