処分したくなくなってきた
きりが無いので、この辺で切り上げたいが、こうやっていろいろとながめていると、やはり処分するのは惜しいという気持ちにもなってきた……。
せめて、タダでもいいから欲しいという人がいれば、贈呈するのだけど。
だれか欲しい人いますかね……。
こういった古い書籍でいちばんおもしろいのは地図だろう。
林さんが、さっそく目黒の競馬場がまだ残っているということを発見。
今でも目黒に「元競馬場前」というバス停と、競馬場のカーブになっているコースが道路として残っているけれど、この頃はマジの競馬場があったのだ。とはいえ1933年に府中に移転したらしいので、この地図は競馬場があった時代の最後期のものだろう。
鉄道の支線や路面電車を探していくと、それこそ無数に今と違うところがあるが、特に今の京急大森海岸からJR大森駅までを走っていた京浜電鉄(京急)大森支線をみてみよう。
林さんの話によると、今のJR大森駅の南側にあるすこし丸くなっている道は、路面電車がループするための電車の道だったらしい。
この大森支線は、この本が出た後すぐぐらいの1937(昭和12)年に廃止となっている。
べつやくさんが、かなぶんの名前がおかしいことを発見した。
どうやら、昔はカナブンのことをカナブンブンとも言っていたらしい。昔の生き物の名前が今とぜんぜん違う例は他にもあり。
猿っぽい絵にギッボンの名前。なんでしょうかこれは。
解説を読むと、どうやらテナガザルのことを英語やドイツ語でギブンとかギッボンというらしい。知らなかった……。
というか、サルは、英語だとモンキーだけじゃなくマカクという言い方もあり、ニホンザルはジャパニーズマカクらしい。動物の話は知らないことだらけでワクワクしてしまう。
もう、きりが無いので、気になった項目をポンポンポンと紹介して終わりたいが、まず気になったのは磔の解説がめちゃくちゃ詳しい。
いつから磔が行われたか、磔の種類、罪人に没薬を混ぜたぶどう酒を飲ませて、苦しみが長く続くように元気にしてから磔にしたということまで紹介している。しかも図版が4種類もある。
ついでに、拷問も調べてみたところ、これもまた詳しい情報が載っている。
江戸時代の拷問は笞打ち、石抱き、海老責め、釣責の四段階に決められていた。よく時代劇で釣責めしてるところを見るけれど、あれはもうすでに最終段階まで拷問を加えている……ということになるのかもしれない。
途中から参加してくれた、ライターのりばすとくんが気になるものを発見してくれた。
三菱、カルピス、ビクター・レコードはわかるのだけど、その他がわからない。
Google画像検索で探したところ、右上のAGEはドイツの電機メーカー、アーエーゲーの昔の商標のようだ。しかし左上の謎文字と、右下のニワトリのトレードマークがなんなのかが結局わからず、時間切れである。わかるという方はぜひ優しくご教示いただけるとうれしいです。
※2024/11/01追記
早速、読者の方から情報が寄せられました。右下のニワトリのトレードマークは、フランスの映画製作会社パテのものではないか? と、教えて頂きました。たしかに! 比べてみるとかなり似通っていますね。引き続き、情報をお持ちの方はお知らせいただけると幸いです!
それでは、最後にかわいいおじさんを御覧頂いて、記事を〆たいと思う。
猫を抱いて満面の笑みを浮かべるのは、島田三郎さん。
明治大正時代の政治家で、田中正造の盟友でもあり、衆議院議長も務めた人だ。
この百科辞典では猫が懐いてくれたのが嬉しいのか、めちゃくちゃ笑っているが、ウィキペディアにあった肖像画はこんなだ。
ギャップがありすぎるだろ。
きりが無いので、この辺で切り上げたいが、こうやっていろいろとながめていると、やはり処分するのは惜しいという気持ちにもなってきた……。
せめて、タダでもいいから欲しいという人がいれば、贈呈するのだけど。
だれか欲しい人いますかね……。
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